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宇宙の絆Ⅱ  作者: 秋華(秋山 華道)
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ネコミミへ

移動要塞を占領した後、俺はトゥデイとの戦闘でやられた事をみんなに話していた。

というか、言い訳をしていた。

なんというか、ただの重火力機に、此処までやられてしまったのがなんだか悔しかったし、この後の戦いに参加できない事が、何より申し訳なかったから。

そもそも、処理オチしなければ、俺は普通に勝っていたと思う。

だから、そう通信で話していたのだが、サラさんの言葉に俺は驚いた。

 サラ「今日子の戦い方は、処理オチを起こして、相手に回避させない事なんだよ。」

サラさん達ゴッドブレスの人達は、ダイユウサク軍のメンバーの戦い方をよく知っている。

そのサラさんが言うのだから間違いないだろうが、まさかそんな事まで狙って戦いをしているなんて。

 アライヴ「ダイユウサク軍、恐るべしですね。」

ただの一兵卒だと思っていた人が、そこまで考えて戦ってくるのだ。

改めて恐ろしい人達なのだなと思った。

 サラ「でも、こういう奇策は、ほとんどチサトの作戦らしいよ。」

チサトと言うと、ドリームダストのダストの方だ。

夢さんと並び称されるこの人は、サラさんの話によれば、魔女と呼ばれているらしい。

とにかく奇策で、相手を翻弄する。

バトルグリードでの勝率は、ドリームよりも低いが、ドリームとの対戦成績は、チサトさんのダストの方が勝ちこしているとか。

よく知る相手との戦いにはめっぽう強く、逆に知らない人との対戦では、力を全て発揮できない事もあるとの事。

ただし、元々ある程度の強さがあるので、そうそう負ける事はないそうだが。

エースの夢さん、夢さん以上とも言われるカズミン、それに今日子さんやチサトさん。

あの時の司令官、ビューティフルベルさんの頭の回転の早さは、人間とは思えない。

ゴッドブレスの2人の強さも並じゃない。

俺達は、こんなに素晴らしい人達を追い詰めているのか。

それだけに、今の自分の状態が歯がゆく、不甲斐ないと思った。

 アライヴ「くそ!もっとダイユウサク軍とやりたかったなぁ~こんな状態じゃ戦えないし。」

俺の本当の気持ちだ。

でももう、テンダネスは戦闘不能一歩手前の両腕落ちだ。

戦いたくても戦えない。

そう思っていたら、紫苑さんが思わぬ事を言ってきた。

 紫苑「何言ってるの?戦いはこれからでしょwキュベレイ取りに帰れよ!(^0^)」

確かに、俺の真の愛機はキュベレイだし、此処にあるなら今まで以上の戦いを約束する事もやぶさかではない。

それを取りに帰れと?

人型で往復したら、確かに6時間くらいで往復できるか。

それまでに決着がついているとも限らないが、ドリームがでてくれば、6時間後も戦いは続いているだろう。

 アライヴ「分かった。ダッシュで取ってくる!」

俺は単機、自軍領域へと向かおうとした。

 紫苑「おいおいw君の戦力は少しも無駄にはできないのだよ。星!送ってやってくれ!(^0^)」

 スピードスター「♪」

 紫苑「暗黒天国は、その間、紫陽花のパープルフラワーでよろしくw」

 暗黒天国「おk!」

これはありがたい。

俺はまだ戦いたいのだ。

みんながサポートしてくれる。

俺は即行スピードスターに着艦した。

すると即座にスピードスターは、我が領域、有人要塞ネコミミへと向かった。

しばらくの戦線離脱だ。

次戻ってきた時は、夢さんも戦場にいるだろうか。

それとも俺達紫苑軍がこのままの勢いで、快進撃を続けているのだろうか。

俺はなんとなく、紫苑軍が負けている状況であって欲しいと、思ってしまっていた。

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