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勝利とつらい報せ……a


「よしそれならこれから俺が先頭を行く、お前達は後ろからついて来い」


 シュインッ

 光の魔法の剣を消すと、実剣を構えながらゴブリン達に襲い掛かる水門砦の城兵達に斬りかかった。

 ドシュドシュ

 俺が先頭を行くと、海が割れる様に敵兵は倒れて行き道が出来て行く。でもそれだけだと時間がかかるから……


「ライトニングスプラッシュ(弱)!」


 シュババッ

 実剣だけではラチが開かない部分を、ズルして光の矢でなぎ倒して行く。


「よし、皆の者続けーーっ!」


 何故かゴブルラが俺の後ろで叫ぶ。


「だからお前が仕切るな―っ」

「まあ良い、皆このままユリナス様に続くぞっ」

「オーッ!」


 最後はゴブリュンさんが仕切って、矢印の様なカタマリになって突き進んで行く。遂に俺の目の前にそこそこの大きさの城門が現れたので、片手を出して光の矢を放ちながら思い切り押すと、木製の城門トビラが粉々に壊れた。

 ドシャーーッ


「やわいな」


 ズンズン

 遂に城壁の中に侵入したが、確か水門砦の中には二千名程の城兵と聞いていた。外にうって出て来た連中がそこそこ数がいたはずだから、砦内はそれ程の敵は残って無いはず。もしかしたら魔導士や弓兵や司令部のごく少数かも知れない、そんな事を考えていた時だ。



 ヒュルルーーッ

 ドドォーーーン!!

 侵入したばかりの水門砦に攻城魔法が落下し始めた。


「ユリナス様これは!?」

「多分ジギスムント船団の水上魔法攻撃だっ。彼らが水上戦で勝利した証しだけどどうすれば」


 ずずいっとゴブリュンさんが出て来た。


「我らは城壁内の魔導士や弓兵を倒し城門から再侵入されない様に中を固めます。悪いのですがユリナス殿は司令塔まで上がって敵を倒し白旗をあげて下さいっ!」


 的確な判断だった。俺は攻城魔法に何発当たっても大丈夫だから一人で司令塔まで行けば良いんだ。


「分かった、ちょっと離れててくれっライトニングスプラッシュ」


 シュバババッ

 ガラガラガラ……

 扉を失った城門のアーチを光の矢で撃ってみた。すると思惑通り石やレンガがくずれ落ちて簡易なバリケード代わりになってくれたぞ。


「ありがとうごぜえやす、これで戦いやすいや。魔導士ここに配置!」


 ゴブリン司令官達が城壁内のショウアクした部分から適切に配置を始めて行く。さすが戦争慣れしてるなあ。


「じゃあ行って来る、なんとか踏ん張っててくれ!」

「我も行く!!」

「行くなっ足手まといだっ」


 走り始めたゴブルラが何人かのゴブリンに止められる。すまんな、とにかく早く白旗を揚げないと。けど攻めてる側が白旗あげるって変だよなあ。


お読み頂いてありがとうございます。ブクマ☆星評価も有難う御座います。


設定矛盾の脳内訂正お願い

古い展開なのですが、レミランが「対策くん一号」の事を知っているはずなのに、その後完全に失念している矛盾展開に今頃気付きました。もうどの辺りを訂正すれば良いとか分からないので、途中から師匠に「レミランは洗脳魔法で対策くんの記憶を消された」という後付け理由に致します。

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