縁としての交差
掲載日:2025/12/29
人は、ひとりでは立てない。
揺れを抱えたまま、
どこかの構造に触れ、
どこかの弱さに支えられ、
ようやく “在る” という形をとる。
世界は網のように結ばれ、
文明は梁のように結ばれる。
縁が存在を編むなら、
交差は文明を編む。
主体の揺れと、
構造の弱さが、
静かに触れあう一点。
そこに、文明の最小の灯が生まれる。
垂直の「塔」は崩れ、
水平の「結び目」だけが残る。
人は一人では完結しない。
人は、交差のなかでだけ、
世界に触れ、世界に残る。




