第14話 私の目指す世界の為2
「勿論のことボクは神を否定などしていませんよ。それよりも、次はこちらの質問に答えてもらいますが良いですね?」
「ユアーターンね」
イヴが髪を指でときながら宣言する。
「では1つ目の質問です。アダムさんのあの回復力はなんなのでしょう?」
「······アレは文字通り再生能力。その細胞が破壊されれば残ってる方を分裂させ補う。その細胞が離れ離れになれば互いに引かれ合い癒着する。アダムはパワー型の回復特化の個体なの。言うなれば星を取った配管工事のオジサン状態。ちなみに私も僅かながら再生能力はあるわ。」
イヴが腕を引っ掻き、その回復の早さをルベルクスに見せ付ける。
「それでは2つ目。嘘発見器能力とチャーム能力というのは?」
「チャーム能力はまんま他人を惹き付ける仕草や技能の能力よ。博士達が趣味の一環として私を生み出す際に付けたの。
嘘発見器能力は他の子達がアダムを騙したりするから怒ったアダムが博士を脅して付けさせたもの。実は手抜き能力で欠陥が非常に多いのよ。」
イヴは両手人差し指と親指で長方形を作り、その穴からルベルクスを覗く。
「3つ目、どの様にアダムさんを倒すんですか?死なないパワータイプってヤバくないですか?」
「それについては詳しくは伝えられないけれど、これから軽く概要を伝えさせてもらうわ。」
アカン、居眠る。