先生っお頼みします
「何をおっしゃいますか? 昼食に毒など入っておりませんぞ」
「じゃあ全員分少しずつ食べてみてくれよ……」
「私もそうして欲しいわ!」
「お父様?」
黙っていたマリも賛同してくれた。ってさっきガケから落とされたばかりなのに、皆で仲良く昼食食べる訳ないじゃん!
「がはっがはっがははははは」
怖いって代官さん突然大笑いを始めたよ。俺はマリに近付いて軽く守った。
「何が面白いんだよ?」
「娘から聞きましたぞ、新領主さまはかつてFランク冒険者だったそうですな? Fランクと言えば冒険者と言えど一般人に毛が生えた程度。そんなお方が丸腰で不用心ですぞ? ぐふっ」
バカにしたっ親子して俺のFランクをバカにしたっ! てか親子で情報伝達するの早いなっ。
「それがどうしたんだよっ俺も色々準備して来たんだ! それにすっごい強い知り合いも居るしな」
「ほほぅ凄い強い知り合いですかな? 今日は見当たりませんな」
「本当に凄く強いんだからっ!」
「お父様、私この女嫌いですわ。とっちめて下さいな!」
「くくっゴブリン警備兵共、こいつらを縛り上げろ!」
ビシッと指を指して代官がゴブリン達に命令すると、女ゴブリン達は渋々にじり寄って来た。やっぱ迫力あるな!
「女ゴブリン達待ってくれ! 閉じ込められてた15人の子供達は全員逃がしたっそれに傭兵に出されてる男ゴブリン達も俺が何とかするよっ!」
俺もビシッと言い返してやった。途端にゴブリン女達が顔を見合わせる。
「何をやっている早く取り押さえんかっ。ええいっそんなのはハッタリだぞ!?」
(何故その事を知っている?)
「お父様わたくし見て参りますわっ」
うわ、インガリットその台詞がもう悪事証明してるじゃないか。
スタタッ
直後、その走った彼女が出て来た執事にぶち当たった。
「代官さま大変で御座います、子供達が一人もおりません!」
「こらっ大声で言うでないわ!」
「す、すいません」
グッドタイミング、走って来た執事が悪事をバラしてくれたよっ
「子供達はどこへ行ったんだい?」
警備主任ぽい女ゴブリンさん。
「信じてくれ、子供達は全員ゴブリィの家に連れて行って、街廻りの騎馬女性を味方に引き込んで守ってもらってる! おそらくゴブリン区域はもう武装してるハズだよっ」
すぐに集合して再相談のゴブリン女達。
「……代官さん、もうアタイらがアンタを守る筋合いは無くなった。今から親子そろって敵だよっ積年の恨み晴らさせてもらうっ!」
俺とマリに向けられていた武器が代官親子に向けられる。
クルリ
「ヒイィッッ」
「やったわっ」
「へへっ形勢逆転だなっ!」
俺は勝ち誇るが。
「お父様!?」
「慌てるな、先生達を呼んで来なさい。こんな時の用心棒代だよ」
「は、はい」
スタタッ
彼女は再び館に入ろうとするが。




