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宇宙の絆Ⅱ  作者: 秋華(秋山 華道)
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終演に向けて

有人要塞ネコミミへ向かっている間、俺は仮眠をとる事にした。

何かあっても、スピードスターに追いつける艦船なんておそらく存在しない。

俺はPCのボリュームを最大にして、到着目前になったら、通信音をならしてくれるよう頼んだ。

一応、航行予定時刻から到着時刻を割り出し、2時に目覚ましのアラームをセットする。

俺は布団に入った。

だけど、興奮して眠れない。

昼寝もしていたから、まだまだ起きていられる時間だ。

でも、今日もまた24時まで戦う可能性がある。

休める時に休んでおかないと。

結局、20分ほど意識がなかったが、ほとんど眠る事はできなかった。

起きてアラームを止め、星さんに通信を入れる。

 アライヴ「もう起きましたw」

 スピードスター「♪」

見ると、後10分くらいのところまできていた。

暇なので、勢力マップを広げてみた。

サイファ軍の重要拠点がいくつか、ジーク軍の領域へと変わっていた。

サイファ軍は押されている。

なんとか耐えてくれれば良いが。

でもふと思った。

このままサイファ軍が敗れて、俺達がダイユウサク軍に勝てば、そのままジーク軍との最終決戦って事になるのだろうか。

他にも沢山の勢力が残っているが、上位4軍との力の差は、たとえ4軍の大将が全てやられたとしても、覆るものではないだろう。

もしかしたら今日の戦いで、全てに決着がつくかもしれない。

俺は今初めて、今日の戦いの重要性を感じた。


ネコミミにつくと、俺はすぐにメイン機の変更と、一応テンダネスの修理を開始して、スピードスターにキュベレイを収めた。

すぐさまスピードスターが出港する。

ここからまた、帰ってきた道のりと、更にいくらかの航行をする事になる。

寝る事も少し考えたけれど、もう眠れそうに無かった。

そんな時、紫苑さんから通信が入った。

 紫苑「今どこ?」

 スピードスター「ネコミミでたとこ♪」

何かあったのだろうか。

 アライヴ「夢さん出てきたの?カズミン?」

紫苑さんがこんな通信をしてきたのは、早く戻ってきて欲しいって意味だと勝手に思っていたが、どうやら違ったようだ。

 紫苑「いや、そこからだと、ERROR軍のコロニー、サイド3が近いだろ?」

 スピードスター「そっちに戻るよりかなり近いね♪」

どういう事か、まだこれだけではわからない。

 紫苑「今、まさくん軍が、要塞戦艦を伴って、サイド3に攻め込んでるみたいなんだよね。」

 スピードスター「だから?」

なんだか嫌な予感がした。

 紫苑「良い勝負してて、両軍ボロボロだって情報がw」

まさか・・・

 紫苑「お前らだけで、要塞戦艦奪ってこれね?(^0^)」

ERROR軍は、現在6番手の軍で、そこそこの勢力だ。

かたやまさくん軍は10番手くらいだが、ERROR軍と比べると半分くらいの戦力。

でも要塞戦艦を持っていて、力は五分の対戦。

その戦場に乱入して、要塞戦艦を?

 紫苑「既にレイズナーには向かわせてるが(笑)」

無茶な作戦だけど、案外簡単に要塞戦艦を手に入れる事ができるチャンスかもしれない。

それに、今日この後、ジーク軍と戦うなら、要塞戦艦はどうしても欲しい。

紫苑さんは、今日決着をつけるつもりだ。

 アライヴ「やりましょう!」

 スピードスター「♪」

俺と星さんは、たった二人だけで要塞戦艦を奪取するべく、スピードスターの進路を、コロニーサイド3へと変えた。

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