弱者同盟じゃ!a 諸政策連発
「パパとママの事が心配で……そうだっシャリィのお父様とお母様は」
「……」
「……」
レミランのパパママ二人して突然黙り込んだ。
「その事は私から伝えよう、レミランの父母についてはかなり悪質な脱税や不正蓄財が発覚してね、今日から牢に入る事になった」
「ええっ!? そ、そんな話聞いた事ありま」
「これっ」
「シッそれ以上言うのはお止めなさい」
パパママは必死にレミランの口を押さえた。
「レミラン君、どうか君から手紙でシャリィ殿に伝えてあげて欲しい」
「え、は、はぃ……」(た、大変な事になってしまった……ユリナス助けてあげて!)
「ははは、面白い事になったじゃね~か。まあ俺は1万5千の兵の所に帰るわ。とりあえずあの軍は俺のモンでいーよな?」
アルパダはギロリと眼光するどくにらんだ。
「ええ、もちろんです。兄上にはゆっくりとお身体をおやすめ頂きたい」(ふん、いつも周囲に兵士を置いて、この小心者めが!)
そのままアルパダとレミラン一家は広間を出て行った。しかしまだ夜にはなっておらず、カーミラーは活動を開始していない。フレエル王女からもらった遮光スーツは分割して子コウモリになる事が出来ず、やはり日中は活動出来ないのであった。
ー真アルパカイン砦城
カーミラーが去った夜の、次の日に時が戻るので御座います。
「という訳で今日も会議を始めるけど、とりあえず暗殺計画の次は何をしたら良いでしょうか?」
「貴方、少しは自分で考えなさいよ」
さっそくシャリィに突っ込まれる。俺もそうおもうよ!
「いろいろあるぞ、まずは周囲の村々に県令を置き支配を固めるのじゃ」
「ほぅほぅ支配を固めるのですか、他には?」
おいおい。
「開墾を行い、食料を確保するのじゃ。ジャガイモ、トマト、トウモロコシ、カボチャ、ナスなど植えれる物はなんでも植えるのじゃ!」
「ジャガイモ、トマトと……」
「私お野菜大好きです!」
「で、他には?」
こらこら、アルフレッド脳が無くなったのか?
「村人や素浪人や冒険者などから新兵を募集するのじゃ」
「おお、それは良い。けど来てくれる者がいるのだろうか」
「こんなトコ誰も来ないと思うわ!」
にこっ
満面の笑みだった。
「シャリィ笑顔で言う事じゃ無いでしょ」
俺は思わず激しく突っ込んだ。
「他には!?」
「自分で考えろーっ!!」
遂に俺は叫んだ。
「良いだろ僕の師匠さまなんだから」
「お前の師匠じゃない、俺の師匠な」
「王様にお前とは何事だっ!」
「エーッ」
本気かなあ、冗談だよね。