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宇宙の絆Ⅱ  作者: 秋華(秋山 華道)
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強敵トゥデイ

今日子の人型トゥデイとの戦闘は困難を極めた。

というか、敵人型を目視する事もできず、ただ足踏み状態を余儀なくされているだけとも言える。

今からチョビを呼ぶにしても時間がかかるし、アブサルートさんの拠点の虎よりも火力のあるトゥデイだ。

チョビの盾も何処まで通用するか。

ダイユウサク軍が、ドリームとカズミンだけでは無い事は理解していたが、正直今度ばかりは鬱陶しい。

強いのではなく、酷いって感じだからだ。

普通に戦って負けるなら納得できるが、こんなのには負けたくない。

俺は自分の人型の装備を確認した。

シールドフェンネルが2機と、フェンネルダガーが2機まだ残っている。

フェンネルも6機残っていた。

よし、一か八か、このフェンネルダガーにかけてみよう。

俺は早速、それぞれの設定の変更作業に入った。

フェンネルは、基本的に自らが操作する事は不可能だ。

だが、フェンネルダガーだけは、両腕の操作をフェンネルダガーに移す事で、操作する事ができる。

それでも、基本はやはりオートマティックなところが多い。

その自動で動く部分を、設定で色々決める事ができる。

今回の設定は、とにかく真っすぐ敵へ突き進むように、フェンネルはとにかくビームを撃ちまくるように、それぞれの座標も調整した。

さて、まずは敵を目視し、敵対象としてロックオンしなければならない。

それは、大量の攻撃が飛んでくる場所へ出るって事だ。

俺は意を決して、通路の真ん中へと飛び出した。

正面にトゥデイが見えた。

ロックオン、と同時に、敵が攻撃を放ってくる。

こちらも瞬時に、タイミングよくシールドフェンネル、フェンネルダガー、フェンネルと発射。

シールドフェンネルの後ろにフェンネルダガー、それを取り囲むようにフェンネルを並べ、フェンネルのビームは撃ち続ける。

そのまま直進だ。

その間俺は、敵の攻撃をかわし続ける。

シールで多少のビームを止め、フェンネルで多くのミサイルを撃ち落とし、此処まで飛んでくるのは約半数と言ったところ。

トゥデイは連続して攻撃してくる。

ギリギリまで腕のコントロールはこちらに残し、ミサイルは撃ち落とす。

なんとか行けそうだ。

そう思ったのもつかの間、思わぬ出来事が起こった。

 一生「処理オチかよ!」

あまりのミサイルやビームの多さに、コンピュータが処理しきれなくて、動きがスローになる。

しかし実際では、動かないのは画面だけで、命中処理などは行われいてる。

もちろん、コントローラーからの操作もだ。

俺は画面からのわずかな状況から、全ての動きを予想して、コントローラーを操作した。

俺のPCは、最新の高性能PCなのに、これで処理オチしているって事は、相手もおそらく処理オチしているはずだ。

この状況さえ凌げれば、勝てる。

俺はまた、無意識の領域へと入っていた。

フェンネルは次々と落とされ、シールドフェンネルも破壊された時、俺は腕のコントロールをフェンネルダガーに移す。

途端に両腕も破壊された。

肉を切らせて骨を断つ、というには、あまりにもダメージは大きかったが、フェンネルダガーはトゥデイへと届いていた。

後は何度も何度も斬りつけて、トゥデイを破壊した。

何とか、トゥデイを倒す事ができた。

が、移動要塞を手に入れる代償に、俺は此処からの戦闘に参加不可能なダメージをくらった。

まさか両腕を失う事になるとは。

よく考えたら、この先ダイユウサク軍を攻め続けて行けば、何処かでドリームが出てくるだろう。

俺がやられたら駄目じゃないか。

そう思ったが、全ては後の祭りだった。

この後、ダイユウサク軍はすぐに、撤退を開始した。

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