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第一の戦闘

「優一、遅刻するわよ」

「うん 行ってきます」

よし、学校に行くか。


この世界にもだいぶ慣れてきたな。それでも、恐ろしい事には変わりはないんだけど...

あの時、隊長から連絡があり、色々あったが、この世界もずいぶん、マシになったな。

それにしても、何故、俺が学生にならんといけんのだ。

俺はもう大人だぞ。

まぁそんな文句を言っても仕方ないか。

その時、小型の携帯が光った。

先輩だ。

見た目は普通の携帯だが、便利な機能が備わっている。

正式名称はフォードステーション0034

声だけではなく、相手の顔を見ながら会話ができる。

ただのビデオ通話ではない。

それでは、どうやって、相手の顔を確認するのか。

それは、ホログラムで映し出される。

なので、立体なのである。

実際のホログラムなら、相手の周りの物を映し出されてしまうのだが、そうではない。

科学が進歩した俺の生まれた時代では、フォードステーションを持ってる物だけを認識し相手のフォードステーションに映し出すという事が可能なのである。

「優一君、また現れたわよ」 

先輩は思いつめた表情で言った。

「またですか?」

「今回はかなり、でかいわ。大丈夫?」

「そんなの、大丈夫ですよ」

「そうね 心配した私が悪かったわ。 そ、れ、と、貴方には礼儀ってのが足りないわね。もうちょっと、礼儀があるでしょ。礼儀が」

「はは、すいません」

「まぁいいわ 今は、とにかく、化物を追ってちょうだい」

「うん 了解、了解」

「くれぐれも、現代の人間には、未来の発明を見られないように。 それじゃ、切るわね」

腕時計型携帯機(フォードステーション)を閉じる。


それにしても、グライドで飛べば一発なのになああ。

まぁしょうがないか。

逆にばれると、やっかいだもんな。

先輩から、送られてきたGPS情報をたよりに走る。

たまには電車を乗り継ぎ、たまにはタクシーを乗り継ぎ。

やっと、着いた。

化物め。

こんなに疲れさせやがって。

「さあて、どこだああ」

「きゅるるるるううう」

「あっちか」

声のするところへ行くとそこは一面森が茂る山頂付近だった。


確かに、でかいな。

そこには、全長五メートルはあるであろう、白いムカデのような化物が居た。

そのムカデのような物体は木に巻き付きながら、移動していた。


「虫は苦手なんだが・・・」

その時

-しゅうううう

「うわうわ、なんだ。気持ち悪い」

緑色の液体が化物の口からでた。

口から出たその液体は岩につくと同時にその岩を溶かしてしまった。

「危ねえ。物質を溶かすのか。用心しないとな」

一旦、間を取るか。


こいつには、銃だな。

化物が後ろを向いたのを確認して、銃を撃つ。

-バン!

よし、当たった。

-ばんばんばんばん

爆発したな。

やっぱり、いいな。 この銃。

使いやすいぜ。

先輩から衝撃が加わると、爆発する弾と聞いたときは驚いたがな。


 それにしても、結局、化物の正体は謎のままか...

まぁその内、分かるかな・・・

化物の皮膚を採取し、腕時計型携帯機で皮膚を未来に転送する。

「便利なこった」

よし、帰るか。


 化物を発見した時から1年近く経つだろうか。

化物の正体はまだ未来では分からないままであった。

そして、この事が悲劇を生むとは誰も予想はしなかった・・・

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