第二話
この話から10~30話は転生者による歴史改変の話です。
本編に入るまで時間がかかります。末長くお待ちください。
最初は自分でも状況が分からなかった。
なにせ自分が子供の姿にしているのだから。
その後、自分が生まれ変わって、正確には明治時代の子供に成っているのが分かった。
しかも皇族として、名前は珠洲ノ宮成彦と言う。たが私の知る限り、その様な名前は存在しない。
そこで私は考えた。
例え存在がなかったとしても、今、自分はここにいる。
ならば、私はどうする?
私は未来を知ってる、ならばあの悲惨な終戦を変えることが出来るのではないか?
そこからだ、私が行動を開始し始めたのは。
私はまず新しい父と母を説得した。
最初は病気かと心配されたが、私の話を聞くにつれ信用してもらえた。
その際、父はこう言った。
「私は最初、息子いや君が病気か化生に取りつかれたと思った。けど....私には君の目が、到底嘘をついている様には見えないんだ。だから君を信じよう。私は軍とは伝を持ってないから、軍に入ると成ると君一人で努力するしか。それでもいいのなら私は君を支援しよう。」
父がそう言うと、母は
「あなたは私がお腹を痛めて産んだ子です。あなたが誰であろうと私の子です。それは忘れないように。....それにアナタ自分の子供にその様言い草はどうかと思いますが?」
「いや....その....」
「いやも、へちまもありません!」
母が父と目の前でケンカを始めたの見ながら、私の心は渦巻いていた。
そして....
「だから!....なにを泣いているのですか、成彦?」
そう、私は涙を流していた。なぜ....
呆然としていると母は優しく私を抱いた。
「成彦、先程も言いましたがあなたは私の息子です。だから今は、思う存分泣きなさい。これからあなたには苦難が訪れるでしょう。私はただそれを応援します。ほら、アナタもです。」
「あ、いや....その....」
また父と母が喧嘩を始めた。
それを見て私は泣きながら笑った。
すると父と母も私を見て笑った。
私は心に誓った。
この幸せな光景を守ろうと、そう誓った。
私はまず父の紹介の元、明治天皇陛下に謁見した。
私はこれから訪れるであろう、日の本の未来の話をした。
それに対して明治天皇は、
「....朕がこれまで帝国の、臣民ためを思い、努力してきた。それが無駄であった、そう申すか?」
明治天皇は毅然としてそう申された。帝国主義全盛期と言える、明治時代、日本を欧州列強と渡り合える、基礎を作り上げた人物に相応しい姿である。
「それは違います。確かに日本は負けました。しかし5年近くアメリカと戦い、その後の復興を成し遂げる源に成ったのは、昭和の血がにじむ努力と、明治に築かれた日本の信念があったからこそと、自分は愚考致します。」
「....であるか。」
その後、明治天皇陛は私を最大限支援してくださる事を確約なされた。
その時、私にこう言われた。
『その命、帝国が臣民ために尽くせ。』
私は静かに答えた。
『臣が命は日の本の民、永久の平和と繁栄の為。』
歴史は変わり始める。
今回は、私が祖母に聞いた、曾祖母をモデルに書いた、明治の母を出しました。
次回は外伝です。これからもよろしくお願いします。
追記。もうひとつの作品、中途半端に投稿して、
申し訳ありませんでした!!