不思議の国のアリス
不思議の国のアリスって言う童話が有るだろ?兎を追いかけていたら落下して、穴に落ちて異世界に行っちゃうやつ。俺はあんな昔話、興味無いね。何故なら、俺はこの現実の世界でロボットエンジニアとして活躍したいから。
俺は雨宮仁。ロボットエンジニアの25歳だ。小さい頃からロボットエンジニアになりたくて、その夢を叶えた。
俺はいつものように職場に向かう為、家を出発して、歩き出した。のだが、「うわああああ!亅次の瞬間、俺は叫んでいた。家の前のマンホールの蓋が開いていて、俺は不思議の国のアリスよろしく長い長いマンホールの穴の中を落下していった。気がつくと、俺は草むらの上で寝そべっていた。草を払いながら、俺は立ち上がると、ぐるりと辺りを見回した。中世ヨーロッパ風の街並み、城。家。だが、何だか様子がおかしい。街並みや城や家は明らかにボロボロに半壊しており、荒廃している。「やれやれ、穴から落ちて異世界とか、どこぞの国のアリスだよ。亅俺はボリボリ頭をかきながら、バツの悪い顔でそう言った。「しかも、その異世界の王国は滅びているときてるし…。亅とりあえず俺は、元の世界に帰る手がかりを探る為、その、明らかに滅びた感じの、王国に足を踏み入れた。「すいませーん。亅俺は呼びかけたが、返事がない。明らかに人の気配がない。やはり滅びている。「しょうがねえ。城に行くか。」
俺は城に向かった。誰かが生きている事を期待して。俺は城に到着すると、城の門の前で立ち尽くしていた。すると後ろから、「あの、どちら様ですか?亅と声がした。振り返ると、そこにエプロンをした、給仕服の女性が立っていた。女性は続けて、「見ない顔ですね。よその国からいらっしゃったのですか?亅と聞いてきた。
俺は驚いて、「君は?亅と尋ねた。
彼女は、「私はソフィア。このお城で給仕を務めております。申し訳ありません。ご覧の通り、このノヴァ王国は度重なる戦争によって滅んでしまいました。私含め、このお城に仕えている方々は、戦闘力や技術力の関係で何とか生き延びられました。私は戦闘力は皆無ですが、このお城に仕えていたお陰で、何とか生き延びられました。亅彼女の自己紹介を聞くと俺は「そうか、ソフィア、俺は雨宮仁だ。ジンって呼んでくれ。ああそうだよ。お前の言う通り、俺は外国から来たんだ。ソフィア、申し訳ないが、城の中に居る生き残りに俺を会わせてくれないかな。亅と言った。ソフィアは「勿論です。ご案内しますよ。亅ニッコリ微笑むと俺を案内するように門を開け、俺を城の中へ案内した。長い王宮の廊下を抜けると立派な階段があり、その階段を登るとこれまた立派な門がある部屋に辿り着いた。(王の部屋か?)俺は何となく直感した。するとソフィアは門をノックし、「女王陛下。ソフィアです。入ります。亅と言い、門を開けた。するとそこには立派な長い長いレッドカーペットがあり、その奥には台座があった。そして、その台座の上に女王が座っていた。女王は、「ふん。見ない顔だな。まあ良い、通せ。亅と言った。ソフィアに案内されると俺は、「女王陛下。お初にお目にかかります。雨宮仁と申します。ジンとお呼び下さい。俺は、外国から来ました。この度は、俺が元の世界に戻れる方法を見つけるまでの間、この城で俺を雇い、この王国の復興を手伝わせて頂きたいのですが…。亅俺がそう言うと女王は、「ふん。そうか、私はノヴァ。このノヴァ王国で女王をしている。私は、私含め、この城の生き残った少数の者達と共にこの滅んだ王国の復興を努力している。今は猫の手も借りたいのでな。こちらからも宜しく頼ませて貰う。亅女王は深々と頭を下げた。そして、その次の日から、俺の雑事の日々が始まった。女王によって給仕のソフィアとバディを組まされた俺は、ソフィアと共に、草刈りや井戸の水汲み等、忙しい作業の日々を行った。ただ、このソフィアがかなりドジと言うか、おっちょこちょいで、よくヘマをしていた。井戸の水をバケツで汲んでも転んでひっくり返して頭から水を被ったり、草刈りしている最中に指をナタで切ったり。その度に、
「あわわわっ!すみませ∼ん!亅と言いながら、慌てふためく。俺は、「やれやれ。お前って、そんだけおっちょこちょいでよく給仕が務まったよな。でも、指を切るのは危ないから、気をつけろよ。ほら、指貸せ。大丈夫か。亅と言うと、俺は絆創膏をソフィアの指に巻く。ソフィアは、「すいません。お世話をお掛けしてしまって…亅と申し訳なさそうに、呟いた。そんなおっちょこちょいなソフィアと忙しい、そしてソフィアのドジだらけの日々が過ぎ去っていった。
そんなある日、ふと俺は休憩中に草むらでソフィアと座っている時に、隣で座っているソフィアに、半ば一人言のように語りかけた。「あ~あ、元の俺が居た世界のロボットさえありゃ、もっと復興の作業も捗るんだがな。亅俺はため息混じりにそう呟いた。するとソフィアは、「ロボット…?何ですか?それは?亅と首を傾げた。
俺は、「ああ、俺が元居た世界のテクノロジーと言うか、技術の事だ。まあ、ここは異世界の王国だからな。お前ら異世界の住人は知らねえだろ。まあ、ロボットをこの世界に持って来れたら、お前ら異世界の住人はさぞ驚くんだろうけどな…。亅俺は生まれて初めてテレビを見たアフリカの村の人々の映像を昔テレビで見た記憶を思い出した。怖がっている人も居れば、驚いてウェーブを作っている人達も居た。「きっとお前ら異世界の住人達も、同じ様な反応何だろうなあ。亅俺はボソッと呟いた。ソフィアは、「へえ~!異世界の技術ですか!何だかワクワクします!私、是非見て見たいです!亅と言いながら、目をキラキラ輝かせた。「俺だって、そりゃあ、見せれるもんなら見せてやりてーよ。ロボット。俺の十八番だしな。あ~あ、元の世界から持って来れねえのが残念でならねえ。亅ソフィアは「何とかして元居た世界に帰れると良いですね。こちらに来る事が出来たんだから、帰る事も出来る気はするんですけど…。亅と考え込む様な仕草でそう言った。
俺は、「ああ、悪い!喉乾いちまった。井戸の水飲んでくるわ。亅とソフィアに告げると、喉の渇きを潤す為に、井戸に水を汲みに行った。井戸に着くと俺は、水をすくう為にバケツを出し、前屈みになった。─のだが、
「あれ?亅次の瞬間、俺は井戸につまづき、井戸の穴に落ちていた。そして、不思議の国のアリスよろしく、長い長い井戸の穴を落ちていき、俺は意識が遠のいて行った。そして、目が覚めると、俺は家のベッドの上にいた。
「成る程。穴に落ちる事で俺は異世界を行ったり来たり出来るんだな。どこぞの国のアリスなんだか…。亅俺はまた再び頭をボリボリかくと、
「良し!バツの悪い顔しててもしゃーねえ。とりま、帰ってきたんだし、ロボットを異世界に持ち込むとするか!亅
─こうして、俺の異世界の王国をロボットで立て直す物語が始まった。
どうもドラゴンです!
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