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壮絶、ユリナス涙の土下座!!!


「そうじゃ無いって! あの人達は一国の命運を背負ってとても大切な使命をおびてるんだ。こんな所で必要以上に時間取る訳に行かないんだよ、多分……」


「そうなのかねえ」


 クヌアーはテントにたたずむ遠征隊の男女を見た。



 でも、もしこの純粋な人達が間違ってアルパカインに流れ着いていたら、考えただけでも怖い! ある意味俺の領地に来てくれて良かったよ。


「ジギスムント殿、揉め事は終わりましたか?」

「お恥ずかしい、三人の兄も納得してくれました」


 兄多いよな。


「でも船が直ったら必ず東に向かって下さい。極秘情報なのですが、実はもう少しでアルパカインゼット王国がゼブランドに攻め込むのです。貴方達は絶対にその様な場面に巻き込まれて欲しく無いです。西では無く東ですよ、くれぐれもお願いしますよ」


「それは……フリか? 実は来て欲しいのか」

「前フリじゃ無いですよ!! 絶対に来ないで下さいっ」

「ごきゅり、北部の大都会王国どうしの大イクサか」

「興味持たないで!」


 俺は背中を逆立たせて強く言っておいた。



「ユリナスよ他人の話に首を突っ込むのはそれくらいにするのじゃ。お主はお主の避けては通れぬ問題があろう。ここに来たのならそれを解決するのじゃ」


 師匠……貴方の言う通りだ。


「遠征隊の皆は危険な方々じゃ無いと分かったはずだ。ゴブリンの男衆は皆そろってゴブリン居住区の集会所に集まって欲しい。ゴブ主婦の皆さんもクヌアーゴロツキーもゴブリィもファニーもココに残って欲しい」


「ええ走って来たばかりなんだよ、置いてけぼりかぃ?」

「わらわもか、フィアンセのわらわもなのか? お前はわらわを軽んじておるのか」

「そうじゃない! 戦向きの極秘情報なんだ、だからごめん」


 俺はファニーに頭を下げまくって、師匠とヒイラギと共にゴブリン居住区に向かった。

 ザッザザッザ



「我も聞かせてもらおう。我とてゴブリンの戦士だ!」

「ゴブルラ、良いだろう聞いてくれ」


 集会所に行くと既にゴブルラもゴブリュンさん達も待機してくれていた。


「他に誰も聞いていないな?」

「ハッ周囲に誰もいない様に封鎖してありますゼ」


 俺は集まった約300人のゴブリン達の顔を見た。皆歴戦の傭兵の戦士達だ。


「皆、済まない!」


 ゴリッ

 俺は直後に地面に額をこすり付ける程の土下座をした。

 ざわっ


「ユリナス様!?」


 ヒイラギもゴブリン達も一斉にざわめくがそのまま話した。


「もはや知っての通り大戦があるが、皆には屈辱だと思うが良く聞いて欲しい。砦に傭兵に行って戦闘開始15分後にはーーして欲しい」


 シィ~ン

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