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見捨てて



 私をどうか、見捨ててください

 

 素晴らしき世界

 どうして私は嘆くのだろう

 私の手を引いてくれる人がいる

 私に笑ってくれる友達がいる

 傍から見れば、幸せな私

 なのに私は、心じゃ嘆いている


 ――捨てないでください


 友達にも、親にもそう怯えている

 本音なんか言えない

 言ってしまえば、終わってしまいそうで

 

 ――私を、どうか捨てないで


 世の中には私より可哀そうな人がいる

 親に見捨てられ、友達のいない人がいる

 ならば、私は幸せ者じゃないか

 なのに、どうして


 ――捨てないで、離さないで


 怯える私

 体を包む光に影を見つけてしまう

 こんな私が「捨てないで」なんて思うのって

 どんなに貪欲なのだろう


 貪欲、幸せ者、愚か者

 これが私

 だから、私を見捨ててください

 

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