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宇宙の絆Ⅱ  作者: 秋華(秋山 華道)
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地球戦に向けて

諜報活動が終わった日の夕方6時、紫苑さんが仕事から戻ってオンラインしてきたので、最後の報告を行っていた。

偶然だけど、今日は主要メンバーがほぼ勢ぞろいだった。

 アライヴ「ってわけで、地球への侵攻は早いうちが良いと思うし、アイテムを手に入れる事も考えた方が良いかと。」

 紫苑「それは俺も考えてた。」

やはり、紫苑さんは既に考えていたようだ。

でももしかしたら、どうやって地球用パーツを手に入れるか、解決策が無かったのかもしれない。

 アライヴ「それでですね。地球の氷島で、ダイユウサク軍のドリームに会ったんだけど、良い方法を教えてもらいました。」

 紫苑「ほうほう、それで。」

 アライヴ「トルネコ軍にアイテム購入を持ちかけて、画像データでアイテムの情報を得て、研究して生産すると自分で作れるようになるって。」

 紫苑「おお~」

 サラ「流石に、夢ちゃん、考えてるわねぇ~って、まあ考えたのは、別の人だろうけど。」

どうやらこれは、皆思いつかなったようで、関心していた。

 アライヴ「じゃあもう一度、氷島に行って、情報をゲットしてきますか?」

せっかく戻ってきたのに、又行くのはあまり乗り気ではなかったけれど、そうするならもう一度行くのもやぶさかではない。

 サラ「でも、私たちに売ろうと思ってくれる保証もないし、方法はそれだけじゃないわね。」

 アライヴ「えっ?」

なんと。

他にもまだ、地球用パーツを手に入れる方法があると?

買うとか言うんじゃないだろうな。

 サラ「売ってもらう方が早いわね。」

やはり。

でも高すぎるんだよね。

 アライヴ「でも、相場聞いたけど、リアルマネーでバカ高いよ。」

 サラ「まあ、商売してる人から普通に買ったら高いけど、方法はあるわよ。」

なんとまあ。

流石にゴッドブレスの人だ。

この人もダイユウサク軍のメンバー同様、普通ではないって事か。

 サラ「ゲームに参加していない人に頼めば、少しの利益でも応じてくれるだろうし。」

ほうほう。

これは大阪で美夏さんと話した時にでた方法で、具体的にどうすればいいのか分からない方法だ。

 紫苑「ただそれだと、先に現金を渡す必要があるから危険ですな。」

 サラ「そうね。もしくは別アカウントで、地球に拠点を持つ軍に所属して買う方法もあるよね。」

 紫苑「・・・」

 紫陽花「・・・」

 スピードスター「・・・」

3人そろって・・・だ。

古くからの仲間は知っている。

この3人の別アカウントは、サイファ軍に所属したままだと。

それにそもそも、別アカウントは取れない事になっている。

同じPCでは、複数の人が登録できないようにもなっているし。

紫苑さんたちは、親の名前やPCを使っているのだ。

流石にこれ以上は無理だし、他に誰かできる人が声をあげれば、その手を使う事になるのだが。

しかし誰も声を上げなかった。

 サラ「後は・・・」

 紫苑「ゲームに参加していない、リアル友達に頼むか・・・」

流石紫苑さん。

それが一番安心できるな。

しかしよく考えたら、俺には友達いないし、紫苑さんのリアル友達は、同じ軍に結構所属している。

他に、ゲームに参加していない友達がいるだろうか。

みんなが少し沈黙した後、再び声をあげたのは、紫苑さんだった。

 紫苑「まあ、こざかしい事はやめて、真っ向からゲームした方がいいかな。」

おお、紫苑さんは、今のままの人型や艦船で、地球を攻略しようというのか。

それもまた、俺は望むところだ。

 美夏「真っ向勝負で勝てるのか?」

一応、皆が疑問に思う事を、美夏さんが代弁した。

 紫苑「誰も真っ向勝負とは言ってない。ゲームとして正当な方法でゲットしようって事だよ。」

どういう事だろうか。

 サラ「そっか。同盟ね。」

ああ、一番簡単に手に入れられる方法が、これじゃないか。

中立と自軍領だけじゃなかった。

艦船が入港できるのは。

まあそれで購入できるなんて、そんな事は試してみないとわからないし、俺が思いつくはずもないのだけど。

 紫苑「よし、どこかと同盟し、地球用パーツを手に入れる事が、次の作戦だ。」

あらあら、せっかく戦えると思っていたのに、又地味な作業か、俺は少しがっくりした。

しかしその気持ちは、すぐに再び上昇する。

 紫陽花「同盟するとなると、相手に美味しい話しもないと難しいよね。」

 美夏「そうだな。地球にいる奴らは、地球にいる有利さを知っているし、そのメリットをやすやすと手放すとも思えない。」

確かに。

俺が地球に拠点を持っていたら、宇宙からの敵はさほど怖くはないだろう。

地球用パーツが、リアルマネーで高値で取引されるのも、それだけ価値のあるものだからだ。

 サラ「しばらく、同盟軍の為に戦ってあげたりして、領土拡大に協力してあげるとかすれば?」

 紫苑「まあおそらく、リアルマネーで釣る以外は、それくらいだろう。」

 サラ「早速、諜報活動で得た情報が役にたつわね。」

 紫苑「うむwアライヴ、データから、助っ人の欲しそうな所、もしくはこれから大攻勢に出ようとしているところを探してくれ。」

 アライヴ「おけw」

こうして俺たち紫苑軍は、地球所属軍と同盟し、地球での戦闘へと突入していくのだった。

つか、データを見ただけで、俺がそんな事分かるわけがないよ。

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