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味方なのか……


「台風の様な風だっ霧が吹っ飛んで行くわ!」

「くっネリスを押さえないと彼女まで飛んで行きそうだ」


 ばっさばっさ~~ビュオーーーッ!!

 しかし白金竜ホワイト・スノーフレーク・ドラゴンが羽ばたいて霧を吹き飛ばした為に、自身の姿があらわになった。俺はネリスを押さえつつ、半目で見上げた。


「お、大きい! しかも美しいのぅ」

「大きさはいい加減だよ、大きくなったり小さくなったり出来るから。けれど美しいなプラチナか……」


 くっ師匠の銀竜シルバー・リリー・ドラゴンが一番美しいと思っていたけど、思わず心奪われる気品があるよ! 朝日に反射してキラキラしてる。


『ではまた会おう!』


 ビュンッ!

 羽ばたいてた癖に、最後は瞬間移動して消えた。瞬間移動と言えばトッピに思えるかも知れないが、冒険者の多くが【ダンジョン脱出魔法】やお香を使ったりもする。たまに超A級の様な魔導士になると、一度立ち寄った事のある宿屋やお城に飛ぶ魔法というのが使えるそうだが、ボスドラゴンの能力はそれを遥かに越えている様だ。



「ネリスネリスしっかりせよっ! 詠唱省略回復!!」


 シュバァ~~キラキラキラ

 聖女であるファニーが手を抜いて詠唱省略したが、一発でネリスが回復した。ホッ死んで無かった様だな。


「うっ……ハッ何事ですか!? ファニー王女ご無事でっ」


 目覚めたばかりなのに、すぐにファニーの事を心配してる。性格はころころ変わるけど彼女の忠誠心は本物の様だな。そんな姿を見ながら俺は思わずスノーフレークさんの言葉をハンスウしてしまう。


『あの方のご様子をうかがいに来たが……これよりどちら側に付くか思案する為に……』


 あの方って誰だよ? 俺が冒険譚や物語を読んだ経験では確実に【あの方】はラスボス・黄金竜の事なんだけど。マリが住んでるこの街にそんなヤバイ奴がいるのか? しかし黄金竜はネモフィラさんが封印しているし、でもマリの事を守らないと。


①師匠、銀竜シルバー・リリー・ドラゴン 眷属、俺ユリナス

②黄金竜ゴールド・マリーゴールド・ドラゴン封印中

③蒼鉛竜ブルー・ネモフィラー・ドラゴン 眷属本人ワケミタマのビスマス

④赤鉄竜レッド・ローズ・ドラゴン 眷属イバラ

⑤青銅竜グリーン・スパークリン・ドラゴン 眷属ヴェルディグリ


 今まではこれだけだったんだけど。


⑥白金竜ホワイト・スノーフレーク・ドラゴン


 が加わった訳か。彼か彼女か知らないけど、師匠の敵にならないで欲しいな。しかし七勇者竜あと二体か……

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