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愚か者の剣

作者: 黒銘菓
掲載日:2017/08/28

※ただの戯言です。

思いついて→書いて→投稿 までがやたら短く、ただの思い付きでやっちゃった作品なので、是非、感想を(主に批評を)、そして、修正点の指摘をおねがいします。

ブン、ブン、ブン。何かが空を切る音が聞こえる。

ブン、ブン、ブン。剣が空を切る音だ。


 ここは、騎士育成学校。あらゆる者が騎士になるために寝食を共にし、鍛える場所だ。生徒たちは今日も騎士になるために剣を振る。

ヒュオ、ヒュオ、ヒュオ。空を切る音の中に耳を澄ますと間抜けな音が聞こえてくる。見ると他の者が頭上から剣を振り下ろして素振りをするなかで、一人。剣を落としている。というほうが正しい素振りをする者がいた。『愚図』彼はバカにされていた。

 シュッ、シュッ、シュッ。空を切る音の中に耳を澄ますとひときわ鋭い音が聞こえる。

 見ると他の者が頭上から真っすぐに剣を振り下ろすなかで一人、剣を振るというより風を切っている者がいた。『天才』彼は周りの人々からそう言われて尊敬を集めていた。




 この学校には特徴がある。それは一日一回、誰かに決闘を挑むことが出来る。相手に拒否権はない。というものだ。そして、決闘は点数制で勝敗が決まっていた。

 ある日、愚図は天才に決闘を申し込んだ。天才は周りの者と笑った。周囲は愚図が天才に勝てると思っていなかったし、天才も自分の勝利を確信していた。


一〇〇対〇。予想通りの結果だった。愚図は負けると立ち去って行った。誰もがその背中を笑った。その場の誰もが明日を予想できなかった。

愚図は次の日も挑んできた。誰もが呆れ、笑った。

 一〇〇対〇。またも予想通りの結果だった。また、誰もがその背中を笑った。その場の誰もが明日を予想できなかった。

翌日も愚図は挑んできた。周囲は飽き、呆れた。天才にいたっては虚仮にされたと思い、怒っていた。天才は決闘で愚図の剣を力いっぱい叩き折った。

一〇〇対〇。愚図は立ち去って行った。誰もがもう来ることはない。確信していた。

それでも愚図は翌日も来た。周囲も怒り、天才は激高していた。

天才はいつも通り一〇〇対〇で勝った。そして、愚図が天才に剣を折られ、今日替えたばかりの、愚図の持つ、ピカピカで、傷一つ無い、綺麗な剣を奪い、こう言った「お前のような愚図にこんな剣は似合わない。もっと相応しいものをくれてやる。」そう言って天才は自分のボロボロで、傷だらけの、汚れた剣を愚図の目の前に無造作に投げ捨てた。

 愚図はそれを持つと周囲の嘲笑のなか、その場を立ち去った。

 本来、ここで普通なら諦める。しかし、愚図は違っていた。なんと、愚図は今日も天才に挑んだのだ。しかも、ボロボロの、傷だらけの、汚れた、あの剣で。である。

 天才が怒り狂ったのは言うまでもない。天才はピカピカで、傷一つ無い、綺麗なあの剣で愚図に斬りかかった。

 一〇〇対一。一点。愚図は天才から一点取った。それでも負けは負け。周囲は笑い、天才も笑った。

 翌日。一〇〇対二。愚図は負け、周囲と天才は笑った。

 その翌日。一〇〇対三。愚図は負け、周囲と天才は笑った。

 そのまた翌日。一〇〇対三。愚図は負け、周囲と天才は笑った。

 そのまたまた翌日。一〇〇対三。愚図は負け、周囲と天才は笑った。

愚図は負け、周囲と天才は笑った。愚図はよろめきながらその場を立ち去った。

愚図は負け、周囲と天才は笑った。愚図はよろめきながらその場を立ち去った。

愚図は負け、周囲と天才は笑った。愚図はよろめきながらその場を立ち去った。

愚図は負け、周囲と天才は笑った。愚図はよろめきながらその場を立ち去った。

愚図は負け、周囲と天才は笑った。愚図はよろめきながらその場を立ち去った。

愚図は負け、周囲と天才は笑った。愚図はよろめきながらその場を立ち去った。

愚図は負け、周囲と天才は笑った。愚図はよろめきながらその場を立ち去った。

愚図は負け、周囲と天才は笑った。愚図はよろめきながらその場を立ち去った。

愚図は負け、周囲と天才は笑った。愚図はよろめきながらその場を立ち去った。

愚図は負け、周囲と天才は笑った。愚図はよろめきながらその場を立ち去った。

愚図は負け、周囲と天才は笑った。愚図はよろめきながらその場を立ち去った。

愚図は負け、周囲と天才は笑った。愚図はよろめきながらその場を立ち去った。

愚図は負け、周囲と天才は笑った。愚図はよろめきながらその場を立ち去った。

愚図は負け、周囲と天才は笑った。愚図はよろめきながらその場を立ち去った。

愚図は負け、周囲と天才は笑った。愚図はよろめきながらその場を立ち去った。

愚図は負け、周囲と天才は笑った。愚図はよろめきながらその場を立ち去った。

 愚図は負け続けた。周囲や天才がいくらバカにしても嘲笑しても挑み、負け続けた。




 愚図が剣を奪われてから数えること九九日目。

愚図は今日も天才に挑んだ。一〇〇対九九。愚図は負け、周囲と天才は笑った。

 愚図が剣を奪われてから数えること一〇〇日目。

愚図は今日も天才に挑んだ。一〇〇対一〇〇。愚図は負けた。しかし、いつもの様な笑いは聞こえてこなかった。


 そして、愚図が剣を奪われてから数えること一〇一日目。

 愚図の剣は天才に剣を奪われた一〇一日前と少し違っていた。よく見ると、他の者の剣より一回り小さかった、そして、刀身の根元から先端に向かって何か液体が流れたような、黒い模様がついていた。

 天才の剣は相変わらず、手入れを怠らず、ピカピカで、傷一つ無い、綺麗なあの剣であった。


愚図は今日も天才に挑んだ。











敗者の悶えるような、苦しみ、うめくような叫び声が木霊した。勝者への惜しみない、賞賛の拍手が聞こえてきた。

一〇〇対一〇一。


愚図はとうとう勝ったのだ。

それでも相変わらず、愚図はよろめきながらその場を立ち去った。









その夜、天才は寝られずにいた。愚図に敗北したことは天才にとってこの上ない屈辱だった。惨めだった。苦しく、狂おしかった。

じっとしていられなかった彼は、寝室を抜け、散歩に出かけた。


 満月の夜ではあった。が、月は今、雲に隠れていた。天才はあてもなく敷地を歩いていた。すると、人影が遠くに見えた。もう夜も深い、起きているのは自分ぐらいであろうと思っていた彼は不思議だった。近づいてみると、今日、自分を負かし、ここに来るに至った原因を作った張本人。愚図がいた。

 天才は驚き、思わず、こう尋ねた。「こんな時間に何をしている」

 愚図は最初、少し驚いた顔をしていたが、少しして、こう答えた「ここで毎晩素振りをするのが日課なんですよ。」

 「素振り。なぜこんな時間に?」天才はそう聞き返そうとしたが、次の瞬間、天才は剣を持っている愚図の手に釘付けになり、驚いて言葉を呑んだ。月にかかっていた雲が無くなり、愚図を照らしたからだ。もし、それがボロボロの姿であったら天才は驚かなかっただろう。しかし、その手には血だらけの剣が握られて、血が剣先から地面に滴り落ちていたのだ。愚図は、それに気づいて笑った。「あぁ、大丈夫。安心して。これは自分(・・)の(・)血(・)だよ。剣だって君(・)に(・)もらった(・・・・)もの(・・)だから(・・・)特に妖刀とかいうわけでもないよ。」

 天才はその一言で理解した。何故、彼の剣は他の剣より一回り小さかった刀のか。何故、身の根元から先端に向かって何か液体が流れたような、黒い模様がついていたのか。

 彼は、愚図は、毎晩、あのオンボロの剣を振り続けたのだ。毎晩、毎晩、毎晩。ずっと。手から血が出るまで。それが剣をつたって固まり、剣と同化するまで。剣が空気で削れ、刀身が小さくなるまで。

 ずっと、振り続けていた。ということだ。

 「何故、そんなことが出来る。あんなに笑われ、馬鹿にされ、負け続けて、なんで諦めないで、そんな…そんなことが。」天才は振り絞るようにそう言った。

 それに対して、愚図はこう答えた。「確かに、僕は弱い。そして馬鹿だ。笑われ、呆れられてもしようがない。とんだ愚か者だ。君に挑むのだって、普通なら、もっと、早く諦めるべきなんだろう。」愚図は笑ってこう言った。そしてこう付け加えた。だけどさ。

「弱くて、愚図で、馬鹿で、愚か者。それで諦めたら、僕はなんなんだい?愚図な挙句に諦めて、そして、僕はどうすればいいんだい?何になるんだい?」それならさ。「弱くて、愚図で、馬鹿で、愚か者らしく、諦めも学習できないような大愚か者になったほうが楽しいだろう?」愚図はやはり笑いながらそう言った。

天才は思った。彼は誰よりも自分が愚図だと。愚か者だと。知っていたのだ。しかし、だからこそ、諦めなかったのだ。愚図で愚かで、諦める。彼はそんな自分になりたくなかった。自分に負けたくなかったのだろう。


天才はこの時、やっと心から自分が負けたと思えた。























 月日が流れ、10年後。ここは騎士育成学校。あらゆる者が騎士になるために寝食を共にし、鍛える場所だ。

生徒たちは今日も騎士になるために剣を振る。



 この学校には特徴がある。それは一日一回、誰かに決闘を挑むことが出来る。相手に拒否権はない。というものだ。そして、決闘は点数制で勝敗が決まっていた。

 そして、もう1つ、この学校にはシンボルがある。不思議なオブジェだ。これは卒業生が送ったものらしく。それは大きな石の台に交差するように剣が刺さっている。というものだ。片方の剣はピカピカで、傷一つ無い、綺麗な剣である。もう片方は、綺麗な剣より一回り小さく、そして、刀身の根元から先端に向かって何か液体が流れたような、黒い模様がついていた。

 台にはこう書かれている『愚か者の剣』と。









学校から遠く離れた場所で、騎士団の副団長と団長が剣を手に竜に勇ましくも立ち向かっている。

副団長の剣はピカピカで、傷一つ無い、綺麗な剣であった。

一方、団長の剣は副団長の剣より一回り小さく、そして、刀身の根元から先端に向かって何か液体が流れたような、黒い模様がついていた。


拙い文章で申し訳ありません。前書きにあるように思い付きなので、めちゃめちゃです。

登場人物のほざくことは戯言なので深く考えないでくださいお願いします。


そして、内容、文章構成、語彙…なんでもいいので改良点を教えていただけると幸いです。

(全部だというのは百も承知しています。ごめんなさい。)

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