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■101話■   ジギスムントと巨大ザメa 温泉旅館!


 ー銀竜村

 シュタッ

 またもや一瞬で着いてしまう。


「よいしょっ」

「ふぅ」


 ファニーを降ろし俺にしがみ付いていたネリスが離れると、柔らかい鎧を脱いだ様な不思議なフワリ感が。


「体が軽くなった~」

「また抱き着いて欲しい時は、姫にナイショで抱き着きますよ」ボソッ


 ちょっ、ファニーの真横で言わないで!? ネリスさん真面目そうでけっこうアブナイ恋に燃えるタイプなのかっ。



 バチャッ

 突然バケツを落とす音が。


「ヒッ領主さまですか? とうの昔に我らを見捨てたはずの領主様ではないですか~」

「皆、領主さまだよ、我らの領主様が遂に帰って来たよ~~」

「ありがたやありがたや」


 ガンガン

 ゴブリン主婦達がバケツを鳴らしまくって人を呼ぶ。半分イヤミも混じってるんだろうけど、そんな何年も来てないみたいな言い方しないでよ!? 割とちょくちょく来てるはずだけどな。


「ちょっと落ち着いてくれよ。今回は銀竜村温泉にいるジギスムント達の調査に来たんだ」

「この国の麗しきエディファニー王女もおるぞよ」


「ちっ男達が帰って来る訳じゃないんだね?」


 ドキッ

 やっぱりソレだよな。このゴブ主婦にゴブリン傭兵達は出来たばかりのアルフレッドの国で、土木工事したり働かされてるとか決して言えない。怒りだしたら怖いから……


「今ちょっとヤボ用でね、すぐに帰って来るから!」

「建国したばかりの国だからねえ、アルデリーゼから攻められそうでなかなか帰れないんだろうねえ」

「そうそう、ゼブランドからも挟撃される可能性があるからねえ」

「お給料上げてもらわないと」


 俺はコケた。妙に国際情勢に詳しい主婦達だな。


「ゴロさんやツキーさんが情報屋からいろいろ仕入れて来るからねえ、あたしらを田舎ものだと思ってなめてちゃダメだよ」


「……はいすいません」


 完全に舐めてたよ。



「そんな事よりユリナスさん温泉旅館が完成したから見に行こうよ!」

「うんうん」


 おやゴブリィとファンヌちゃん! ゴブリィは都会暮らしをあきらめてくれたのかなあ。


「ここの温泉で接客ビジネスを習得して、カピパララインでホテルを開業するの!」

「すごーい」


 本当に凄いな、ゴブリィちゃんの夢は大きいよ。そうした訳で、俺達はゴブリィとファンヌに案内されて銀竜村温泉に向かった。

 ザッザザッザ



 ー銀竜村温泉本館

 デーン!

 前は脱衣場しか無かったのに、しばらく見ない内に本格的な温泉旅館が完成していた。凄く立派な建物だよ。


「あらユリナスさんいらっしゃい!」

「カピ~」(よ、久しぶりだな薄情者!)

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