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そ、そこまでお話が!?


「うっ凄い料理……い、いいのに。ちょっとご挨拶に来ただけなのですよ」

「ははは、レミランの将来お婿さんになる方だからね、初めてのご招待に最高の料理を用意させたよ」



 シィ~ン

 え、お婿さん?


「パパッ!?」


 レミランが顔真っ赤にしてヒステリックに叫んだ。


「貴方、気が早いですわ。いくら名うての第三王子アルフレッド様の腹心であり、ゼブランド侵攻の副将である下候殿と言っても、お婿さんはまだ将来の事ですわよ!」


 何故か知らないが、結婚する事が規定路線みたいになってる!? レミランどんな風に紹介しているの?? 普通父親って娘の結婚て反対しないのかっ。


 ギッシッ!

 ん、今高い所から物音がした様な……気のせいだよなっ!


「まあまあ席に着いて下さいな」

「そうだねおっほっほ」



「それでどうなのですか、ゼブランド侵攻準備は着々と進んでいますか?」

「砦を落とした後はどのくらいでゼブランド本国に勝てそうですか?」


 うわ、もう勝つ前提で話が進んでいるよ。しかしやたら戦争の話が好きだな~貴族だから? 俺の領地の代官夫妻と雰囲気が違い過ぎだよ。あんな人達だと思い込んでいたからこのギャップに面くらってしまう。


「パパママッもう戦争の話はそのくらいにして下さい」

「そうね、どうせ我が国が大勝利するのだし大船に乗ってお待ちしておりますわ」

「そうだねおっほっほっ」


 何となくパパはママの尻に敷かれてる事は分かった。


「それでユリナス様はアルフレッド殿下とどうやってお知り合いになられたの」

「Fラ」


 どバシッ!

 何故かレミランに殴られる。


「うぶっ!?」

「武者修行の最中に王子の危機を電撃的にお救いしたのがユリナスなの! 私達も大怪我を治療してもらって大活躍よ」(主に師匠様が蘇生を……)


「まあ危ないお転婆もいい加減になさい」

「ユリナス様がいて本当良かったねおっほっほ」

「そうなの……」


 チラッ

 余計な事言うなって?


「それでユリナス様は殿下と知り合う前は何をされていたの?」


 俺はコケた。しつこいなもう、めんどくさい本当の事言ってやれっ。レミランごめん!


「俺実は南のパールリザードリアっていう小国から来た出稼ぎFランク回復師で、たまたま弱い仲間を探していたアルフレッドに拾われる様にPTメンバーになっただけなんだけど、ほぼリリー様という美しく素晴らしい師匠の力『だけ』でなんとかギリギリ生きてる状態なんだ!」


 シィ~ン


「リザードリ? それはドコですかな」

「Fランク回?」

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