無銘の火流祭
流れ、流れ、流れのままに。隔たり、ただ足り、温度が募る。それは深くもあさいもので、人は解り合えないという証明でもある。ただたり、ただたる、名だたる無名の、止まり木の都合を考えなどしないのだ。
呼ばれ、呼ばれ、呼ばれに呼ばれ。人恋しさに温度を忘れ、それは無謀の音し穴。人の摩擦が音頭を生じ、焼けて、妬けて、自棄まして。目を冷ますが狂言回し、言葉の中にはまことは無くて、業のなせるまことである。
流れ、流れ、流れのままに。隔たり、ただ足り、温度が募る。人の心とは不明瞭でもあり、透明な物に長さを測るのは、少しばかり難しいものなのです。ただ、それを理解しない人が多すぎて、擦れ合う中に火種が生じます。火災を生み出す人の病。
よばれ、よばれ、よばれによばれ。人恋しさに温度を忘れ、距離を詰めては火が起きる。火災の温度は祭りのようで、祟りのようにも見えますが、人が人である事でもある訳です。形の無い炎の中に、見出したものは在りますか。喧噪、動乱、祭りのようだ。
この流れの中に生きる事を、人生と言えば良いのでしょうか。だとすれば、これ以上ない人の道なのでしょう。
流れ、流れ、流れのままに。隔たり、ただ足り、温度が超える。それは深くもあさくも焼き尽くし、人はみな燃え尽きるという証明でもある。ただたり、ただたる、名だたる無名の、朽ちて焼けてそれだけだ。
呼ばれ、呼ばれ、呼ばれに呼ばれ。人恋しさと言葉の模様、それは無謀の地獄行き。人の摩擦が音頭を生じ、焼けて、妬けて、自棄まして。人の中にまことがあるとでも思っているなら、お前の頭でも解体してろ。