拓也の過去……?
教室が静まった………
「それから……」
〜〜〜〜〜〜〜
俺達は外に出た。
その時、警官が
「君達ぃ!大丈夫かね?」
「俺は大丈夫です。お前は大丈夫か?」
そういって霧島のほうを見る。その瞬間顔が真っ青になった霧島を見た。
「これ無理っぽい……わぁ」
「うそだろ………?」
俺に寄り縋ってきた霧島の背中を見る。
霧島の背中には10センチぐらいの果物ナイフが刺さっていた。
「わりぃ……もう無理だわ……」
「おぃ?お前との決着付けてないんだぞ?なぁ勝ち逃げするなよ!なぁ霧島!さっきみたい追い掛けっしようぜ?なぁ一緒に馬鹿しようぜ?なぁ霧島………きりしまぁ………」
俺の目からは大粒の涙が流れていた。
それから三日後。
霧島の葬式があった。
俺や佐々木に静香は霧島の友人ってことで呼ばれたんだ。
「霧島…………」
俺はショックで何も考えれなかったんだ。そしたら
「あなたが水城君ね………」
「はぃ…」
「人殺し。弟返しなさいよ…たった一人の弟返しなさいよ。優しくて面白くて姉貴思いで馬鹿で………」
「スイマセン…」
俺は謝るしか出来なかった。
「ねぇ…返して……返しなさいよ!あんたのせいで……」
「やめなさい!清華!」
そういって霧島の姉の清華さんは連れていかれた。
「ごめんね。水城さん。」
「いぇ…おばさん。」
「あなたがきてあの子も喜んでいるわ。」
「俺があいつを殺したのに?」
「えぇ。」
「スイマセン……俺のせいなんです。」
「自分を責めないで。水城さん。」
「清華さんの言う通りですよ。俺が霧島君を殺したもんなんですよ。」
そうしたら清華さんがやってきて
《パァーン》
………
……
…
俺は帰り雨に打たれがら帰っていた………
梅雨の嫌な雨だった。