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☆*★共通シナリオ1

『ソダールを頼む…』

『お父様ああああ!!』



私はマリエンヌ=ゴーシェメイス。

武器職人で構成された国、ソダールのプリンセスだ。


つい先日、敵に城を制圧され、私は騎士のマキアスと共に逃げてきた。


武器を作り売る職人の国でありながら、武力はないソダール王国は、いつ敵に攻められてもおかしくない立場にあった。

だから日頃から防衛は心掛けていた。


けれどそんな微々たる努力はむなしく。

気がつけば呆気なく城を占領されてしまう。

たった半日で民が敵に武器を作る道具にされてしまった。


「お父様、国は私が必ず取り戻すわ!」


●Ⅰ国を奪還すべく騎士と~出会う



若き村人私は国、民を救う為に、護衛騎士のマキアス=レイオマーノを連れて、武者探しの旅に出る。


「…強い仲間を連れて」

「姫、そう簡単に敵兵を鎮圧するような仲間など現れません」

言われなくてもわかっている。


「そうよねー」

「大体強い者がこの世に十人いたとしても、相手は何万、何千兵、いくらこちらが強い者で構成されようとも真っ向勝負など物理的に不可能です」

魔法…昔は魔法を使う戦いがあったらしいが、今やお伽話とされている。

敵であるピアーズ大帝国でさえ魔法を使う者はいないと聞く。

それに魔法を使われなくても兵力で負けたのだ。


甘い考えだが敵を倒したいだとか、私達の国が富みたいとか、そういうことじゃない。

ただ日々を平和にすごして、他国から戦いを仕掛けられたくないだけなのだ。


「姫、ニムス村につきましたよ」

ソダール城のあるゴーシェメイスから一日かけて、ようやく隣村についた。


ここはたしか、貴族のカルテ=ニムスが管理していたのではないか、ニムス家はソダール王家と親交がある。


貴族に戦える力など期待できないが、王家より人脈はありそうだ。

何か協力をしてもらえないだろうか。


「おい、なんだお前ら見かけない奴等だな…他所モンか?」

「あなたこの村の人?私はマ…」

名乗ろうとしたらマキアスに制された。


「私はレイス、彼女はマリー兄妹で旅をしている

察しの通り、我々は他所から来たものだ

ソダール王家に使えていたのだが、先日城を落とされ、命からがら逃げてきた」

どうして名前を偽るのだろう…一瞬疑問を抱く。


しかし、よく考えてみれば、マキアスの意図が読めた。

村人に素性を知られると居場所が敵に悟られてしまうからだと。


だからといって兄妹はない。

私は茶髪につり目、彼は銀髪で垂れ目。


まったく似ていないのだから、苦しい設定だ。

だが、恋人だとか夫婦だとかよりマシ。

しかし、であったばかりの他人から見れば似ていようがいまいが、私達を兄妹だと思うだろう。

「大変だったんだなあ

にしてもあんま顔似てねーな」

「兄妹といっても腹違いなので」

苦しい設定に更に重い設定を上乗せしないでマキアス。


嘘を一度つくと、最後にはボロがでるものだ。


「ソダールが制圧されたって噂は本当だったのか」

「幸い死人はほとんど出ませんでしたが、他の仲間が敵の奴隷にされています」


「よし、村長にかけあってみようぜ

言い忘れてた…オレはクレイ・ファシオ、ただの村人だけど村で一番強いんだぜ!」

背も私より小さいし、とてもそうは見えないけど、黙っておく。


「村長~」

「なんじゃクレイか」

村長、みているだけで不安になるくらいヨボヨボだわ。


「ソダールが制圧されたらしいぜ!!」

「なに…!?ピアーズの奴等め、本当に…」

村長はなぜ敵がピアーズだとわかるのだろう。

敵をピアーズだとはまだ言っていないのに


「ニムス様に報告せんといかんな」

プルプル震えた手で文字を書く村長。


「ならオレが手紙を届けに行くぜ」

紙を受け取ろうとソワソワ手を出すクレイ。


「そうじゃな、村には年寄りばかりで若いのはお前くらいじゃからのう」

だから村には活気がなかったのか、クレイが私達の素性を気にして、話しかけいたのも頷ける。


「なら我々も同行を、元々ニムス一代貴族に用がありましたから」

「うむ、皆でいってくるといい旅の方、クレイをよろしくお願いしますでの」

「大袈裟だな村長、手紙を届けたらすぐ戻ってくるって」

村長の家を後にし、三人でニムス子爵の屋敷へ向かうことになった。


「…面白そうなことになってんじゃん」


●Ⅱ貴族、期待とは裏腹に


「やっと着いた…」

私達は何日か馬を走らせ、ニムスの屋敷に、ようやくたどり着いた。


「カルテ・ニムス興は…」

「子爵は昨夜死にました」


「あなたは…」

「オペラです」


ニムス子爵とよく似た青年が、屋敷の前で出迎えていた。


「貴殿はもしやカルテ・ニムス子爵の息子では?」


カルテ氏は一代貴族、なら彼は貴族の息子であっても爵位を継げないので貴族ではないだろう。

ややこしいが、そういうきまり。

一応、金貨を払えば爵位は継げるようだが―――――。



「違います!」


先ほどまで冷淡で表情を見せなかったオペラは、このことを強く否定した。


余程気に触ったのだろうか、ニムス子爵については触れないようにしないといけない。


「子爵には子はいません」

「では、この手紙は意味がなくなりますね…」

期待していた助けは、子爵が急に亡くなったことで、貰えなくなった。


ニムス氏が頼みの綱で、他に協力者のアテはない私たち。

途方にくれ、馬に乗って森へ。


●Ⅲ思わぬ助け船、しかし暗殺者 「……アンタら、旅の人だろ?」


村へ帰ろうとした道中

、馬を走らせていると―――

森のどこかから、誰かの私達を呼び止める声がした。


低めの声で、男性なのはわかるが―――。


「はい、そうですが…貴方がどこに居るのか姿が見えないんです」


「おっと、悪いね」

木から17・8くらいの少年が、おりてきた。


ぐらつくことなく見事に着地して、私達は一瞬で彼に気をとられた。



「貴方は一体なにものですか?」

「俺はね、フリーの暗殺者。報酬次第ではアンタ達に力を貸したいんだけど」


彼は金を払えば敵を暗殺してくれる。

そういうことなのだろう。


「すこし、考えさせて」


仲間はたった二人、援軍は無し。

今や藁にも暗殺者すがりたい状況。


不当に武器を作らせられている職人達を考えると、正攻法など考える暇はないが―――――。


◆どうすべきかしら。

《受ける》

→《一旦断る》


「申し訳ないけれど、暗殺者は……」


私はマキァスのほうをチラリと見る。

そういえば、私とマキァス、今はマリーとレイスで腹違いの兄妹という設定だったことを、すっかり忘れていたわ。


「なぜ私にたずねたかわからないけど、判断はお兄様に任せるわ」

「私は良いと思いますが、クレイはどう思いますか?」

「オレはそういうの許せないけど、二人がいいならそうしたらいいと思うぜ」


クレイは曲がったことが許せない気質らしい。

私もわかる。暗殺者、は聞こえがわるいもの。だが彼を頼る以外、他に手はない。


◆―――どうしよう。

【マキアスに賛同する】

【もう一度オペラに会う】

【クレイに賛同する】

【ヤケでウィザードを探し】

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