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混戦、決断……

 構図・超あらすじ ☆主人公ユリナス(変身後はナスビィー)

主人公が味方する【ゼブランド王国】の砦に、

敵【アルパカインゼット王国】の【第二王子アルデリーゼ】が攻めて来た。

そしてライバルの強い女【ビスマス】も敵に味方を始めた。

→今まさに主人公達は第二王子を捕らえようとしている。


 ドドドォーーーーーン!! ズガーーーン!!

 ぎゃっ!? 何だ今の爆発音、普通の攻城魔法より格段に大きいぞ。


「でかい爆発だぜっ!?」

「見ろっ蒼い光だっ!!」


 マジかよ……ビスマスがもう出て来やがった。


 何考えてるんだよっ! でももしかしたら彼女は俺達やゴブリンや傭兵団が砦を出るのを見てたのか? いや砦に残ってるエーリュク大丈夫かよ!?



 ざわっ

 ビスマスの思いがけぬ早い登場に、これから本陣に突撃するつもりだった傭兵団は混乱を始めた。


「お、おいどうすんだよ!? 砦がヤラレてもいいのかよ」

「帰る場所がっ!」

「落ち着けっビスマスが出ても、俺達の第二王子捕縛の目標は変わらないぜ!」

「野郎共落ち着けって!」


 俺はダルアガートの肩をつかんだ。


「これ以上砦を壊さない為にナスビィーを呼んで来て彼女と戦う!」


 ガッ

 だが今度は逆に走りだそうとする俺の肩を彼が掴んだ。


「いや駄目だアレは陽動だっ今ここでアンタが出てったら、俺達の突撃部隊が危うくなるぜ! ユリナス(ナスビィー)は俺達に加勢して王子捕縛を優先するんだっ。それがビスマスとの交渉材料になる!」


 ハッ? 俺が王子を人質にしろって言うのか!? まっぴらゴメンだよ。


「貴様ら何者だっ!?」


 あっしまった、肝心の敵本陣の見張り兵に見つかった!?



「げげっ」

「出あえ出あえ、敵襲ーー敵襲ーーーーっ!!」


 ビクッ

 その叫び声は小さい本陣の中のアルデリーゼにもいち早く伝わった。


「何事だっ!?」

「後方から近寄る敵部隊が!!」

「何ぃ?」


 第二王子はとっさの事で頭が混乱する。彼は実は有能でも何でも無かった。


「坊ちゃま、ココは砦攻めの本体に合流すれば良いのでは? つまり前に進めば良いのです」

「うむ分かったすぐに本陣を引き払い前の隊に合流、前の本隊は砦攻めを一旦中断せよ、砦攻撃は全てビスマスに任せい!」


「王子の馬を用意せい!」


 第二王子達は本陣を見捨て慌ただしく逃げ出した。



「本陣を死守せよっ」

「命を捨てて全員突っ込めーーーー!!」


 やべっ本陣の少ない守備兵が死に物狂いで俺達に襲い掛かって来た。


 カチャッカキーン

 途端にあちこちで乱戦が始まってしまった。予想外で恐ろしいな戦争って。


「俺達ぁ変わらず本来の目標通り突撃だーっ!」

「王子を捕らえろーーーっ!!」


 いやアンタもうそれ手遅れだろ。ちっこうなりゃ仕方が無いか……


「ユリナス全身銀化!」


 俺は人々の注目が目前の乱戦に集まる中、折りたたんでいた銀の仮面を装着すると誰にも気付かれずに変身した。

 シャキッ


「ダルアガート!」

「げっいつのまにナスビィー殿!?」

「あんたらはここで踏ん張れ、俺が第二王子を捕縛する!!」


 俺は乱戦を物ともせず、一気に前に走り出した……

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