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みんなで出陣! 君も出陣? え、姉上まで出陣!!


 ーそして遂に出陣の日となったので御座います。


「すみやかにゼブランド西砦を落とし、その勢いでゼブランド本城をも落とすのだっ!」

「ははっ必ずや!」


 ザザッ

 総大将アルフレッドと副将の俺や師匠達は形ばかりの訓示を王様から受けると、猛訓練を受けた4万の大群を率いてアルパカルカ城から出陣した。その後ろには第一王子アルパダの2万の軍も予備兵力として付いて来る。その中には俺を裏切って死に追いやった元PTメンバーのルウィナとコールディ(今はレイラ)の姿もある様だ。


「斥候の報告では西砦までは特に兵力も何も無い、このまま真っすぐ進むだけだっ!」

「アルフレッド待ちなさ~い!」


 意気揚々と出陣したばかりの俺達に向かって綺麗な声で呼び止める声が。今出たばかりなんだけどな~調子狂うな。


「誰だ?」

「わたくしも同行いたしますわ!」

「姉上!?」


 パカラパカラッ

 振り返るときらびやかな鎧に身を包み、白い馬に乗ったアウレリアーナ姉上が猛烈な勢いで追いかけて来ていた。え、お姉さんも来るの?


「我々は戦争に行くのですよ、大丈夫ですか??」

「ふざけないで、ちゃんと父上にもアルパダ兄上にも許可を取ってありますわ!」


 俺は小声でアルフレッドに話し掛ける。


「ちょっとちょっとアウレ様はお強いのですか?」

「いや武道の心得も何も無い。回復魔法が少々くらいの方だよ」

「じゃ、送り返した方が良くないか?」

「いや、僕も美しい姉上が居てくれた方が安心するよ、是非来てもらおう!」


 俺はコケかけた。途方も無いシスコンだなこりゃ。


「姫殿下、戦場は物見遊山(ものみゆさん)では無いのじゃ、危険は覚悟してもらいますのじゃぞ」

「ふんっ貴方に言われたく無いのですわ! わたくしも華麗な活躍をお見せしましょう」


 こりゃ完全に師匠に対抗してるなあ。でもどう活躍する気なんだか。


「アルフレッド待って~~!」

「ユリナス待ちなさーい」


 え、また? 今度は可愛い声がして振り返ると、案の定シャリィとレミランが馬に乗って走って来た。


「お前達も来たのか?」

「私達も同行する事にしたの、回復魔法くらいなら掛けられるから!」

「戦場はピクニックじゃ無いのじゃ~」

「まっ失礼ですね!」

「いや、僕もむしろ彼女達がいる事で平常心が保てる気がする。同行を許可するよ!」


 いやもう誰でも良いのかよ。寂しがり屋さんか?


「坊ちゃま~~私をお忘れですぞっ!」

「ユリナスさま~~準備が遅れてしまい申し訳ありませんっ!」


 またまた声がして振り返ると、アルフレッドの執事ジイとヒイラギちゃんが追い掛けて来た!

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