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宇宙の絆Ⅱ  作者: 秋華(秋山 華道)
16/60

休息

諜報活動も終盤にきていた。

宇宙は全て終わり、今は地球にきている。

民間機で、1つずつ移動して調べていくわけだけど、地球上は生産性が高いから、勢力が混在していて、民間機で入国できる街は少なかった。

 アライヴ「次は、アクアか。」

 みゆき「ココは海底都市だね。」

みゆきちゃんに言われて、こんな街もあるのかと、初めて知った。

どうやら基地も街も海底にあるらしい。

これは行くのが楽しみだ。

しかし、それはすぐにできないと分かる。

 みゆき「アクア行きの便がないね。」

どうやら、入国規制が行われているようだ。

この街は特殊だから、どうしても行ってみたかったが、規制されていては、入るのは難しい。

入国したければ、多少の危険を覚悟して潜入する事も可能だが、ココは海底、多少ではすまされず、むしろ俺のレベルでさえ、成功確率0%だった。

 アライヴ「残念。どんな場所か見てみたかったけど。」

 みゆき「うん。」

それにしても、アクアを落とすにはどうすれば良いのだろうか。

当然の疑問がわいた。

 アライヴ「それにしてもココって、どうやって落とすんだろうね。」

みゆきちゃんが知ってるとは思えないけれど、なんとなく聞いてみた。

 みゆき「ココは水中戦オンリーだって聞いた事あるよ。他にも8割水中だとかって都市も、あるらしいし。」

なんと!水中戦かぁ~

 アライヴ「って事は、水中用人型とか、あるのかな?」

 みゆき「あるらしいよ。パーツは地球でしか売っていないみたいよ。」

なるほど。

どおりで知らなかったわけだ。

俺は宇宙でしか買い物をしていないし、そもそも地球に来たのは初めてだ。

コレは早めに地球への侵攻も考えた方が良いかもしれない。

地球を1つの勢力が占めたら、地球への侵攻がかなり厳しくなる事もあり得る、そう思った。

さて、仕方が無いので、次の街へと行くことにする。

マップは実在する世界地図に似ているが、名前はユーザーが決めているので、それがなんだか面白い。

日本はそれ自体で1つのマップで、拠点の名前が「大阪」。

おそらく大阪人が、最初にココをゲットしたと思われる。

地球マップでNo1の生産性を誇る拠点に、大阪ってどうかと思うけど、まあ仕方なし。

とりあえず俺たちは、大阪行きの便に搭乗した。

リアル時間で、10分ほどで目的地についた。

なんとなくだけど、地球に侵攻する時は、最初にココが欲しいなぁ~なんて思った。

俺たちは街を歩いた。

情報屋探しだ。

流石に生産性No1の街だ。

マップも広くて人も多い。

水中戦用アイテムを買って帰りたいとも思ったが、アイテムは中立の拠点と、自軍の拠点以外では買えない。

なんせ持って帰れないからね。

ただ、ゲームに関係ない装飾品、キャラの服だとか、アクセだとか、そう言ったものは、街によって発売されている物が違ったりするし、持って帰れる。

せっかくだし、そちらでも買ってかえろうか。

そう思って、みゆきちゃんに声をかけた。

 アライヴ「せっかくこんなでかい街にきたんだから、何か買って帰ろうか。ホントはパーツとか、水中戦闘に役立つ物が欲しいけど、無理だからアクセとか服とか。」

 みゆき「そうだねぇ~地球産の服、みんなに見せて自慢するかぁ~」

 アライヴ「よし!ではあのオレンジの看板の店から行こう。」

 みゆき「おけw」

そんな会話を交わしてから、俺たちは店に歩いて行った。

そんな時、友軍の美夏さんが、突然会話に入ってきた。

 美夏「やっほー!水中戦用パーツが欲しいのか?」

街での会話には、数種類の設定が可能だ。

1対1、グループ、友軍、一般だ。

1対1は、文字通り、1対1で会話して、そこに他の人が入ってくる余地はない。

グループは、あらかじめ決めた人だけで会話する設定。

友軍は、同じ軍なら同じ街にいれば会話できる。

一般は、街の中で見えている人全てとの会話である。

だから今も、一般で話している人の会話は、こちらに入ってきていて、みゆきちゃんとは、友軍で話をしていた。

そこに偶々友軍の美夏さんがいたから、会話に入ってきたってわけだ。

 アライヴ「こんにちは。どうしてこんなところに、って、パーツ欲しいのですが。」

驚きと、疑問と、希望を全部、打ち込んだ。

 美夏「みゆきちゃんもちわ!」

 みゆき「こんにちは。」

 美夏「ちょっと暇だったから、地球旅行に来ていただけだよ。って、お前らはどうしてココに?」

美夏さんは最近忙しかったのか、あまりゲームしていなかったようで、話を聞いていなかったようだ。

 アライヴ「今、俺とみゆきちゃんで、情報集めしてるんですよ。で、今はココにきてるわけです。」

 美夏「なるほど。で、さっきパーツが欲しいとか言ってたよね。」

 アライヴ「ええ。地球専用のアイテムがあるとか聞いたから、今から試しておきたくて。それに地球を攻める時に、有った方が良いだろうし。」

美夏さんが、なんとなく手に入れる方法を知ってそうだったので、俺は期待した。

 美夏「既存のアイテムと、ジャンク屋経由だと、地球専用パーツは地球で、宇宙専用パーツは、宇宙でしか手に入れられないよな。」

 アライヴ「ええ。」

 美夏「宇宙には中立要塞が8か所あって、宇宙用パーツは誰でも手に入れられるけど、地球用のパーツは、地球に軍を持っている人しか手に入れられない。」

 アライヴ「ですね。」

 美夏「だけど、軍を解散した時などに、一時的に中立になったりした場所では皆買えるし、元々地球にいた軍に所属していた奴なら、パーツを持っているわけだ。」

ココまで聞いて、なるほどと思った。

地球にある軍に所属している人が、宇宙にある軍所属の人にパーツを売る事は少ないだろう。

何故ならそれは敵に塩を送る行為だから。

しかし既に軍に所属していない人なら、売る事もあり得るし、一時的に中立なった時に買い占めて、売って儲けようって考える人がいるって事か。

 美夏「更に、パーツを売る事を目的に、軍を持っている奴らもいるんだ。」

 アライヴ「そんな人もいるんだぁ!」

少し驚きだ。

ゲームとは関係なく、金儲けを目的として参加している人がいる事は知っているけど、まさかそこまでやっているとはねぇ~

 美夏「受け渡しは、宇宙の中立拠点のどこかだな。」

なるほどねぇ~

ココまで艦船で来る事はできない。

何故なら非戦闘タイムとは言え、ココは敵の拠点だから。

今俺たちは、民間機で一般人として移動している。

でも、自分の拠点以外で、自分の艦船を移動、入港させる事ができる場所がある。

それが中立要塞8つだ。

それは地球の周りにあり、非戦闘タイムなら、敵空域も自由に航行できる。

もちろん、敵要塞には入れはしないけれど。

とにかく、地球には、地球戦用パーツを持っている人が多くいて、その人達から購入できるよう直接中立要塞で取引するって事だ。

 美夏「地球用パーツを売ってる軍から買うと、リアルマネーでかなりぼられるから、なるべくもういらないって人から買うのがベストだな。」

 アライヴ「リアルマネーってどれくらい?」

リアルマネーでも、俺もそこそこ稼がせて貰っているから、多少なら出しても良い。

 美夏「そうだな。安くて人型1機で10万円くらいだな。」

・・・

 アライヴ「それは高すぎ。笑」

まあそういうわけで、俺は諦める事にした。

水中戦かぁ~

キュベレイでもなんとかなると信じよう。

その後俺たちは、3人で買い物をして、ついでに情報収集もした。

違った。

ついでは買い物ね。

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