HRが終わって………
ホームルームが終わり隣の席は人が集まっていた。当然拓也も気になって間からみてみる。
そしてふいに、織田が声をかけてきた。
「テニスしないかなぁ?水城君!きみいい体付きしてるからいいスマッシュ打てるよ!きっと。」
「いやだ。俺はやんねー。」
「ぎゃびーん。」
はやっ!ってツッコミを入れたくなるほどぎゃびーん!がはやかった。さすが瞬歩使い!喋るのも早いね。うんうん。
拓也がそう思っていると、静香がやってきた。やってきた静香はふぃにこう言った。
「テニスしようよ!」
「いやだ。」
「ぎゃびーん!」
やっぱりこの反応かよ・・・そうして静香は泣きながら自分の教室に帰っていった。
そしていつもとかわらないはずの1限。だが1限は転校生が来たって事で身体測定になった。幸い毎日体育があるので大体みんなが体操服を持っていた。男子は上は紺色のエリつきしたは普通ジャージで女子は上は男子と一緒だが下は半ズボンにスカートが付いている全くわけがわからない作りだ。ついでに男子のジャージの方が高いといういかにもレディーに優しい学校だ。だが女子生徒は男子生徒に比べて少ないらしい。まぁこんな学校に来るのはおバカか余程のコスプレ好きぐらいであろう。学生服は学ランで女子はごく普通のセーラー服で男子はそこが不満らしい。校長が言うにはそこまで予算が回らなかったらしい体操にお金をかけ過ぎて。そんな話をしながら友達の和哉と着替えていたら授業が始まるチャィムが鳴り響いていた。
「やべぇぞ和哉!早く行かないとブタ野がキレるぞ!」
「ってお前が着替えるの遅いんじゃ!俺はいくぜ!グッバイ拓也!」
「てめぇ!くそ。はけない。和哉待て!俺を置いていくな!くそ。まだはけないのか。えぇい面倒だこのままで行ってやる!」とか言いながら拓也はズボンがはけないまま体育館にむかっていった。