表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
暁の帝国 ~第二次世界大戦編~  作者: 川嵜 怜太
対立!日本vs独第三帝国
15/55

米国本土攻撃作戦”帝号作戦”

1943年4月18日

山本は米国に向かわせたスパイからの情報をレポートに書き留め

地図にまとめる事をしていた。


部屋には東郷と柴山がホワイトボードと米国の地図を眺め作戦を考えていた。

柴山忠吉は戦時特例により大将になり、また機動艦隊を率いてオーストラリア補給遮断作戦を

していたのであった。


「我々帝国軍とアジア連合軍の総戦力は後方支援も合わせて380万人。

サンディエゴ、ロスアンゼルスを制圧し、170万の兵力を充てる。

シアトルに87万、サンフランシスコに100万、海上兵力3万を配置して米本土の工業地帯を

麻痺させる、これが目的だ。」

山本が大体の作戦の形を説明する。


「しかし山本指令、シエラネバダ山脈を超えての進撃は不可能であり

またサンディエゴ、ロスアンゼルスの170万でモハーベ砂漠で突破するのは大量の犠牲を払わなければ

いけないと。」


「ですが柴山さん、モハーベ砂漠は東機関の情報によると

”大アメリカ要塞”を作り上げ鉄壁を謳っています。

ここを回避しつつ突破する方法としてはメヒカリ側を通るルートもありますが。」

東郷は山本の顔色を窺う。

山本が顔を顰めるため、自分の意見に間違いがないか改めて考えなおした。


「いえ、メヒカリ側を通ると結果として米軍のフェニックス航空基地からの

空爆とカルフォルニア湾海軍基地からの巡洋艦の射程距離内になり艦砲射撃に遭います。

ですが...」

山本は頷き目を見開く。


「そうだ、電算機”梅雨改”の試験結果では推定65万人の犠牲を払えば

モハーベ砂漠を越えられる。

また、米国の第二防衛線のロッキー山脈間、リオグランデ川を突破するのに

49万人の犠牲が出る。

これでは兵士の士気どころか対独戦を始める際に相当不利な形で開戦しなければいけない。」


山本は話を続ける。


「ならば、シアトルの87万でレーニア山防衛陣地を意地でも突破させる。

そして、コロンビア盆地、カルガリーを結ぶラインを確立させ

コロンビア盆地の工業地帯奪還に来たシエラネバダ山脈の米軍を引き離し

サンフランシスコの100万をシエラネバダ山脈の山岳防御陣地に攻撃させ

敵は攻撃目標を絞るのに時間が掛かるだろう。

その間にサンバーナーディノに飛行場を作り連日連夜モハーベ砂漠の陣地を

爆撃し続け、弱体化を確認できたら突破を仕掛ける。

これにより死者は6万8000人に減らすことができる。」


「作戦の発令は何時出しましょう。」


「8月15日、米本土攻撃作戦名”帝号作戦”を発布する。

食料弾薬武器、この作戦を陸軍に伝えろ。」


「はっ!」

米国の反応を見つつ、アジア連合軍は準備を進めた。

読んでくださりありがとうございました!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ