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海神の子孫? お兄さんのテイマー能力!a


「よーしサメヨハン、もう一度顔を見せておくれ!」


 知らない人が叫ぶと本当に巨大サメは海の中からジャンプして現れた。

 バッシャーーン!

 凄い、ほとんどイルカショーみたいな感じで巨大サメモンスターをたくみに操っている!


「ジギスムントさんこんにちは! その方は?」

「はははこれはユリナス殿ではないか久しぶり! 我が二番目の兄だよ」

「どうもユリナス殿、私はライズエッセンという者ですははははは」


 いや良く笑うよな! そうかライズエッセンさん二番目のお兄さんか。

 バッシャーーーンッ!

 しかし目の前で巨大ザメが飛んだりはねたり繰り返したら落ち着かないよ。

 バシャッドシャッ!


「よぉ~しいいぞサメヨハン、ハハハハハ!」


 怖いって……



 そうして船団は岸壁に入港して、魚を大量に持ってジギスムント達は戻って来た。


「今日も大量だなあ、幸せだなあ」

「明るくて良いですね」

「そうかハハハ」


 この人達、見果てぬ東の地を探索するとか壮大な夢があり過ぎて、小さい事とか気にならないんだろうな。


「しかし二番目のお兄さんあんな巨大サメを巧に操って凄いですね!」

「いやはや操るというか、勝手について来たんだよね。我らは海神の子孫を自称してるから、ああした巨大海型モンスターがすぐに懐いてしまうんだよ」


 海神の子孫を自称してるんだ! す、すごいさすがフレエル王女さんの親類、発想がメルヘンだよ。


「海型だけでは無いよ、山から降りた時は巨大マッドグリズリーがなついて道案内してくれたんだ!」


 なぬっっ!? あの血に飢えた凶悪モンスターの巨大マッドグリズリーが道案内しただって? メルヘンを越えて怖いよ。


「凄すぎますよ、貴方達テイマーの能力があるんじゃないですか」

「テイマーって言うか本当に懐かれるだけだよハハハ」

「普通なつかれませんよ!」


「キエーーッ!!」


 ビクッ

 突然大きな叫び声が。


「ヒッ何ですか!? 貴方は一番上のお兄さんつまり長男……」


 うわあいつもピリピリしてるお兄さんだよ。

 にこっ

 しかし彼は俺の目の前で急に笑った。それはそれで怖いけど。



 カチャッ


「見ろ貴方にもらったこの剣、この大都会の剣を見ていると心が凄く落ち着くのだ」


 お兄さん嬉しそうに!


「兄はこの素晴らしい勇者の剣を頂いてから、とてもおだやかになられて」


 いつのまにかピリピリしたお兄さんの剣になってる!? これじゃあ絶対返してなんて言えないよ。どうしよう。


 ……そうして俺達はクヌアーの旅館まで帰った。

 ザッザザッザ

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