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救出作戦!!a


「まあこのメイドさん良い事言いますわっここまで来て引き返したらそれこそお笑いです」


 確かにアウレリアーナ様の言う通りだよな。代官夫妻を監禁した事自体が俺を誘うワナかも知れない。最悪ビスマスが出て来てバトル……俺は彼女をイバラの様に撃つ事が出来るのか!? 少し心配な部分があるけど、夫妻に危害がおよぶ前に助け出さないと。


「この高貴なご婦人の言うことにも一理あるな」


 フュンフルト兄上って割とこういう高貴な姉上キャラが好みなのかな。


「皆の言う通りだと思う。カーミラーどういう作戦が良いかな?」


「はいきゅぴ、代官夫妻は誘う様に海岸近くの倉庫に監禁されておりますが、お子様とメイドさん達はずっと同じ街の館に軟禁させられております。まずは警備の少ない館を攻略してお子様達を小舟に乗せ脱出させ、後顧の憂いを無くした上で夫妻を強制的に連れ去るしかございきゅぴせん」


 決まりだな。


「カーミラーの言う通りにするよ」

「それではわたくしは館攻略班として上陸しますわ!」

「ダメです!!」


 アウレ姉さんが上陸するとか絶対失敗フラグでしょ。


「悪いけど戦闘素人の人は上陸処か、大船本体からも出ないで欲しいよ」

「嫌ですわっ絶対に小舟には乗りますわっ」


 何でそんなに強硬なんだよ~。


「それではどうであろうか? ユリナス殿と隠密メイド殿とコウモリ殿が館攻略班、我とミケレーベンとこの貴婦人が夫妻の乗る小舟を守る班という事で待機してはどうか?」


 仕方ないか……


「兄上の言う通りにしますよ。貴方達は小舟二そうを守っていて下さい」

「ま、まあ良いですわ」


 こうして代官夫妻救出作戦が始まった。



 ー深夜

 東どなり大都会の商都アルパカスですら灯りが消えていく深夜、俺達は2そうのボートで下ヴァーグトーアの港に侵入した。

 そ~ちゃぷっ


「俺達はこれから上陸して娘さん達を救出します! この船に乗せるまで待機していて下さい」

「おう」


 変身した俺とヒイラギちゃんは先を飛ぶカーミラーに付いて行った。

 タタタ

 寝静まった街をひたすら南に走って行く。本当ならここは俺の領地で何度も堂々と訪問する予定だったのに、とんだ里帰りになったよ。



 ー代官夫妻館

 カーミラーの報告通り、娘さん達が軟禁されている館の警備は薄かった。


「光の魔法の杖! まどろみの霧よ、警備兵達を深い夢の国へっ!!」


 シャキッキラキラキラビョワ~~

 Fランクの俺の軟弱な状態魔法も、全身銀化のブーストで超強力になり警備兵達に掛かって行く。

 バシュバシュバシュッ

 

「ぐっ?」

「ねむい……」

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