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師匠とビスマス、ドキドキ同行

対策くん……監視兵対策くん、主人公ユリナスにそっくりな動く魔法人形。

鎧の人……ユリナスが全身鎧を着て変装した姿。スケッチブックで会話する。


「ヨカッタジャンヨロイ、ハハッハ」

『お前な?』


 背中を叩かれまくりさらに不愉快に。

 バシバシッ!

 対策くん(じぶん)に励まされると無性にハラが立つんだが。 


「……問題はそんな事では無いわ! 先程から気配を消しまくって、何を仲間のフリをして混じっておるのじゃ蒼い女ビスマスよ、そなたは謹慎中のアルデリーゼ殿下の配下ではないか、何のつもりじゃ!?」


 師匠が言いたい事は本当はそんな事じゃない。本当は、何故お前はどうやってブルー・ネモフィラー・ドラゴンの眷属(けんぞく)になれて、今そのネモフィラさんはどういう状態なのじゃ? と大声で聞きたいんだ。でもそうすると封印されてる【黄金竜ゴールド・マリーゴールド・ドラゴン】の事とかまで、イモズル式にバレちゃうから、ストレスがたまるこんな聞き方してるんだ。


 カシャッ

 俺はあわてて師匠の口を押さえようとする。


『師匠さま!』

「分かっておるわ、安心せい」


 ほんらい他人同士、鎧の人である俺と師匠の謎のやり取りをレミラン達が注視する。

 じ~~っ。


「……」


 それでもビスマスは気配を消して無視を決め込んでる。でも心なしか仮面のポーカーフェースの下で冷や汗をかいてる気がするよ!


「貴様無視する気かえ!? 無理やりにでも口を割らせるのじゃっ!」


 イカン師匠がキレかかって来た。本当に俺以外には厳しいな……

 サッ

 しかし今度はアルフレッドが彼女の前に立ちはだかった。


「貴方が鎧の人をかばった様に、ならば今度はビスマスさんについては、僕がかばいだてしましょう。彼女は仮にも我が兄アルデリーゼが雇っていた戦士、何度も極秘の西砦攻略に加勢してくれていた事も事実なのです。最後はゼブランド側の謎の【銀色の男】に撃退されてしまった様なのですが……だから僕は信用します!」


 うわぁ痛い事を持ち出して来たなあ。銀色の男と聞いて黙っているアウレリアーナ様がぴくっと反応する。余計な事言わないでね!


「そうだ、あたしも今度こそあの西砦を落とすつもりで加勢する、リリー師匠殿それではダメか?」


 イケシャアシャアとお前な。みろよ師匠の凄い怖い顔を。


「リリー様どうかな?」

「……今は第三王子の顔に免じて何も言わぬのじゃ。じゃが戦い終われば無理やりにでも色々答えてもらうのじゃからな!」


「良いだろう」


 返事は早いが、答えるつもりなんて無いだろ?


「ハハハ、コレデミンナ、ナカマナカマ!」

『師匠どの、ユリナス殿を殴って良いか?』

「ダメじゃ」


 ぎゅむっ

 師匠は対策くんを抱き締めた。もともとが推し縫い(ヌイ)だから溺愛が凄いな!


「ちょちょっと鎧の人、ユリナスに対抗しないで!」


 こうして一致団結して? 俺達は再び進みだした。

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