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第2話 出会う。

またまた久しぶり更新です。

時が止まった世界からオレを現実に戻したのは


カツ、


やはり、彼女だった


カツ、


オレは一瞬も目を離さず、彼女を見る


カツ、


やがて、彼女の靴音は


カツ。


オレの目の前で止まった

ズイッと俺の前にしゃがみ、


「・・・・・」


無言で見つめきた


「・・・・・」

「・・・・・」


ジーッと見つめるだけで特に何もしてこないのに、オレは思った


(・・・怖い)


オレをただ観察しているだけなのか、はたまたオレの何かを見透かしているのか・・・


「・・・・・」


よく分からない。ただ分かるのは、


「・・・・・」


彼女の瞳はただオレを『映す』だけだということ。簡単に言ってしまえば彼女にとって、オレはだだの姿見でしかないような、オレをヒトとしてではなくモノとして見ているようなそんな目だった

しかし、そんな彼女の瞳に変化が訪れる


「・・・・・ぅ・・・?」

「・・・え?」


少女の目はしっかりとオレを『見た』でも正確には「オレ」ではない、別の「誰か」をその藍色がかった黒目で見つめていた


「・・・・・」


彼女の目に感情が見えたのはほんの一瞬だった。オレが驚いて声を小さな声を上げてしまった時には、彼女の目に見えた動揺は消えうせていた


「・・・・・」


彼女は突然、スクっと立ち上がり、この場を去ろうとする。


「あ、あのっ・・・!」


思わず声をかけてしまった。今まで忘れていたが彼女はさっき、男を殺している。俗に言う『殺人犯』だ。声をかければ殺されかねない。しかし、彼女は


「・・・大丈夫」


え?何が?と思った瞬間に、彼女の背は語りだす


「私は貴方を殺さないし、」


少女は振り返る。その目は、



「生きている奴に興味もない」



あまりにも冷たくて、ビルとビルの間から入る日の暖かささえ感じさせない__そんな目だった

そして、彼女は何事もなかったかのように賑わう街の中に消えていった

オレはそれを静かに見送った



学校に遅刻するとか、人を殺す瞬間を見てしまったとかそんなことも考えられずオレはただ尻餅をついたままの状態で座り込んでいる。そのときオレは気づいた


「あれ・・・?」


路地裏によくある捨てられたゴミと共に転がっているはずの、


「死体が・・・ない・・・!?」


そこにあるはずの死体が消え、代わりに



あまりにも場違いな、くすみひとつない食事用のナイフがビルの隙間から入る日光を浴びてキラリと光った


なんか、「・・・・・」が多い話でした(つーか、会話がほとんどない)。

自分もなんか書いてて不安でした。

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