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プロローグ

今日もいつもの同じ日々が始まると思いながら歩いていると、うしろから

「おはよう!今日もいい天気だねー何かいいことがありそうだね拓也!」

「なんだ。静香か。」

こいつは、幼なじみの永見静香だ。いつも朝はこいつと登校する。校門を過ぎた辺りで静香が言った。

「帰りも一緒に帰ろうね!」

俺はきっぱりいった。

「いやだ。」

「ギャビーン!」

そういいながら静香は去っていった。なんていうか、リアクションが古い!なぜに昭和風!?そうツッコミを入れたかったがもう彼女の姿はなかった。下駄箱で靴をはき換え俺は三階にある自分の教室に向かう。

教室に着くとすぐに一番後ろの自分の席に座った。それから特に何もせず待っていると担任がやってくる。

「ぉお〜今日もみんな揃ってるな〜関心関心ガハハハハ!」

うちの担任は体育教師の北野。体育教師のくせにデブなのでみんなからはブタ野先生と呼ばれている。普通なら怒るはずなのにブタ野と呼ばれるのを気に入っていた。まったく訳が分からない先生だ。

いつもと違ったのはここからだ。

「よし!今日は転校生を紹介するぞ!入りなさい!ガハハハハ!」

がらがらと前の扉が開いた。俺は気にもならなかったので外をみていた。だが教室がさわがしい。気になって転校生をみてみる。

俺は開いた口が閉まらなくなった。体付きはいいのだが問題は格好だ。

カバンはテニスボールがたんまりはいっているのか形が浮いていて、背中には赤ちゃんをおぶる紐にラケット。しかも二本。ポケットにはさっき買ったであろう月刊テニス通信がまるめて入っていった。

「初めまして!僕の名前は織田尚志です!よろしくです!」

あいさつをききながら俺は心でこう思った。いやみんなもであろぅ。

『こいつテニス馬鹿だ。』当たり前である。転校当時にそんな格好で来る奴はいない。来る奴はテニス馬鹿ぐらいからだ。こういうのにはあまり触れ合わないほうがいい。

「じゃあ席は水城の隣な!」

あ、そういえばこの物語の主人公を知らない人のために説明しておこう。彼の名前は水城拓也。上坂高校に通う高三だ。ついでに幼なじみの永見静香も高三である。

そう説明している間に織田は隣に座っていた。 こやつ瞬歩や瞬歩使ってるで!さっきまで教卓の隣に居たのに説明している間に隣の席にいたらそうツッコミを入れたくなるだろう。心の中で。そんなこんなでホームルームは終わった。

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