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出撃隠密作戦! 神殿の小島b 三番目の兄上


 すぐにジギスムント殿とフュンフフルト兄が出迎えてくれた。


「ミケレーベン殿? 三番目の兄上ですか?」


「そうだ、すでに船で準備をしておる。ミケはライズエッセンと双子の様に仲良しでな。エッセンが海に消えた後は俺も海の中に入ると聞かなかったのだ。ふさぎ込んでいたが今はだいぶ回復してな、それで作戦船を指揮する事になった」


 そうかそんな事が。


「でもミケさんって猫の様ですわね」

「くれぐれも彼の前で猫みたいと言ってはいけないよ、血を見る事になるからね」

「まあっ」

「そこの女御も戦士かね? まったく気合が入っておらぬが」


 ジロリ

 長男さんがジャージならぬ戦闘服のアウレリアーナ様に気付いてしまう。混乱を避ける為に今回はお姫さまだという事は隠すつもりだ。


「アハハ、大丈夫ですよ私はヒイラギと言います!」

「そうか、くれぐれも慎重にね」

「ユリナス、我も行くぞ!」


 ゴブルラが出て来た。


「そんな大人数で行かない方が良いんだけど。てかお前は里帰りしないの?」

「里帰りは50人ずつクジビキだ。それに元々我は帰る気はない」

「ゴブリィが会いたがってるぞ~」

「良いのだ、我は常にユリナスの側にいるぞ」

「もてもてですね~ユリナス様!」


 バチバチとヒイラギちゃんとゴブルラが一瞬にらみ合った。やめてくれ……



 ザッバァーー!!

 挨拶もほどほどにミケ兄の船にフュンフフルト兄と共に便乗し、一路神殿の小島に向けて出港した。俺は舳先(へさき)で前を向いて立つ兄上らしき若い男性に話し掛けてみた。


「ミケ殿、神殿の小島とはどういう所なのですか?」

「神殿の小島とは歴代の巫女が航海の安全を祈り続ける聖なる小島なのにゃ~」


 え? やっぱ猫じゃん。突っ込んで良いのか!?


「こらユリナス殿をからかうで無いわ」

「ふふふ俺がミケレーベンだよ、猫と呼んだら許さないからな!」


 だったら自分からしかけ無いでよ。


「……ライズエッセン兄については本当に申し訳無いと思って」

「やめろ! エッセン兄は死んじゃいないよ。もう皆あきらめているけど、俺はエッセン兄はどっか遠い所でひょっこり普通に生きている気がする。双子の様に一番仲が良かった俺にはわかるんだ!」


 そうだといいな。


「わかりました。所で神殿の小島はもうすぐですか?」

「うん俺も話で聞いてるだけだから分からないにゃ~」


 だからややこしいから止めてくれよ。


「おおっ見ろ!」

「あれが神殿の小島かっ」


 遠征隊の船員たちが騒ぐ。よしさっそく停泊だ!



 ー神殿の小島

 港に入ると巫女さんの配下の女性達がいた。


「この島は聖なる中立の島、戦の為に利用するのは止めてもらおう」

「いや、ちょっと立ち寄っただけで……」


 う。

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