7.登場フェイズ ムツキ(2)
それは異様な光景だった。
公園中にぬいぐるみがいた。
大きさは人間の体の半分ほどの熊やうさぎなどのぬいぐるみが百体近くあり、それが自立し歩いているのだ。
そのぬいぐるみたちの中心の魔獣はいた。
大きな熊のストラップのスマートフォンを持ち、黒いゴスロリの服をきた少女
その顔は青白く、口も紫色、まるで死人のようないでたちであった。
オフ会のメンバーの中でも高校生くらいのメンバーが悲鳴をあげる
「さ、小百合、なんで……」
小百合と呼ばれたゴスロリの少女は答えない。
スマートフォンをしまうとニイイと滅ぶ
そして、ムツキが、該当コミュに新しいメッセージが着信していることに気がつきます。
ムツキ 能力で直接メッセージの内容を確認し、同時にスマホの情報から魔獣らしき少女と相手の高校生の個人情報を特定。
ムツキ「待って!」同時に魔獣であろう少女を制止します
GM では、相手の高校生はわかります。しかし、魔獣らしき少女はわかりません。データが改ざんされていてよくわかりません。
GM メッセージの内容は、「みんな孤独の世界へいっとく?」です。
GM それで、ムツキの声を聞いて、小百合はムツキを見ます。
小百合「誰?」
ムツキ マスター。メッセージの発信主はどうなってるんですか?
ムツキ わかるのはハンドルネーム小百合だけです?
GM ですね。あとは本来登録しなければならないデータも空白です。
ムツキ「はじめまして小百合さん。ボクはコミュの主催、真木奈です」まず当たり障りなくハンドルを名乗り
ムツキ「あなた……魔獣に感染してらっしゃいますね?」会話をしながら高校生をカバーできる位置まで自然に、ゆっくりと近づきます。周りのぬいぐるみは恐らく魔獣の能力、対象を変化させる邪力であろう事は推察しながら
小百合「そうよ」首肯します。
小百合「…・…私は、素晴らしい力を手に入れた」
ムツキ「それが、、、あなたが避けられない滅びを迎えるフラグだと。知ってるんですか?」
GM 小百合はニイイイと笑います。
小百合「なら、この力を得なかったら、私は滅びなかった?とでもいうの?」
ムツキ「はい」力強く肯定します。「少なくとも、差し伸べる手はあります」ゆっくりと首を振って「ボクは、貴女に手を差し伸べたかったっ!」
小百合「へえ、じゃあ、あなたは、今あなたを助けようとする人をどうするの?私はその人のせいで傷つき、こんなふうになってしまったのに」
ムツキ ちらっと高校生の方を見てまた向き直り「彼女のせい?何が、、あったんですか?」あえて態度を保留し彼女の話を聞きます
ムツキ あ、彼女=魔獣の話を
小百合「とてもつらいこと。私がバケモノになるほどのこと。私を助けたいというのなら、彼女を罰してよ」
ムツキ「そうですか。辛かったんですね」心底悲しそうに。そして同時にこの会話を聞いている高校生の脳内に浮かぶ記憶をスキャンして、魔獣になった少女の事、彼女に何をしてきたかを調べます
ムツキ あ、
ムツキ 同時にさっきここで彼女が見た魔獣の所業もスキャンしますね
GM 簡単には言えば、いじめていたようですね
GM 魔獣は何もしていません。出現していただけです。
GM そして
小百合「ほら、そういって結局助けてくれないじゃないの」
小百合「なら」
小百合「閉ざされた世界へおいで」
GM 【情報判定>魔獣戦闘】を開始します




