表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/16

黒い箱庭



 ここは暗くて寒い場所

 誰か灯りをくださいな

 あと、毛布もちょうだい……

 そう言いかけて私は気づく

 言葉は暗闇に消えていった


 私に手を貸してくれる人なんて

 どこにもいないじゃないか

 私を助けてくれる人なんて

 一体どこにいるのだという


 寒い

 手足が凍えそうで、胸が痛い

 頬が殴られたみたいに痛い


 暗い

 先の見えない闇は私の心だ

 光を否定してしまうから私は闇に包まれている


 ふと私は思う

 いつも1人ぼっちだった時

 いつもこんな風に感じてた

 子どもの私にとっては

 わけのわからない感覚で

 ひどく怖くて、悲しかった

 

 暗闇にさらわれそうで

 もう光なんて見る事ができないような気がして……

 自分が自分でない、奇妙な感覚


 ここは暗くて寒い場所

 誰でもいいから私を助けてください

 一人は寂しい

 孤独は耐えられないの……

 隣に誰かいて

 一人は、いやだ


 ……そんなこと願ったって

 黒い箱庭は私を逃がす気なんてない



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ