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気の進まない頼み事


 ー夜空


「どういう事なんだよソラ」

「きゅぅ~」(不思議だよな~)

「ハハ知能の低いソラに聞いたって仕方無いか!」

「ぐおっ」(何だと?)


 今心なしかソラが怒った様な気がしたけど気のせいだよな。しかし最初に来た時は確実にマリは居なくて、貼り紙がしてあってレストランのご主人も居ないと言ってた。それがパッと灯りが点いててご主人も朝から店が開いてたと変化してた。これはつまり俺の勘違いでは無く、何かの魔法だな! て、どんな魔法だよ。


「ソラ、悪いけどお城に来る話は無しだ。お前はまた中庭に住んでマリの相手してやってくれないか?」


 マリは戦争とか黄金竜の復活とかそういうややこしい事に関係無く、ただの町娘として普通に幸せに暮らして欲しい、そういう想いが俺にはあった。だけどもしマリの周辺にもおかしな事が起こり始めているのなら、カピ様が銀竜村に居る以上はソラに守ってもらうしか無い。

 ばっさ~


「ぎゅっ」(ふふっ言うと思ったぜ、任せな!)

「言葉通じているのかな、ありがとうよ」


 俺が銀化して夜空にふわっと飛び立つと、ソラは言葉通りトンボ帰りして館に戻って行った。

 ばっさばっさ~


 しかしだ、銀竜村と言えばゴブリン傭兵貸だしの問題があった! 行きたく無いよ~何て言えば良いのか思い付かないよ。いくら温和なゴブリュンさん達でも今回は激怒するかも? 第一あれだけパパに帰って欲しいと願ってたゴブリィ達からまたパパさん達を奪うのか? もう俺のプライドとか評判とかどうでも良いから、無視するか? エーリュク君ごめん、後回しにするよ……



 ー次の日

 俺は銀竜村行きを後回しに、ドルフィンナーゼのダルギッドに応援要請する事にした。


「何じゃ、今日も何処かへ行くのか?」

「多分また女の人の所です!」

「違うって! 今日はご老人の所に行きます」


「年寄りに会ってどうするのじゃ?」

「そうだ師匠赤鉄竜って覚えてる? ソイツの加護持ちが悪い奴でさ……」


 チラリ

 俺は師匠のご機嫌を確認しながら話題を切り出してみた。


「それがどうしたのじゃ?」


 そいつを倒して欲しいんだっ! っていくら何でもダサ過ぎだよね……完全にガキ大将の子分ポジションの台詞じゃないか。


「いや、ははは何でも無いよゴメン」


 まだ侵攻まで1か月半あるし、それまでに何とかしよう。その為のドルフィン行きだ!


「変なユリナス様!」


 怪しむヒイラギちゃんを置いて俺は飛び出した。確かに聖女さんにも少しだけ会いたいってのもある。



 ードルフィンローゼ城


「聖女さまお久しぶりに御座います!」

「まあ、わたくしもお会いしたいと思っておりましたわ」


 ホント!?

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