国防の要 長門出撃!!
“神槍”
この兵器は対要塞破壊の為に作られた兵器である。
新鋭爆撃機“白馬”に搭載可能の兵器で
白馬の最大高度28000メートルからタングステンの弾頭を投下することで地下の基地を根刮ぎ
破壊することが出来るのである。
核融合炉を研究している日本にとって核兵器を
作ることは造作もない事なのだが、
核兵器に汚染された土の上は歩くことが
出来ない。
敵味方の絶対不可侵領域と化してしまう。
それより二次被害の心配の無い神槍ならば
難攻不落と言われる全ての要塞も灰燼に帰す
事が可能になりその残骸を乗り越えて進撃する
事が出来るようになる。
これを陸軍は承認、サンフランシスコに
白馬24機が飛び立った。
その時、東条は満州国の主力戦車の視察に向かっていたためこの情報はサンフランシスコに
白馬が着いてからになってしまった。
東条はこの話を聞くと即座に作戦の中止を
促した。
それに対し、作戦計画立案室からの返答は
“米国との講和が成立すれば作戦を中止する”
その話は山本の耳に届いた。
第三次改装が終了した戦艦長門は
全長288m、主砲に46cm三連装砲三基
と大幅な武装強化が行われていた。
更にその豪華な内装は長門ホテルとも比喩されていた。
しかし、実力は確かであり帝国海軍
“最大最強”を誇っている。
国防の期待を一身に背負う長門の艦長
山本五十六は、神槍の話を聞くと即座に横須賀を
出航した。
「出撃命令には背きませんが単艦での出撃は
危険だと、、、」
“今村均陸”副艦長は山本に具申する。
この長門の最大速力は35ノットであり
燃費も全速力でハワイまで持つほどであった。
「今村副艦長、長門の進路には既に潜水艦が
探知網をひいている。
それに、ハワイまでいけば護衛の駆逐艦がついてくる。」
山本の目的や如何に。
そして、改黒姫もその二日後に出撃した。
読んでいただきありがとうございました!




