プロローグ「最初で最後のゲームオーバー」
ヤバい、痛い、苦しい、気持ち悪い、熱い、・・・・・・死ぬ?
ひんやりとした酷く冷たい地面の感触を味わいながら俺は倒れていた。
お腹には熱い液体が感じ取れた。これ俺の血か。暖かい、触っているととても安心する。安心する?何言ってるんだ俺、ヤバい思考が回らなくなってきた。
だんだん自分の血の暖かさや、土のひんやりとした触感がわからなくなってきた。
あ、これヤバい死ぬ奴だ。一回目もこんな感じで死んだっけなぁ.....。
何でだよここで上手やるって決めたのに。馬鹿だな俺。
「....たまるかよ」
「死んでたまるかよ!」
そんな言葉を吐いても近くには誰もいない。
調子に乗って未調査エリアに入り込んだ俺が馬鹿だ。
ここには自分以外誰もいない。
一人は嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ。
シニタクナイ
酷く冷たい地面が、血液で染まったのが見えた。
意識が遠くなり死を覚悟した瞬間。
一瞬のうちに激しく蒼い焔が見えた。
鳥だ。蒼い焔の鳥だ。
猛然たる蒼い焔が俺に語りかけた。
「生きたいか?」
俺はコクリと頷いた
その瞬間荒々しく激しい光を発した。
意識が遠ざかりながらも。地面の冷たい触感が感じられた。
――絶対に、絶対に死んで、死んでたまるか。