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僕の生き方

作者: aya

僕は、高校生になった。都立なので服装や髪型は特に厳しくなく皆それぞれ自由にやっていた。女は髪やら化粧やらで休み時間になるとずっと鏡を見つめている。「鏡しか友達いないのかよ」そう言いたくなる。僕はというと髪は茶髪で耳が少し隠れるくらいの長さで朝はいつも面倒なのでだいたいがボサボサで登校をする。

そして朝もう一つ面倒な事がある。むしろ友達はそれを行事と言っている。今日も朝いつものように登校すると今まで固まって集まっていた女子が急に広がってそこに道ができる。

それだけならいいのだが、これがまた面倒。

「きゃああああ」女子の甲高い声は頭さえ痛くなる。

「柊くん、おはよ〜」「かっこいい」あちこちでそういう声がする。僕は、無視をした方が面倒だと思い、いつもそれなりの笑顔で「おはよっ」と返す。そしてまた女子の甲高い声が広がる。一つ助かっているといえば僕は音楽が好きでいつもヘッドホンをして歩いているので、甲高い声を直接聴くわけではない。それで女子からもし、感じ悪いと思われてもそれはそれで別に僕には関係ない。

「ああ〜お前になりてえ」中学から友達の翔瑠(かける)がそう言った。

「なる?(笑)」「は?まじ嫌味〜」

「はは」「つーかよく嬉しくないな。普通喜ぶだろ。俺ならすっげえ飛び跳ねて喜ぶわ」「はは(笑)お前なら絶対そうするな」「つーかお前顔もよければ背も180以上あるし頭もいいしスポーツもできるし、うぜえ」翔瑠は、背は165程でいつも元気でピョンピョン飛び跳ねているみたいにやんちゃな奴だ。

「ちび(笑)」いつもこうやってからかう。

休み時間になるとまたこれが面倒。

「おい、柊。知らん女子が呼んでる」

教室のドアをみると、茶髪でちっちゃくてそれなりにスタイルのいい女子が少し下を向きながら立っていた。

僕はまたそれなりの笑顔で近づいていく。そしてお決まりの階段の隅で

「す・・好きです。好きなの。

付き合ってほしいです」という告白。

そして「ごめん。付き合えない」

その子は無理矢理笑顔を作って、その場から去って行った。

教室に戻ると翔瑠が「さっきの子ちょー可愛くね?ね?もったいねー」という。

「まあ、それなりに?」

「お前さあ、今まで50人くらいは

告られたよな?1人もいい子いないの?」

「興味ない」「冷た」

今は女子と付き合うとかそういうの興味ないんだ。一部の男子には、僕はチャラいと思われている。可愛い子とはヤってるんだろとか言われているみたいだ。まあそんな噂もどうでもいい。

僕は僕がやりたいようにやる。

ある日合コンの埋め合わせで誘われた。

何度も断ったけれどひつこくて断りきれなかったため行くことになってしまった。

「お前、変装してこいよ。目立つなよ」

誘ってきたくせにそう言うんだ。だから






-------------------------------------








「おい!何普通に来てるんだよ」

「え?何が?」

とぼけてみた。というか有名人ではないので変装と言われても思いつかない。

合コンが始まった。

「柊くん、好きなタイプはー?」

「柊くん、何食べる?何飲む?

とってあげるねー」

そんな女子の声が飛び交った。

隣を見渡すと男子共が呆れた顔をして

僕を睨んでいた。呼んだのはお前らだろ。

「トイレ」僕はその場から帰りたくて

立ち上がった。

「はあ、帰りてえ」僕はボソッと

呟いてトイレを済ましドアを開けた。

そこにはポツンと合コンにいた女子が

立っていた。

「えっと・・どした?」僕は笑顔で

そう聞いた。あれ、この子名前なんだっけ?やばい。誰も覚えていない。さらにその子はメンバーの中でも一番目立たないような子だった。

「あの!私と寝てくれませんか?」

その子は顔を真っ赤にして最も言わなそうな言葉を言った。

「は?・・・え?(笑)」

僕はそんなことを言われたのが初めてなので驚いて何も言えなかった。

「だめですか?」その子は今にも泣き出しそうな顔で上目遣いで訴えてきた。

「え。待って。ごめん。よく

わからないんだけど」僕はまだ混乱している。何で謝ってるんだ?

「柊くんと寝たいです・・」

いや、意味はわかっているんだけれど、どうしてそういうかわからないわけで。

「ごめん。俺そういうの無理だ。君と会ったばかりだし・・さ。ね?」

ぎゅっ。

その子はいきなり抱きついてきた。

「え。ちょっと待って。どしたの?」

僕は戸惑って何もできなかった。

「じゃあこうさせてください。少しの間だけでいいんです」

「いや、ここトイレ前だしみんな来るし見られちゃうし」僕はなるべく優しく突き放そうとした。

「やだ!やだです!」その子は離れようとしなかった。勘弁してくれよ・・。

結局誰にも見られなかったけれど5分程度僕は抱きつかれていた。

その子は、笑顔で「私、日向。柊くん絶対名前覚えてないと思ったから。あとメアド教えてください」という。

「あ・・えと。うん」教えざるを得なかった。こんな子は初めてだった。しかもそういう感じの子ではなかった。化粧も薄くて髪色も暗めで決して目立つような子ではなかった。

僕らは、別々に席に戻った。戻ったらその子は何もなかったかのように皆と話していた。

「俺、帰っていい?ねみい」

「ええ。柊くん帰っちゃうの?」

早く帰りたくて仕方なかった。僕は先に帰った。帰って携帯をいじっているとさっきの子からメールが来ていた。

[今日はありがとう。また遊び行きたいです。]

僕は返信をせず携帯を投げ捨て寝た。






------------------------------------







「柊、昨日の合コンどうだった?」

「ん?なんか抱きつかれた」

「は?お前お持ち帰りしたの?」

「んなわけねーだろ。トイレ行ったらそこに女子がいてなんか寝たいですとかいきなり言われたんだけど」

そう言うと翔瑠は笑いだした。

「なにそれ(笑)新しい告白」

「俺が聞きたいわ、あほ」

「で?」「メアド聞かれて思わず教えてしまった」「あら、珍しい。そんなに可愛いの?」

「いや、なんつーか小学生?みたいな子。目立つような子じゃない」

「小学生てまた(笑)お前うける」

「こっちがうけるっつーの」

「次は小学生にモテるという。で、メールしてんの?」

「してねーよ。昨日ありがとうしか来なかったし返してない」

「はは(笑)さすがお前メールあんま

好きじゃないもんな」「うん」

休み時間にもその子からメールがきた。

[おはよ!今度いつ会えますか?]

僕は返す気にならなかった。

なぜなら会いたいと思わなかったから。

「なになに貸してみー?」

翔瑠がそう言って僕の携帯を取り上げ

「あーなるほど!いつでもいいよと」

「あ!おい!ちょ、勝手に」

遅かった。あいつは勝手にその子にそう

返信していた。

「だって、お前こうでもしないと

付き合うきっかけねーじゃん」

「いいんだよ。興味ねーもん。返せよ

送り直すから」

そう言って取り上げようとしたけれど

返してくれなかった。

「この子と遊ぶって言うんなら

返してやるよ」

「はあ?・・わーったよ返せ」

翔瑠があまりにもひつこいため

僕は会うしかなかった。







------------------------------------








女子と2人きりで会うのは

何年ぶりだろうか。

僕にも彼女がいなかったわけではない。

ただあの頃の僕は正直モテていたことが嬉しくていろいろな女子と付き合っていた。ただバカバカしくなってそれは1年くらいでやめた。

それから女子に興味がなくなり特別な関係を求めなくなった。

「まあ今日も適当に過ごすか」

僕は、待ち合わせの場所に向かう。

着くと「あれ、どんな顔だっけ。やべー忘れた」僕はぼーっとしてしまった。

「柊くん!柊くん!」

女子が走って近づいてきた。

一瞬思った。あれ、こんな顔だっけ。

この子だっけ?人違い?

僕の記憶が曖昧なのか、その子の雰囲気が変わったのか全くの別人にみえた。

「お、おう」僕は笑顔で返す。

「どしたの?ぼーっとして」

その子は笑顔で聞いてきた。

「いや、印象・・変わった?」

「あ、ああ。実はあの時友達に、変装してきてって言われてたんだ」

嘘、僕と同じだ。だからか、その子がすごく大人っぽくて長い髪をくるんと巻いてこの前よりも明らかにおしゃれな格好をしてて。だから気づかなかったんだ。

「そっか」

「ご飯、食べ行こう?美味しいところあるの!」

その子はまた笑顔になって歩き始めた。









------------------------------------








「柊くん、モテるでしょ」

いきなりその子が聞いてきた。

「君こそ」僕は適当に答えた。

「ねえ、私の名前覚えてないでしょ」

「え?・・ああ、わりぃ」

なんだっけ。

「やっぱり(笑)日向だよ」

「ああ日向ちゃんね。ごめんね。俺

名前覚えるの苦手なんだよね」

嘘をついた。名前を覚えるのが苦手というかただ興味がなかった。

「いいけど」

その後もたわいもない話をして

僕らは買い物をした。

「すみませーん。いいですか?」

街を歩いていると、知らないひとから

声をかけられた。

「何ですか?」その子が答えた。

僕は無視をしようと思ったのだけれど

仕方なかった。

「今、撮影してて、カップルショットを撮ってるんですが2人美男美女すぎて声をかけさせていただきました」

どうやら雑誌の撮影のようだ。

「いや、俺らカップルじゃ・・」

僕がすぐに断ろうとすると

「ラブラブなんです。是非是非撮っちゃってください〜」

その子が割って言ってきた。

は?ちょ、待って。こいつどんだけ勝手にすれば気が済むの。

「じゃあカメラ持ってきますのでお待ちください〜」

そう言ってカメラを取りにどっかに行ってしまった。

「俺、帰っていい?」不機嫌だった。

「怒ってる・・?」

「何で嘘つくの?付き合ってないよね」

「ご、ごめんなさい・・ついカップルて言われたのが嬉しくて」

その子はまた泣きそうになった。

「え。ちょ、泣くなよ」

面倒だから。「ごめんね・・」

「いいけど帰っていい?」

「帰らないで・・」「は?」

「撮影しなくていいからもうちょっと

一緒にいて欲しいの」

ああ。なんなの、こいつ。僕のペース

が乱れていく。

とりあえずカメラマンが戻ってくる前に

僕らは移動した。

そのあとは適当に買い物して適当に過ごして解散となった。

「ありがとう。楽しかったよ。また・・会えるかな?」

その子が言ってきた。

「おう」僕はそうとだけ答えて帰って行った。







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「よ!柊、デートどうだった?

デート」

翔瑠はわざと大きな声で言ったため

周り女子が騒ついた。

「おい!お前。まあそこそこ。なんか、大人になってた」

「なにそれ(笑)小学生が少しの期間で成長したのか(笑)美人?ねえ美人?」

「なんか合コンで目立つなって言われてたらしい。美人だったかな?そんなに顔覚えてねえ」

「はあ?俺に紹介しろよ」

「別にいいけど」

「ああ余裕うぜえ」

「余裕も何もすぐ泣きそうになるし

勝手なとことかすげえうざいし

めんどくさいから無理」

「ひでえ奴」










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「柊〜今日一緒に帰ろ!」

僕には幼馴染がいて、名前は詩乃(しの)

詩乃は周りの女子を気にせずに

僕に近づいてくる。

僕も女子では唯一一緒にいる。

「よお」

詩乃と翔瑠と僕でよく一緒にいる。

今日は翔瑠に用があるため僕と詩乃で一緒に帰る。

「柊、本当大変ね毎日」

「何が?」

「女の子だよ」

「ああ俺も別に適当に相手してるし

いいよ」

「きゃあ〜モテ男は違うね〜」

「黙れ」「はーい(笑)」

「ねえ柊、今日どっか寄ってかない?」

「ん?いいけど」








------------------------------------







僕たちは近くのレストランに来た。

「ねえ、柊。私この前告白されてさ」

「へえ、詩乃モテるんだ」

「うっさい(笑)でさあ考えさせて

って言ってどうしようかなって」

「詩乃がいいんならいいんじゃね?」

「もう〜わかってないなあ」

「は?何がだよ」

「女心」

「そんなんわかってたまるかよ」

「・・・まあ柊はそうだね(笑)

てか、柊はいないの?誰か」

「んーいない」「はは(笑)女の子

はいくらでもいるのにね」

「どうでもいいんだよなあ」

「・・・私も・・?」

いきなり詩乃は言ってきた。

「は?詩乃は幼馴染だろ」

「本当鈍感ね、柊って」

意味がわからなかった。








------------------------------------







僕たちは家も近いので一緒に

電車で帰った。満員だった。

「すごいね・・・」

「危ないからこっちこいよ」

僕は詩乃を近くに抱き寄せた。

ガタンーーー




「きゃ!」詩乃はバランスを崩して

僕に倒れかかった。

「ご、ごめんね・・・」

詩乃の顔は何故か赤く染まっていた。

詩乃は背が158センチなので

丁度僕の胸にうずくまっていた。

「ちび(笑)」

「う、うるさいなー」

それが30分程度続いた。

「ああまじつれえ」

「ご、ごめんね?寄りかかって」

「あ?いいよいいよ仕方ない」

「ありがと、じゃあ行くね?」

そう言って詩乃は帰っていった。






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「やべー英語の教科書忘れたわ」

僕は久々の忘れ物というやらをした。

隣の隣の隣の向かえの教室まで

教科書を借りに行った。

「なあ詩乃いるー?」

「きゃあ!え、柊くんきたよ!」

「本当だあ」

また女子の声がキンキンと響く。

早く帰りたかった。

「あ、柊どしたのー?」

笑顔で詩乃がこっちに来た。

「英語の教科書貸してくんね?」

「忘れたのー?(笑)いいよ。

待ってて」

そう言って詩乃は自分の席に

英語の教科書を取りに行ってくれた。

「はい、どうぞ」

「さんきゅ。ん?その傷どした?」

詩乃の頬に傷あとがあった。

そしてよくみたら歩き方もおかしかった。

「え、あ、何でもないの!

転んじゃったの(笑)」

「ドジだな。無理すんなよ」

「うん」その時の詩乃の顔はどこか

浮かない感じだった。

「柊くん今度一緒に遊ぼうよ〜」

知らない女子が詩乃の後ろから

割り切って入ってきた。誰だこいつ。

「たぶんね」僕は笑顔で答える。

「またまた〜詩乃ばっかずるいよ」

「わ、私は幼馴染なだけで・・」

何故か詩乃の顔が怯えていた。

「本当に幼馴染なだけ?」

女子は急に真剣な顔になった。

「う、うん・・」詩乃は答えた。

「よかった」次は急に笑顔になって

ぎゅ、僕の腕に巻きついてきた。

僕は抵抗する理由もなく

ただ呆然と立っていた。

そして僕は引っ張られ誰もいない

教室に連れていかれてしまった。






------------------------------------






「何の用?」

「もう、柊くんこわいよ〜」

意味がわからない。

本当女ってわからないな。

「帰っていい?チャイム鳴る」

「いいじゃん。今だけサボろ」

女子はそう言って僕から離れようと

しない。

「あんたとさぼる意味でしょ」

「こわいこわい〜」

僕は無理矢理帰ろうとした。

そしたらそいつは急に自分のリボンを

剥ぎ取った。

「なにやってんの?」

「裸になって私が叫んだらどうなる?」

僕は何も言えなかった。

「それでいいの」そいつはニヤッと

笑った。イかれてる。

次の瞬間、そいつが背伸びして

僕にキスしてきた。

僕は抵抗をしたら全てが終わると思い

できなかった。

「私をめちゃくちゃにしてくれない?」

僕は何も言えずにいた。

「3年前は毎日こうやって女の子を

遊んでたくせに」

「は・・?」

「忘れた?中1の時、柊くん

毎日可愛い子連れては遊んでたよね」

ああ、あの時か。

「もうやめた。興味ねえし」

「じゃあ思い出させてあげる」

またそいつがキスをしようとしてきた。

僕はよけた。

「そんなことしていいの?叫ぶよ」

ドンっーーーーーーーーーー









僕はそいつを壁際に押し倒した。

「痛っ何すん・・・」

そいつがいい終える前に僕はそいつに

キスをした。何度も何度も。

舌さえ絡み合った。








そいつもそれにつられ口を開けてきた。

3分くらいそれを繰り返した。

「んっ・・はあはあ」









「これで満足?」

僕は冷たい目を女子に浴びせた。

「ふふっえっちね柊くん。

思い出した?」

「じゃあ行くわ」僕はそう言って

教室を去って行った。

とっくに授業は始まっていた。

僕は遅れて教室に入った。

「おう、どうした真﨑」

先生が僕に言った頃には周りのみんなが僕を注目していた。

「ああ、女子に捕まってた」

僕がそう言ったら教室中に笑いが広がった。

「たくっ早く座れ」「へーい」

僕はだるそうに席に着いた。







------------------------------------








「なあ最近さあ、詩乃の様子

おかしくね?」

翔瑠が言ってきた。

「そう?転んだらしいけどな」

「いやそれだけじゃないんだよ。

この前売店行ったらいっぱい

パン持ってたんだよなー」

「だってあいつくそ食うじゃん」

「いやそうだけど10個も

食べないだろ?パシられてんじゃね?」

「詩乃が?そんなキャラじゃなくね」

「持ってやるって言ったんだけど

いいの。やめてって言われた」

「ああでもさっきもなんか他の女子に

怯えてた気がするわ」

「あの傷もやられたんじゃね」

「まじかよ。でも理由は?」

「しらねーよ。ただお前と唯一

仲いいからじゃね?」

「は?俺のせい?つーか幼馴染

なんだから仕方ねえじゃん」

「しらねーよ。だけど今のとこお前

詩乃のそばに寄らない方がいい」

「は?意味わからねえ。女って何。

つか英語の教科書借りたし」

「俺が返しとくよ、貸せ」

でも僕のせいで詩乃がそうなってる

のなら謝らなきゃ。詩乃は何も悪くない。

そして、詩乃を守らなきゃ。










------------------------------------









帰り際、校門で休み時間の時の

あの女が立っていた。

僕は無視をして帰ろうとした。

「ねえ。続きしない?」

女はニヤッとこっちをみていた。

僕はそれでも無視をして通りすぎた。

「詩乃がどうなってもいいの?

可哀想・・・」

「やっぱりお前か」

「ふふ。みてこれー(笑)」

女は携帯を僕に差し出した。

僕は目を開けたまま動けなかった。

そこには、下着姿の詩乃が

知らない男らに囲まれていた写真

があった。

「お前!」僕は女に殴りかかった。

「私と付き合って。そしたら

解放してあげるから」

詩乃のために従うしかなかった。

僕は詩乃を守りたい。

「わかった・・」

「やった!今日デートしよ」

そんな僕らを生徒が見ていない

わけがなく次の日から一気に

学校中に広がった。








------------------------------------







「お前、まじかよ」

「まじだよ、何か?」

「急にどした?可愛いけど

あいつやべえ噂あんぞ」

「(笑)お前が彼女つくれって

言ったんじゃん」

「言ったかもだけど何もあいつ

じゃなくてもよくね?」

「可愛いじゃん」

「お前中1のときに戻ってねーよな?」

翔瑠は少し怒っていた。

「さあな」

休み時間。あの女がきた。








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「柊〜今日一緒に帰ろ」

教室中が僕たちに注目していた。

「教室までくんなよ」

「あれ〜恥ずかしいの?(笑)」

「うるせえ」

「じゃあ校門で待ってるね」

そう言って女は僕の頬にキスを

して教室をあとにした。

一気に教室中が騒ついた。

「やっぱり柊くんて美人好き?」

「叶うわけないわ〜」

「イケメンは美人しか興味ない」

僕はそう言われるようになった。







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「やっぱりお前おかしいよ。

詩乃のことでなんかあったろ?」

「何もねーよ。美人好きで悪いか?」

「悪くねーよ。そういうこと

言ってんじゃなくて。俺にだけは

本当のとこ言ってくれよ」

「うるせえ。好きなんだよ」

僕は鞄に教科書などを詰め、

ヘッドホンをして教室をあとに

しようとした。

「じゃあ名前言ってみろよ。

好きなら言えんだろ?名前」

翔瑠は怒って言ってきた。

「近村美緒」僕は振り向かず

フルネームでそう言って教室を

あとにした。

そして、あいつが待っている

校門に向かった。








-----------------------------------------








「柊、遅いよ〜」「わりぃ」

「また女の子に捕まってたの?」

「まあな」「もう〜」

「詩乃は?もう何もやってないよな」

「2人でいるときは他の子の話

しないでよ」

「とぼけるなよ。付き合って

やってんだからいえ」

「何その言い方。私のこと

好きじゃないの?」

「当たり前だろ。わかってるくせに。

よく付き合えるね。何が目的?」

「あ〜あつまんない」

女は急に性格が変わったかのように

言ってきた。

「柊〜」すると女の奥から

聴いたのことのあるような声が

してきた。

「ん?詩乃!?」

そう詩乃だった。詩乃は写真に

いた何人かの男に捕まっていた。

そして、僕はただ女に着いてきた

だけだったので気づかなかった。

知らない工事の奥みたいな所に

いた。

「おい、詩乃を離せよ」

「ふふ」

「お前、俺が付き合ったら

詩乃を解放する約束だろ?」

「だって、柊全く私に振り向いて

くれないんだもん」

「当たり前だろ。お前みたいな

やつ大嫌いだよ」

僕がそう言うと男が詩乃を

突き飛ばした。「きゃっ」

「お前ら!」僕は男の方に

向かった。

「私と!私と詩乃の前で寝て?

そうしたら2人とも解放してあげる」

「な?」

女が急に言ってきた。

「私は大丈夫だから・・

柊、そんなことしなくていい」

「だったら今あんたの前で詩乃が

こいつらにヤられるけど?」

僕は女を突き飛ばした。そして

男の方に向かい殴りかかった。

しかし、相手はたぶん大学生。

勝てるわけがなく、僕は

3人に殴られまくった。

「柊!大丈夫?柊。

もういいよ。私大丈夫だから」

「いいって、あんたらヤりな」

女の合図で、男たちは僕を

下に叩きつけ、詩乃を襲おうとした。

詩乃は、涙を流しながらも

抵抗しなかった。

「やめろ〜!」僕は、必死に

叫び動かない足を無理矢理動かし

立とうとする。

「詩乃を離せ、俺が俺がこの女

と寝ればいいんだろ」

僕はそう言って立ち上がり女の方

に向かった。

「柊〜かっこいい!」

女も近づいてきた。僕は血で

汚れた手で女の顎をあげキスを

しようとした。

その時「やめて!やめて柊」

詩乃がやっとの思いで叫んだ。

「詩乃?」

「柊が好き!好きなの!

だからそんなとこみたくないの」

詩乃は涙を流しながらそういった。

僕は、ただ「ごめん」

しか言えなかった。

その時、ウウ〜ウウ〜

パトカーの音が向こうから聴こえた。

「おい、逃げろ」

女と男たちはその場から逃げた。

助かった。

向こうから来たのは








------------------------------------








「やっぱりそんなようなこと

だと思ったよ」

翔瑠だった。

「警察は?」

「呼んでねーよ。これ」

翔瑠は、パトカーのサイレンが

鳴るストラップを差し出し

それを携帯のアプリで音量を

あげて流していたという。







「大丈夫かよ」

「わりぃ、助かった」

僕は、その場に倒れこんだ。

「ごめんね・・私のせいだ」

「いや、俺のせいだよ。

もっと早く気づけばよかったんだ

まじ、ごめん」

「かっこいいよな。詩乃のために

好きでもない奴と付き合うとか」

「ありが・・とう」

詩乃は僕が本気であいつのことが

好きだと思っていたみたいだ。

「あんなやつ、好きなわけないだろ」

「どこまでやったの?(笑)」

翔瑠が笑って聴いてきた。

詩乃は下を向いていた。

「ばか!何もやってねーよ」

キスしかしていないけれど

そんなことも言えるわけなかった。

詩乃が安心したのか涙を流した。

僕は優しく抱き寄せた。

「ごめんな。怖かったよな。

もう大丈夫だから。俺らがいる」

僕は女から携帯を見せられた

詩乃の写真を思い出した。

「詩乃、何された?」

僕は一度詩乃を離して言った。

「え、あ、パシラれたこと?

あんなの平気だよ」

「それもそうなんだけど、

さっきの男になんかやられた?」

「は?何されたの?詩乃」

翔瑠も驚いて聞いてきた。

「え?何もされてないよ?」

「でも写真!」「写真?」

「なんか下着で・・縛られて」

「は?知らないよそんなの」

「俺は誰の下着みたんだ?」

「AV観たのかよ、お前変態(笑)」

「柊、いや〜変態、離れて」

あの写真は合成だったみたいだ。

「はめられたわ(笑)でも

久々に女の下着みた」

「変態〜」

詩乃が言ってきた。よかった無事だ。

みんなで笑った。







------------------------------------







次の日から別れたことも噂に

なりまた色々な女子が近づいてきた。

詩乃はというと、いつも通りの

詩乃で友達も多く楽しそうに

過ごしていた。

あの女に周りの女子も従うしか

なかったみたいだ。

あれから詩乃からの好きという

言葉について何も触れてこない

ので僕は幼馴染みとして好きという

ことだと解釈した。

ピロリロリ〜。

メールがきた。

[久々に会えませんか?日向]

「おお〜久々にひなちゃんからだ」

翔瑠が覗いて言ってきた。

「勝手にみんな。しかもひなちゃん

とかお前の彼女かよ」

「いいじゃん。会うの会うの?」

「あれからまじで女嫌いに

なったからなあ。会わない」

そう言った時にはもう翔瑠は

僕の携帯で返信していた。

[いいよ]

「お前なあ〜」








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今日は日向という子に会う日。

会うというか無理矢理会わされる

というか。

僕には退屈でしかなかった。

タッタッタッ

あの子が走って僕に近づいてきた。

「はあ・・はあ・・」

「ははっ(笑)」

僕は思わず笑ってしまった。

「へへ」

「走ってくることないのに」

「だって、柊くんがいたから」

その子は笑顔で言ってきた。

見た目は大人っぽいけれど

やっぱりどこか子どもの一面があった。

「会ってくれてうれしい。

ありがとう」

ごめんね。嘘なんだ。

君に返信をしているのは翔瑠。

僕の友達なんだ。








------------------------------------







久しぶりに水族館にきた。

「みてみて〜可愛いね〜」

君は無邪気に笑って子どものように

はしゃぐ。

「あ、こっち!」

「ちょ、待って」

そして僕の手を引っ張っては

目を輝かせて水槽の先にいる魚

を指差して「綺麗」というんだ。








------------------------------------







「はあ〜休憩」

君は疲れきった子どものように

座り込む。

「ねえ、柊くんお腹空かない?」

「うん」

僕たちは、近くのレストランに

向かった。

「柊くん、楽しい?」

「ん?うん、楽しいよ」

「なんか私ばっかりはしゃい

じゃってごめんね」

「いいよ、面白いから(笑)」

「えーなにそれ!だって水族館

とかさわくわくしない?」

「どうだろ(笑)」

「えーするよー。水槽の中で

みんなに見られてるのに自分は自分

それを突き通す魚さんはすごい

尊敬するなあ・・」

「何かあった?」

僕は不意に聞いた。

「え?んーん。あ、柊くんも

一緒だね」

その子は笑って言った。

「一緒?」

「そう。みんなの人気者なのに

自分の考えを突き通して自分なりに

過ごしてるでしょ?」

「まあそうだけど、魚と一緒

かよ(笑)」

「あ、ごめん・・」

「いいよ(笑)続き行くよ」

僕は立ち上がり、水槽の方に

向かった。

確かに君が言っている通りだった。

魚は何を考えているのだろう。

「どうすれば、自分の生き方が

できると思う?」

俺は小声で水槽の魚に向かって

言っていた。

「辛いなら支えてあげる!

その辛さ半分こにする!」

聴こえてしまったのか君は

僕に向かって叫ぶんだ。

「辛くないよ」

僕は笑顔でそう答える。

「言えばいいんじゃないかな」

「ん?」

「自分はこうやって生きるって。

隠さないで言えばいいんじゃないかな」

「どうしたの?急に」

「辛そうだったから。今日ずっと」

君はそう言う。

僕は笑顔でずっと話していると

思っていた。いや今だってそう。

「隠さなくていいよ。

格好悪くなんてないよ。

私にはそのままの柊くんで

いてほしい」

「そのままの俺?」

「うん、だって柊くんずっと本当の

気持ち隠して過ごしてそう。

息抜きできる場所ある?」

「あ、あるよ。はやく行くぞ」

僕は泣きそうだった。

何故かわからないけれど、

僕は辛いのか?

ぎゅ。

その時、君は僕に抱きついてきた。

優しく。暖かかった。

僕は言葉が出てこなかった。

それでも、それでいいんだよと

言っている君が頭に浮かんだ。

気づいたら僕は抱き返していた。








------------------------------------







「日向ちゃんて、大人なのか

子どもなのかわかんねえ(笑)」

「それそっくりそのまま返すよ」

「はは(笑)」

なんか今日は楽しかった。

そのままの自分でいられた気がした。

すごく楽だった。

僕はこういう身を寄せられる

場所が欲しかったのかもしれない。








------------------------------------








「はい、お守り」

君は僕にストラップをくれた。

「いつの間に?」

サメのストラップ。

サメはいつでも自分らしく

少し自分勝手すぎるけれど

僕がそういられるようにって

くれたんだ。

「さんきゅー」







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「サメ?」

翔瑠が聞いてきた。

「なんかもらった」

「肉食?(笑)お前やっぱ

肉食にみえんだな」

「ちげーよ!」

「じゃあなんだよー」

「知らねー別に意味はねーだろ」

「もうすぐ詩乃の誕生日だな」

そうだ。何あげよう。

「告ろうかな、俺」

翔瑠は急に真面目になって

言ってきた。

「は?」

「好きなんだよ。知らなかった?」

「おう。でもいんじゃね?

お似合いだよ」

「そう?そうかな」









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今日は、詩乃の誕生日。

僕は結局何も浮かばなかった。

翔瑠からのサプライズをただ

成功するよう祈っていた。









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放課後。

僕たちは久しぶりに三人で

集まった。

でも、この後翔瑠は詩乃に告白をする。

僕は、少し教室でみんなと話した

あと、気を使うことにした。

「じゃあ、俺行くわ」

僕は、首にかけていたヘッドフォン

を耳にかけ教室を出ようとした。







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「好き!」

後ろから、急に大きな声で

言うものだから僕は驚いて

立ち止まって後ろを振り返った。

「え?」

「ずっと言おうと思ってたの。

ちゃんと言わなきゃって。

ずっと柊が好きだった・・」

「詩乃・・?」

その時、不意に翔瑠が気になり

詩乃の横にいる翔瑠をみた。

少し悲しい顔をしたあと

「まじか。知らなかったなあ

本当、柊ってモテるよな。ずりー」

笑顔で言ってきた。

「ごめん、詩乃・・俺」

僕が答えようとすると

「わかってる。でもちゃんと

気持ち伝えたかったから・・

聞いてくれてありがとう」

そう言って詩乃は、下を向いて

小走りで教室から出て行った。

「詩乃!」

翔瑠は詩乃を追いかけて行った。

「ごめんな・・詩乃」

僕も、教室をあとにした。








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家に帰って、ベッドに

横になった。

ブッブー

[何してますか?]

日向ちゃんからメールがきた。

僕は珍しく携帯を持ち

返信をすることにした。

[暇してる]

ブッブー

すぐに返信がきた。

「はは(笑)はえーよ」

[会ってもいいですか?]

「何で敬語なの(笑)」

[おう]

僕は何故か日向ちゃんに会いたい

気分になった。








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着替えるのが面倒で、制服の

まま出かけた。

タッタッタ

「はあ・・はあ・・」

日向ちゃんはまた走ってきた。

「はは(笑)何でいつも

走ってくるの?」

「制服!いいです!

初めてだから、すごく新鮮」

無視かよ(笑)また笑顔で

そう言ってきた。

「ゆっくりできるとこ、行こ」

僕はそう言って、歩き出した。

河岸に着いた。

僕は座り込んだ。

何も言わず、君は僕の隣

にポツンと座った。

「いいね、ここ」

何故かわからない。君の横顔

がとても綺麗で美しかった。

僕は見惚れてしまった。

「なーに?」

あまりにも僕が見つめていた

から君と目が合った。

「い・・いや何でもないよ」

僕は恥ずかしくなってすぐに

逸らし、そのまま仰向けに

横になった。

「こういうとこ、よく来るの?」

君は、座ったまま寝ている僕に

聞いてきた。

「んーまあ、たまに」

僕は目を瞑った。

「へえ〜いいね。落ち着く」

そう言って僕の横に君は

横になった。

この感じが僕は好き。

何も考えずに済む。ただ違うのは

いつも一人だけれど今日は横に

女子がいる。

あまりにも落ち着いてしまった

のか寝てしまったみたいだ。








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「あ、やべっ寝てた俺!」

横には座って鼻歌を歌う君がいた。

僕は起き上がった。

「あ、起きた?」

君は笑顔でそう言ってきた。

「わりぃ。起こしてくれれば

よかったのに」

「ううん。気持ち良さそうだったし

いいの、全然」

「恥ずかしー。か、帰るか」

「ふふ。はーい」

僕たちは立ち上がって

帰り道を歩いて行った。








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「今日も会えて嬉しかった。

ありがとう・・」

君はまた別れ際にそう言った。

「今日はありがとう。

俺もそんな気分だった・・」

僕は素直に恥ずかしながらも

そう言った。

「ふふ。よかった!」

そう言って君は帰って行った。







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家に着き携帯をみると

翔瑠からたくさん電話がきていた。

「怒ってんのかなあ

そりゃそうだよなあ」









僕は電話をかけた。

「もしも・・」

僕が言い終える前に

「お前、日向ちゃんと

付き合ってんの?」

翔瑠が聞いてきた。

「は?付き合ってないよ」

「さっき一緒にいるとこみた。

しかも詩乃と」

「あーそう・・」

僕はそれしか言えなかった。

「まあ俺がくっつけたようなもんか」

「だから付き合ってねーよ」

「でも確実にお前の中には

日向ちゃんがいるだろ」

「よくわかんねー」

「・・まあいいわ」

「詩乃、大丈夫?」

「堪えてたけどまあ、平気だろ」

僕は何も言えなかった。

詩乃と付き合うことはできないから。

ごめん。








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今日も学校がある。

「よ!柊!」「おう」

翔瑠が挨拶をしてきた。

その横には、詩乃がいた。

「お、おはよ・・」

僕は気まずかった。

「おはよ!」

詩乃は、僕と違って堂々と笑顔で

言ってきた。

僕たちは3人で教室に向かった。








僕たちが歩いていると

前から女の子が一人向かって

走ってきた。

そして僕の前で立ち止まり

「あ、あの!!ケーキ作ったん

ですけど食べてください・・」

靴の色をみて後輩だとわかった。








(え、俺甘い物苦手なんだよなあ)

僕がそう思っていると

「まじ?さんきゅくれんの?」

翔瑠が笑顔でその子に言っていた。

しかしその子は

「先輩のじゃありません!」

とはっきり言っていて思わず

僕は笑ってしまった。

「さんきゅ!あとで食べるよ」

そう僕は言ってその子からケーキ

を受け取って通り過ぎた。








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「ちっ嫌いなんじゃねーの?」

翔瑠が舌打ちをして言ってきた。

「食べるよ。もらったもんだもん」

「ひ〜イケメンは違うわ」

「うっせ(笑)」

「じゃ、あたし行くね!」

教室の違う詩乃はそう言って

行ってしまった。

「気まずい?」

「当たり前だろ」

「まああいつも普通に見えるけど

ああみえて結構きてんぞ」

「わーってるよ。だけど

俺はそばにいてやることは

できない」








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