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宇宙の絆Ⅱ  作者: 秋華(秋山 華道)
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ジークの逆襲

パープルフラワーが去った後、俺は急いで要塞をでた。

一応外にいた敵の人型は片付けてくれていたようで、全力で帰還に専念する事ができた。

なんとか有人要塞ネコミミまで帰ってきたが、どうやら戦場は別の場所に変わったようだ。

 紫苑「最初のルートだと、狙いはネコミミだと思ったけど、どうやら旧曹操軍領域方面みたいw(^0^)」

簡単に言ってくれるが、人型でそんなところまで行けるわけがない。

かといって、行かないわけにもいかない。

俺が行かなくても、こちらの領内ならそう簡単には負けないと思うが、敵は美菜斗さんだ。

俺は超久しぶりに、自分の艦船ノレンを出港させる事にした。

ゲーム終了まで、もう使う事はないと思っていた艦船。

それでも一応メンテナンスもしているし、それなりの能力もある。

逃げる能力だけど。

俺はノレンに着艦した。

するとまた、紫苑さんから通信が入る。

 紫苑「悪い!こっちは大丈夫そうだから、サイファ軍の有人要塞メロンぱんに援軍に行けないか?本命はサイファ軍みたいだ。(^0^)」

なるほど。

ジークとダイユウサク軍の戦いを見て、我々紫苑軍にけん制をかけて、サイファ軍を撃つ作戦か。

今日は土曜日でもないし、時間もそれほどはないけど、重要な拠点を取るか、もしくは有利な状況で、大きな打撃を与えられればってところか。

俺が取り残された事は、どうやらサイファ軍には吉だったようだ。

此処からなら、メロンぱんの方が近いし。

 アライヴ「ノレン発進!(笑)援軍了解~」

 紫苑「(^0^)/」

俺はピクニックにでも行くようなウキウキ気分で、サイファ軍領域へと向かった。


有人要塞メロンぱんにつくと、戦場は十分に温まっていた。

これならいつ参戦しても、問題無くスムーズに入っていけるだろう。

なんて冗談を頭に思い浮かべならが、俺はサイファさんに通信をいれる。

 アライヴ「援軍にきました。えっと、状況はどうですか?何すれば良いですか?」

全然スムーズには、入っていけなかった。

 サイファ「ありがとうございます。今日子さんをサポートしつつ、カニさんと共に敵をひっかきまわしてください。」

 アライヴ「了解~」

とりあえず今日子さんと一緒に、美菜斗軍を叩けばいいやと思って、俺はノレンをNPC艦長に任せて、テンダネスで発進した。

そして直後、サイファさんの言葉の重要性に気がつく。

 一生「え?カニさんって、アイドルのしゃこたんじゃねぇかよ!」

どうやら今日は、しゃこたんは艦船を操っているようだ。

とりあえず合流し、通信する。

 アライヴ「どもw援軍にきましたw」

 今日子「おおwありがたい!もう美菜斗軍面倒くさい!」

 キャンサー「よろしくねぇ~wあ、よろしく頼むぜ!(笑)」

今日子さんはどうやら、俺の援軍を心底喜んでくれているようだ。

カニさんは、どうせ通信している人はみんな知っているのだから、男にならなくても良いわけだけど、まあそのまま喋られると照れるし、男の方が良いかも、なんて思った。 

カニさんが敵の真ん中へ突っ込んで行く。

なかなか大胆な行動を取る人だ。

それに気を取られる人型を、俺と今日子さんで狙い撃ちだ。

更にそのまま、敵艦船の背後に取りつく。

この人、人型で出ていた時は、ただのアイドルだと思っていたけど、艦船での戦闘は、なかなかどうして素晴らしい。

前作の宇宙の絆では、前線で戦っていた人なんだよな。

これくらいできて当然か。

数では完全に負けているサイファ軍だけど、コレは勝てると思った。


楽しい戦いをしばらく続けていた。

すると、急に敵が、撤退行動を開始した。

 アライヴ「どうしたんでしょう?」

まだまだ数では圧倒的に敵が有利だし、撤退するには早すぎる。

実際こちらの要塞には、既に侵入も許しているし、勝負はどちらにころんでもおかしくない状況だった。

撤退の答えは、すぐにサイファさんからつげられた。

 サイファ「どうやらジーク軍とダイユウサク軍が、美菜斗軍領域に侵攻しているみたいよ。ジークめ、憎たらしい事しやがるなw」

撤退の答えは分かったが、何故ジーク軍とダイユウサク軍が、一緒になって?

さっきまで戦っていたのではないのか?

 サイファ「ジークから通信が入ったw借りは返したぞ!だってさ。最初からダイユウサク軍と共謀していたみたいね。」

どういう流れでそうなったか、今の俺達には予想する事しかできない。

予想でしかないが、これは最初から仕組まれた事ではなかったように思う。

偶々の状況の中で、ダイユウサク軍がジーク軍にコロニーをプレゼントした?

ま、今考えても仕方がない。

今どういう対応をとるかだ。

 アライヴ「どうします?」

 サイファ「カニさんのキャンサーに乗って、今日子さんと一緒に追撃してもらっていいですか?」

願ってもない。

しゃこたんと一緒に戦えて、しかも追撃だなんて。

俺は、自分の艦船ノレンの事はすっかり忘れて、美菜斗軍を追撃した。

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