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予期せぬタイムトラベル。

作者: 七瀬
掲載日:2020/07/17





___僕はその日、凄く落ち込んでいた。

大好きだった彼女と別れたからだ。



・・・何故?

別れる事になったのかは、未だにわからない。

彼女とのちょっとした喧嘩だった。

今までだって! 小さなことでよく喧嘩はしていたのに。




・・・それなのに。

どうして、別れなきゃならなかったのだろう。

僕は、まだ納得出来ていないんだ!




下を向いて、人通りの多い交差点を渡っていると?

中年の男性が僕の肩にぶつかった。


『・・・あぁ、スミマセン。』

僕は、顔を上げてその中年男性に謝るとその中年男性も僕の顔を見た。


『・・・えぇ!? 僕、じゃない、のか?』


20年後の僕なのか? 30年後の僕なのか?

なにしろ、あれは? 僕だった!

中年男性は、あっという間に人ごみに消えていった。

僕は、横断歩道を渡りきると中年男性の通った方向を見渡した。

やっぱり、何処にもいない。




___あの中年男性は? 

本当に、僕だったのか? 時間と共に、僕の記憶から消えそうに

なっていった。何故なら? 彼女の事しか今は考えられなかったからだ。

別れたくない! 彼女ともう一度話し合ってヨリを戻そう。


僕は、彼女の家の前まで来て立っていた。




【ピンポン】


『___誰?』

『僕だよ! もう一度、ちゃんと話したいんだ!』

『私は、もう話すことないから! 帰って!』



【ドン】

ドアが、思いっきり強く締まる。




・・・僕は、どうしたらいいんだ?

家にトボトボと歩いて帰り、途中でコンビニに寄って缶ビールを

適当に選んで10本ほど買って帰った。


僕は家に着くなり、ビニール袋から缶ビールを取り出し飲み始めた。

ヤケ酒だ! 何がどうなっているのか? 頭の中で考えただけで

混乱してくる! 取りあえず酒を飲もう! どんどん缶ビールの空缶

が増えていく。そこ辺に飲み終わった缶ビールの缶が1度握りつぶされて

部屋に転がっている。僕はお酒のせいもあってそのまま死ぬように眠って

しまった。




___朝、僕が起きると?

二日酔いなのか? 頭がガンガンする。

顔を洗って、僕はまた彼女の事を考えながら歩いていた。

いつもよく通る人通りの多い交差点を渡っていると?

中年の男性が僕の肩にぶつかった。



僕は、慌てて! その中年男性に声をかけた!


『___き、昨日もここで! 会ったよね?』

『・・・・・・』



中年男性は、僕の顔を見て! 少しニヤッと笑ってまた人だかりの中に

消えていった。



『___やっぱり、あれは? 未来の僕に違いない!』




・・・僕は、中年男性の事も気になっていたが、彼女の事が何より

気になっていたんだ! どうして、僕と別れなくてはいけなかったのか?




・・・気がつけば?

また、彼女の家の前に立っていた。


___僕は昨日も来たのに、彼女に怒られないか? 

心配でもあったけど...。




___それでも、



【ピンポン】


『___誰?』

『なあ、もう一度! 僕とやり直してくれ! 僕の悪いところは

直すから! 頼むよ! もう1度だけ、僕にチャンスをくれ!』

『・・・悪いけど、帰って!』



【ドン】

ドアが、思いっきり強く締まる。




僕は、昨日と同じようにトボトボと歩いて家に帰ることにした。

途中でまた、コンビニに寄って缶ビールを買う事に、、、!



僕は、家に着くと早速缶ビールを飲み始めた。

でも? ふと、昨日の事を思いだす。

残っていた缶ビールが部屋の何処かにあるはずだ!

昨日は、7本か? 8本までしか飲んでいない。

でも、部屋はゴミが散乱していて探すのがめんどくさいし。

そのまま、気にせず買ってきた缶ビールを飲み続ける。

何かのタイミングで、残った缶ビールは見つかると思っていたからだ。

僕は、彼女とヨリを戻すにはどうしたらいいのか? ずっと考えながら

そのまま眠ってしまった。




___やっぱり朝、僕が起きると?

二日酔いで、 頭がガンガンする。

僕は顔を洗って、また彼女の事を考えながら歩いていた。

いつものアノ交差点を僕がまた渡っていると?

あの中年男性が僕の肩にまたぶつかった。



『・・・えぇ!? また?』



初めて中年男性は、僕に向けて話してくれた。


『___毎日、君は今日を何度も繰り返し生きているよ。』

『・・・えぇ!?』


そう、僕は中年男性が言うように何度も【今日】を繰り返していた。

そして、中年男性はまた人ごみに消えていった。





・・・どういうことなのか?

今日は、何月何日の何曜日なんだ?

僕は、ズボンのポケットから無造作にポケットに手を突っ込んで

携帯電話を開いた。まさか!? 今日は、7月17日金曜日なのか?

えぇ!? これって? どうなっているんだ!?

僕は、この日を何度も繰り返して生きているのか?

あの中年男性が言ったように、、、。





・・・僕は、気がつくと? 彼女の家の前まで来ていた。



【ピンポン】


『___誰?』

『僕だよ! 僕は昨日もここにきて! 同じ話をしているだ! 

僕は、君なしじゃ生きていけないんだよ。』

『・・・とりあえず、帰って。』



【ドン】

ドアが、思いっきり強く締まる。




___結果は、同じでも。

今日の彼女の雰囲気がいつもと違っていた。

繰り返し繰り返し、彼女に僕の思っている本心を伝えれば、、、?

僕たちの未来は変わるのかな?



また、彼女とヨリを戻せる!

予期せぬタイムトラベルを僕は繰り返しているのだけど?

きっと、最後には違う答えが待っていると僕は信じているんだ!!!




___この日も、僕はそんな事を考えながら。

コンビニに寄って、缶ビールを10本買って帰った。


家に着くなり、また缶ビールを飲み始める。


『___もう一度だけ! 彼女とヨリを戻したい!』


そんな事を考えながら、また僕は眠ってしまった。





最後までお読みいただきありがとうございます。

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