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宇宙の絆Ⅱ  作者: 秋華(秋山 華道)
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嵐の中へ

19時を回ったところで、俺達紫苑軍の主力部隊、紫陽花部隊、星部隊は、ERROR軍領域への侵攻を開始した。

とすぐに、レイズナーさんから連絡が入る。

 レイズナー「曹操軍、ほぼ全軍が集まってきてるぞ。本当にカテーナは放棄する方向で良いんだろうな?」

 紫苑「オッケーオッケー(^0^)」

やはり曹操軍が攻めてくる情報は、嘘ではなかった。

ピンチな状況なのに、美菜斗さんが嘘を言っていなかった事に少し安心した。

 紫苑「俺達は、全力でERROR軍を蹴散らすぞ!(^0^)」

 アライヴ「了解~」

 スピードスター「♪」

 紫陽花「頑張ってねw」

相変わらずの紫陽花さん他人事発言に、少し笑えた。

紫苑軍としては、今までで一番の攻勢を受けようとしていたわけだが、俺はワクワクしていた。

やはり戦いは、強敵がいる方が面白い。

曹操軍が強敵だとは言わないが、結局俺達紫苑軍の敵は、その他全てなのだから。

前方からERROR軍、そして後方から曹操軍、おそらくこのチャンスは逃さないだろうしゃにゃ軍も含めて、全て同じ敵だと考えたら、それは強敵だ。

 紫陽花「前方に敵影、人型発進お願いします。」

 アライヴ「今日は早いね。もしかしてこっちに攻めてこようとしてた?」

 紫苑「曹操軍がこちらに攻めてくる事を知っていたのは、俺達だけではないって事だな。(^-^)v」

なるほど。

そしていつもよりも戦力が大きい気がする。

ERROR軍と曹操軍が繋がっていても、なんら不思議はない。

 アライヴ「アライヴいきまーっすw」

 紫陽花「w」

なんだかテンションが上がってきた。

戦闘は、いつもよりも調子が良かった。

 アライヴ「5機目!」

 チョビ「3き~」

 みゆき「まだ1機だよぉ~泣」

戦況は良かった。

なんとなくだけど、相手は戸惑っているような感じに見えた。

もしかしたら、紫苑軍は今日攻めてこないとでも思っていたのだろうか。

確かに俺が指揮官だったら、きっと曹操軍防衛に動いていたから、ERROR軍を攻める事もなかったけどね。

流石紫苑さんだ。

きっとERROR軍が攻めてくる事も分かっていたのだろうなと思った。

しばらく優位な戦いを続けていると、イゼルローンのてけとーさんから通信が入った。

 てけとー「なんだかしゃにゃ軍の動きもおかしいぞwこっちの領域のすぐそばに、ほぼ全軍集めてるんじゃね?」

思ったとおり、このチャンスを逃しはしないか。

 紫苑「オッケーオッケー(^0^)てけとーはイゼルローンだけよろw星、真面目に戦わなくて良いから、適当に足止めしてきてw」

 スピードスター「♪」

これで結局、一番恐れていた状況になったって事か。

曹操軍への対応を、もう少ししっかりしていたら、地球からサラ部隊だけでも引き揚げてきていれば、何処も失わずに済んだかもしれない。

でも今の状況だと、曹操軍としゃにゃ軍には負ける。

ERROR軍に今日勝つ意味はあるのだろうかとも考えたが、楽しいから良いかと気持ちを切り替えて敵を倒しまくった。

戦闘開始から1時間が過ぎた頃、しゃにゃ軍の侵攻も始まった。

曹操軍とレイズナーさんは既に交戦中だ。

我々は戦力を分散されて、一見負けているように見えるが、これが作戦どおりというか、紫苑さんの指示だから問題ないのだろう。

それにしてもERROR軍、今日は本気だ。

この戦力は、ほぼ全ての戦力をこちらに向けているとしか思えない。

だがこれはありがたいかもしれない。

この戦いで勝利すれば、ERROR軍は屠ったも同然だ。

紫苑さんの言っていたとおり、今日明日で、ERROR軍に勝利できる。

と言っても、マップ右上ブロックのERROR軍だけど。

それでも戦力のほとんどは削れるわけだ。

あれ?という事は、紫苑さんはこの展開をやはり読んでいた?

紫苑さんは流石だなと思ったり、さっきはもっと良い方法があったのではと思ったり、そしてまた凄いなと思ったり、俺も忙しいな。

まあでも、ただ言える事は、俺は紫苑さんを信じるって決めている事。

これさえ間違えなければ、なからず優勝争いできると確信した。

更に1時間が過ぎた頃、とうとう曹操軍に、要塞を1つ落とされた。

 アライヴ「もう落とされたか・・・」

 紫苑「いや、思ったよりレイズナー頑張ってるなwこの調子なら、カテーナは大丈夫かも(^-^)」

俺は落とされるのが早いと思ったけれど、紫苑さんは思ったより遅かったというのか。

これは、良い感じだと思って良いのだよな?

目の前の戦闘も勝っているし、しゃにゃ軍の侵攻にも星さんが対応している。

チラッと美菜斗の名前が頭をよぎった。

何か嫌な予感がした。

そう思った時、情報告知スペースに、美菜斗の文字を見つけた。

「美菜斗軍が、クマクマ軍を吸収。クマクマ軍は消滅した。」

あ、そうか。

この手があったか。

俺は美菜斗さんの台頭を確信した。

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