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海神の子孫? お兄さんのテイマー能力!b


 ー銀竜村温泉旅館本館


「あらあら今日はお客さんがいないと思っていたけど、立派な若夫婦がいらして下さったねえ」


 え? それって。


「こ、こらクヌアー若夫婦とか言っても何もでんぞ~」


 凄いファニーが上機嫌に。


「ご安心下さい、一緒にフトンに入っても気配を消しておきます」

「ネリスさん一緒のフトンには入りません! ちゃんと別々の部屋ですから……って俺達今晩ここに泊まる事になったの!?」


「当たり前であろう、もしや我らのお礼代わりのもてなしを拒絶すると言うか?」


 チャキッ

 ヒッお兄さんがいつもの様にぴりぴりし始めたぞ。勇者の剣をぬいてお客さんを脅しちゃダメ。


「お兄さん旅館内で剣を抜くのはおやめ下さい。それよりもユリナス殿、貴方のお陰で船が修理出来ただけでは無く、15年ローンで新たに3隻の船を購入出来た、是非お礼させて下さい」


 俺はコケた。舟で旅立つ人々が15年ローン組んじゃダメ。


「く、クヌアー15年ローンて?」

「何でも知らないうちにカピパララインの商人から借金しちゃってねえ」


 俺が返済するパターンじゃないかトホホ。

 ぎゅっ


「しかし良いであろう? 今晩はここで泊まるのだ」


 うっ今まで放置気味だったファニーからコンガンされるとムゲに断る事が出来ないよ!


「わ~い早速温泉に入って、新鮮な海鮮料理を食べるのだっ」

「後で混浴しますか?」ボソッ


 ネリスさんどんどん大胆になって来てるよ。


「入りません!」

「何に入らないのだ?」

「い、いや何でも無いよハハハ」


 そうして俺達は温泉旅館で手厚いもてなしを受け一晩泊まらせてもらったのだった。

 ピラリラリ~



 ーププッピ城


「という訳でジギスムント殿達はゴブリン達とも地元民とも馴染んで平和に暮らしておられましたよ!」


 俺は早速王様にクエストクリアーの報告をした。


「よし死刑じゃ!」

「え? 何故ですか!?」

「貴様何勝手に姫と婚前旅行している?」


 気付かれた!?


「もちろん別々の部屋で泊りましたから」

「しかし混浴はしたのだっ!」


 こ、こら。


「そ、それはバスタオルを巻いておりましたし」

「ご安心を、我もバスタオルを巻いておりました」


 結局クヌアーさんの御厚意で俺達は三人で混浴していた。想像通りネリスさんのスタイルが良くてドキドキしたのはファニーにはナイショだ。


「やはり処刑ではないか」

「ほぼ目をつぶっておりましたから」

「そんな言い訳があるか!」


 しかし俺とファニーは謝り倒してなんとか死刑はまぬがれた。


「命びろいしたな、ではクエスト終了じゃ。あと3日帰る事は許さんぞ!」


 そーなんだ、やっぱりそうなんだ。


「借金どうしよう……」

「む、借金とは何じゃ?」


 ヤバッ王様に聞かれた。

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