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01私もペットになってみたい!

  生まれ変わるなら私は猫になりたい。

  一日中家でゴロゴロしながら飼い主に甘え遊んでもらう。なんて簡単な生き方なのだろうか。

    



  社会人になって三か月、正直つらい。

  上司からのパワハラ&セクハラの毎日。プライドだけが高く言い訳ばかりの同期、一日十二時間労働       は当たり前。就活をまじめにやっとけばという後悔の日々、、、、、、

  気軽に話せる人もいなければ、容量がめっぽうよくない私に対し毎回怒鳴り散らかすナルシストの先輩。

 

 「あぁ猫になりたい」

 

  と膝の上に乗っている愛猫のタマを撫でまわす。一人暮らしアパートの一室、ソファに座りながらそんなことを考えていた。 

  大学を卒業し、社会の現実に打ちのめされてる二十二歳の女こと近藤まりなは、すべてのことに対し気力をなくしていた。 

  インスタのストーリーをみると大学時代や、古くからの友人たちの楽しそうな写真がたくさん上がっている。あ、ななみと一花二人でデェズ〇ー行ってる。 

  私誘われてない。あれ、、先週まで三人で一緒に飲みに行ったりしてたのにな。

  

 「チケット二枚しか取れなかったのかな」

  

 と自分の都合のいいように解釈する。

 分かってる、分かってるよそんなこと、別に深い意味なんてない。大人になって一人を仲間外れにしよ 

 なんて考えにはならない。それに最近忙しいと先週言ったばかりだ。 

 ただちょっと寂しいだけだ。

 

 「にゃ~お」


 そんな私を知ってか、知らずか、タマは慰めてくれる。

 あぁ人生きちいな~

 


 明日は一か月ぶりの休日、何をしようか考える。

 ゲーム? マッサージ? パチンコ?

 どれも好きだがやる気が起きない。

 私、絶対うつ病やん。自分でそんなことを思いながら、一人涙ぐむ。

 

 「あぁ寂しいなあ」

 

 イケメンじゃなくていいから、一途で自分のことを大切にしてくれる人現れないかな。

 そこそこモテるまりなは、彼氏はできるのだが、何故かくず男しか近づいてこない。気が弱めなまりなは断ることが苦手で、言い寄られるとすぐ折れてしまう。そこにつけこむ男に毎回してやられるのだ。

    

 「タマが人間になって私ををおお」

 

 と猫吸いをする。疲れてるときはこれに限る。何も抵抗せずされるがままのタマは、

ダメな飼い主だにゃと言いたげな顔でまりなを見る。

 あ~このまま異世界で猫に転生して~~~

 そう思いながらまりなは眠りについた。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^






     






 風が吹いる。心地いい。

 あれ、、私、、、今、、、背中に固い感触を感じる。なんだこれは、、、

 ゆっくりと目を開ける。



 「木?」



 まりなは木に寄っかかって寝ていた。辺りを見渡すと無限に草原が広がっている。近くには何もなく、ただ草原のなかにある大木に、パジャマ姿のまりながぽつんと一人。


 

 「え?、、ここどこ??」




 見ず知らずの場所に戸惑いを隠せず、おろおろしていると物陰からなにかがこちらを覗いていることにきずいた。


 「ひっ!?」


 動物!?何!!?そこにはウサギのような何かがいた。いや違う角が生えてる?明らかに見たことないような生き物が警戒をしながらこちらを見ている。

 やばい可愛い撫でたい、、、いや違う違うなんだあの生き物は。

 いやいや、あれ絶対地球上の生物じゃないでしょだってあれユニコーンウサギやん。

 突然、鳥のような鳴き声が聞こえた。反射的に上を見るとそこには体長5メートルは超えるであろう鳥が群れを成して空を舞っていた。


 「きょ、恐竜?!?!?」



 なんとなく察してはいたが、



 「異世界ってやつか、、、」



 あれでも猫じゃない、、、私のまんまやん、、、まだギリ現実世界のほうが可能性はあるか、、。

 でももし本当に転生だとしたら、こういうのってなりたいと願ったものに転生するもんじゃないの?

 やだやだ、ペットになって一生人間社会のしがらみから逃れて過ごしたいいいいいい。

 

  

 すると遠くの方に小さい馬車が見えた。小道に沿ってこちらに向かってきてるようだ。馬のような?生き物に引かれ大きな荷物を引いてこちらに向かってきている。乗っているのは人間??あまりよく見えない。

 怖っ!そもそも言葉が通じるのかも分からないし、即攻撃してきたらどうしよう、、

 ん??なんかこっち見てる?しかも近づいてきてね???

 やばい!やばい!どうしよ、どうしよ、、今、私すっぴんじゃなくて心の準備が、、、てか人間やん

 耳めっちゃ長いけど。エルフなのかな?見た目は人間で目が異様に青い。耳は長く年齢は想像しにくいが二十歳くらいの青年に見える。普通にかっこいい。

 

 『んー?どうしたの君こんなとこで』


 「ひゃいっっつ!!!」

  

 「いや、その、、、私も分かんなくて、、」


 やばい私てんぱりすぎてる落ち着け、、まずはここはどこか聞こうよしそうしよう。


 『ん?今もしかして喋った、、、だとしたら貴族の?逃げ出したのかそれとも…』


 良かった言葉は通じる!じゃなくてなめんなよ赤ちゃんじゃないんだ言葉ぐらい喋るわ。てかぶつぶつなんて言ってるんだろう。とにかくなんか言わないと。

 

 「すいません私迷子というか、、、なんというか道に迷ってしまって、、よかったら近くの町とかまで連れっててくれたりします??」


 『????いや待てよこいつ肌つやもよければ容姿も整っている、しかも言葉も喋るときた、これは数億ゼーニも下らんぞ。いやこいつを私のペットにすれば、、これは、、女神が私に与えてくれた贈り物なのか?』


 相変わらずぶつぶつ言っている。

 

 「会話がかみ合ってない気が、、、あのすいません、、えっとここで会ったのもなんかの縁ですしお名前だけでも聞いても?」


 『ん?ああすまないこっちに来れるかな?』


 「あ、はい」


 なんだろうこのままどっかに連れて行ってくれるのかな?にしてもすごいなこいつ耳が長いのはそうだけど、肌の血色といい顔の形といい人形みたい。


 スポっ


 ん?なんか首につながれた?


 『じゃあケンカしないでなかよくみんなといてね』


 「っ!!!」


 そう言いながらそのエルフは後ろにあった荷台の幕を開いた。そこには自分と同じように首にリードの様なものをつながれた十歳前後の『人間』の子供たちがた。みんな目に光がなくやせ細っており、震えている。

 うんうんなるほどなるほどこれはねやばい、、、

 これあれだ人身売買ってやつだ。私、、、今絶対商品認定された。

 ちゃんと異世界やん、、、逃げなきゃ、、、逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ!!!!!



 ひたすらに走った無我夢中で。まわりに遮蔽物なんかない。でも少しでもあいつから離れなきゃ!力ずくでリードをちぎり、ひたすら走った。


 『さすがに子供用のじゃダメだったか』


 『はあ、あまり傷つけたくないんだけど』


 『ドラッグ』


 エルフがそう唱えた瞬間、私の体がひもで引っ張られているかのように引き寄せられる。みるみるうち距離が縮まり、気づけば私は首をつかまれていた。


 「あ、あ、あの本当に命だけは、、、」


 転生した瞬間殺されるなんて笑えない。


 『でも君にげるじゃん』


 「あ、あっ」

 

 恐怖で音にならない声を上げる私の首ををエルフは信じられない力で絞める。


 「ぐ、るし、、い」


 『もう逃げない?』


 こくこくと頷く、すると手の力が弱まり解放された


 「ゴホっはあはあ」


 「許してください、、う、、ズビッ」


 泣きじゃくりながら命乞いをする私を見てエルフは


 『家畜の分際で手間とらせやがってチっ』


 そういってお腹に蹴りをいれられる。


 「う、、」


 痛い、つらい、怖い

 違ったペットになって転生??

 自由に一生を過ごす?

 違ったこれから待ち受けるのはただの地獄だ。

 一緒奴隷のように扱われるのかもしれない。そんな絶望を感じながら私の意識は無くなった。




 





 

  




 



 


 


 




   

 


 

 



 






 

 

 


 


 

 

  

  


  

  

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