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宇宙の絆Ⅱ  作者: 秋華(秋山 華道)
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力の差

とうとう此処に、前作の宇宙の絆、上位4軍が集まった。

いや、グリードさんもいるから上位5軍か。

そしてそれがみんな、ジークを助けようとして集まってきているのだ。

一時的なものではあるが、全てが味方だ。

そして敵は、ネットゲームのカリスマ、不敗の美菜斗さん。

数時間で圧倒的勢力をつくり上げた彼に、絆連合が挑む。

 サイファ「よし、俺達も続くぞ!」

 紫苑「(^0^)」

 ビューティフルベル「敵艦船は我々が引き受けます。夢と和己は一緒に行って良いよ。」

ダイユウサク軍の大将は来ていないようなので、どうやら中将のこの人が、ダイユウサク軍の指揮官のようだ。

俺はバトルグリードはやった事がないので知らないが、きっとこの人もかなりやる人なのだろう。

この状況で引き受けますとか、簡単に言えるものではない。

 今日子「えーー!!私も行きたい。今すぐ行きたい。とにかく行きたいーーー!!」

これは・・・

サイファ軍の今日子さんが言っていた、同じ名前の人か。

どうやら性格は全く違うようだ。

 チサト「では私もぉ~いくねぇ~」

 ビューティフルベル「ちょっ!あんたら。まあ良いけど。て事は、ダイスケとトイキも行くんでしょ。」

 ダイスケ「俺はチサトを守らないといけないからね。」

 トイキ「ダイスケとは、ゲーム内ではパートナーだから行くしかないさ。あ、サラ達がお世話になってます。」

ダイスケさんとトイキさんは、確かドラゴンブレスのメンバーだ。

うちのサラさんとサウスさんとおとめさんが所属するゲームグループ。

チサトさんはドリームダストのひとりだし、正に「ドリーム」チームだなと思った。


戦況は変わりつつあった。

ダイユウサク軍のメンバーは、真っ向勝負と言わんばかりに、俺達が作った突破口ではなく、敵艦船のいる場所へと突進していった。

じっくり戦いを見られないのは残念だけど、あの人たちなら突破してくる、そう思った。

で、いくらダイユウサク軍が助けにきたと言っても、俺達の目の前の敵がいなくなるわけでもなく、残念ながらスピードスターは、突破と同時に破壊されていた。

直後足元を失った暗黒天国さんのボスも、戦闘不能になった。

星さんは直前、人型で脱出していた。

艦船を失うのはかなり痛いが、戦場に残れただけでも良しとしよう。

それにこの戦いは、おそらくこの先の展開を、大きく左右する戦いなのだから、艦船の1隻くらい、仕方のないところだ。

さてこれからどうするか。

前衛の艦船の壁は突破したが、既に前方には新たな壁ができていた。

この中で更なる突破に挑むのか、それともダイユウサク軍のメンバーが突破できるように、艦船の背後を攻撃するのか。

俺は迷わず、正面突破を挑む事にした。

 アライヴ「チョビ、つきあってくれ!」

 チョビ「えっ?えっとあの・・・」

ん?どうしたんだ?

 一生「あ・・・」

戦闘中の咄嗟の通信だったので、短く簡潔にしたら、どうやら勘違いされたようだ。

つか、中学生にゲーム中に告白する大人って、ないでしょ。

俺は再び、しっかりと伝わるように通信しなおした。

 アライヴ「正面突破につきあってw」

 チョビ「あ。はい~」

どうやら分かってくれたようだ。

 アライヴ「じぇにぃ、ハルヒくんもよろしくw」

 じぇにぃ「やるきだよぉ~ぃくよぉ~」

 ハルヒ「マジっすか。僕死にたくない~」

じぇにぃは、迷う事なくついてきてくれた。

ハルヒくんも、なんだかんだ言って、今日の戦いで此処まで生き残ってきたプレイヤだ。

大丈夫だ。

俺達はただ4機で、気合をマックスに再び敵の大艦隊に向かっていった。


戦闘は困難を極めた。

今まで無理だったのに、気合でなんとかなるものでも無かった。

結局此処でもこう着した。

そんな中、ダイユウサク軍の通信だけが、通信画面を動かす。

 ビューティフルベル「弥生、右の艦船止めて!こっちに向き変えてるよ。あんじゅ、あんたの妻が危険よ。フォローして。達也、死んで良いから突撃!!」

 弥生「簡単に言うわね。マナ!3秒後行くわよ。」

 あんじゅ「おねぇさま~今行きます~」

 スター「おい!俺を何度殺す気だ!ポイントが全くねぇぞ!」

 ビューティフルベル「おかげで艦船スタッフレベル最高じゃん!攻撃くるわよ!」

 ウララ「私も守りますから大丈夫です。」

 ビューティフルベル「夢、和己、左開いたよ。ゴーゴー!」

 ドリーム「分かってる!」

 カズミン「分かってる!」

 チサト「流石夫婦~息があってるぅ~」

 ダイスケ「う~俺もチサトと組みたい・・・」

 トイキ「ゲームなんだから、今は忘れるのさ。」

 今日子「死ね死ね死ね~うははははは~」

この手の離せない状況、ただ驚いているわけにもいかない。

だけどなんだこの人達のこの余裕。

通信の文字がひらがなだけではない事から、スカエポの通信を使っているものではない。

となると、戦闘中にも関わらず、これだけのタイピングをしている事になる。

キーボードの上にコントローラーを固定するアイテムもあり、俺も通信する時は使っているが、この状況では通信などできるものではない。

向こうの方が多少余裕のある状況だとしても、凄すぎる。

それに今も流れる通信ログ、ゲームで食べていると言われる人たちは、此処までやっていたのか。

状況を完璧に把握する司令官、その指示を確実に実行するメンバー、今の俺達では、全く歯が立たない相手だと感じた。

もしかしたら、今日同じ通信網で戦ってくれているのは、コレを見せる為だったのかもしれないと、俺は勝手に思った。

俺達が苦戦する中、間もなくダイユウサク軍の面々が、美菜斗軍の壁を突破してきた。

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