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一時の別れ(挿話忘れ)


「ごめん、また俺が急にいなくなって寂しいのは分かるけど、12時過ぎたらもう帰還したいんだ!」

「またギリッギリを攻めるのねえ、別に寂しくないけど……」


 いやマリの顔はあからさまに寂しそうだ。


「何を勝手な事を言っておる! 父王が夜に会ってくれてなおかつ同盟の許可を出してくれると思っておるのか? なんという自分勝手な発想だっ。結局わらわと城で寝る事になろうなっ」


 その可能性が高いけど、俺はギリギリを攻めてみるぜ!


「まあいいわ、私が止める理由も無いし行けばいいじゃない」

「夕食ありがとう、これからまた泣き濡れる事になると思うけど許して! ソラには気絶しない様に言ってあるから」

「気絶する時は気絶するんじゃないの?」


 え~投げやりだなあ。けどもう少し寂しそうにすると思った。



「所で二人に聞いておきたい事があるのだ」


 突然ファニーが話題を替えた。


「何だよ?」

「二日前の真夜中にネリスがユリナスのベットから追い出された後、二人して階段を降りてどこへ行ったのだ?」


 ブーッ

 俺はスープを吹いた。え、起きてたの!?


「ど、どこも行ってないよ!」

「行ってない行ってない、私寝てたもの!!」


 ブンブン

 俺とマリは二人して激赤面して超高速で首を振った。


「な、なぜ二人シンクロして赤面して首を振る?」


 真夜中に中庭でダンスするとか恥ずかし過ぎて絶対に言えないでしょ! それに言えば言ったで絶対に嫉妬されるだろうし。


「中庭で言えない様な事をしてたんでしょうね」ボソッ

「そんな訳無いでしょ!?」

「くっお前ら不潔だーーわーーーっ!!」


 ダダダ

 ファニーは走って出て行ってしまった。


「いけない捕まえないと!」

「ご安心を、館の外には護衛騎士が三角座りして待機しております」


 え、そうなの? でもネリスの言葉通りファニーは護衛騎士に捕まって先に城に帰ってしまった様だ。


「それなら良いけどさ」

「はぁ私もユリナスさんをモノにする事が出来なくて残念でした」

「もう任務は終わったでしょ!」

「任務じゃ無いですよ……」ボソッ


 え、ドキッとするよ。嘘でしょ?


「でもまあ国に戻っても気を付けなさいよ」

「マリこそね!」


「ネリスには何もお言葉は無いのでしょうか?」

「ネリスさんも適当に頑張って!」

「イヤです」

「え?」


 こうして俺はマリと別れ、ネリスを放置して城に飛んだ。途中で早馬に乗せられたファニーを追い抜いたよ!



 ファニーの帰城を待って玉座の間に進んだ。なんと王様はこんな夜でも会ってくれるという。


「うむ、一週間の滞在良くも耐えたな……とでも言うと思ったかっ! こんな夜に呼び出しおって、一週間後は明日の事ではないかっ普通は朝に来るものじゃ!!」


「確かに……」

「それに我が娘と一週間居るのがそんなに嫌か!? あともうちょっとではないか!」


 出て来てくれたのは良かったけど、やっぱり12時過ぎてないとダメか。


「も、申し訳ありません」

「よって一か月に延長じゃ!」


 えー。


「と、言うのも酷じゃな」

お読み頂きありがとうございます。

エピソードを書き忘れていたので、挿話となります。

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