テニスコートで………
「いやー今日はいい天気だなー拓也!こんな日にはなんか運動したいなー!」
「そうか?特にやる気はおきないんがな。」
拓也と和哉は木陰でパンを食いながらそんな話をしていた。そうすると球技大会というのに何かテニスコートの方から音が聞こえてきた。誰が壁うちでもしてるのかと思い見に行くことにした。すると先程とは表情が変わって真剣に壁うちしている織田がいた。
「なんだ。お前が打ってたのか。」「おー水城君に和哉じゃないか!どうしたんだい?二人して今球技大会中じゃないのかい?」
「そこで拓也と昼飯食べてた。そしたらテニスコートでなんか音したから来たんだよ!織田こそ何してるんだ?」
「いやーテニスコート見たらテニスしたくなって!やっちゃった(笑)」
「まぁ説教だな。」
「そんな水城君脅さないでよー」
激しく体を揺らしながら来たし馴れ馴れしいので突きを一発鳩尾に入れてやった。織田の反応はいつも通りだった。一言
「びへら!」
だ。
「まぁいいや。ほっといていくかな。」
「まった!水城君!」
「……何か?」
「テニスしてみないか?君経験者でしょ?」
「!………なんで知ってる?」
まさか静香がいったのか?
「いや見た感じでわかるんだよ!」
いってなかったか……って感なのかな?
「まぁ俺は絶対やらん。」
「逃げるの?水城君。」いきなり織田の雰囲気が変わって拓也はびっくりした。。さっきまでへらへらした奴がいきなり本気になったのだ。だがその態度が気に入らない拓也は、
「いいだろう。」
「俺にビビって逃げるかと思ったよ。」
「はぁ?ふざけんな。てめーなんかいちころだ。」
「じゃあ負けたらテニス部に入ってよ。」
「俺が負けたらな。だけど俺に負けたら二度とテニスに誘うなよ。」
「わかった!約束する。」
「じゃあコートに入りな。」そうして二人は試合することになった。和哉はコート外でパンを拓也の分まで食べていた。