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黒き死神の英雄譚  作者: 暁緋
第一章 死の国Ⅰ
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第一章4 『三人の先生』

「シン、ようこそ。我らが商隊へ!」

 


 ――かくして、商隊に迎え入れられることとなったシンだが、預かり知らぬところで以下のような経緯をたどっている。




※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※




 ピジェとカイルが遭難者の少年を発見――騎竜の鏑に乗せ帰還してきている。

 商隊より双眼鏡をのぞいていた一騎士は事態を把握すると、声を上げた。

 遭難者の対応に慣れた騎兵たちは速やかに行動を開始する。

 ピジェは蒼竜の上からその動向を眺めていた。

 自分たちの所属する三班は依然警戒に当たっているが、報告を受けて他の班がスムーズに動き始める。


 患者の容態の確認、治療の手配、収容車両の確保などなど、商隊に到着した時にはすでに手配が済んでいて、ピジェは感心した。


 さすがに実力者で組まれた警護隊――練度が高い。

 迅速に情報を伝え、適切な行動を分担し、必要事項を漏らさず伝達している。


 ピジェ、カイルが患者を下ろそうと騎竜から降りたところ、見知った顔が声をかけて来た。


「ピジェ准尉、俺たちで彼を療養車に運びます。まず班長の方に報告を」


「あぁ――、ありがとう、――……ございます。一任します」


 ディッツ=マッコイ少尉――兵種は違うものの、カイルの同期であり、年もカイルの一つ年上の十九歳だそうだ。ピジェにも何度か交流がある。ピジェと話している分には何の棘もない人物なのだが、


「助かるよ、ディッツ少尉。宜しく頼む」


「イケメンには言ってねぇんだよっちくしょうッ!! さっさと行け!」


「ははは、ひどいなぁ」


 ――カイルと会話するとなると途端にこうなる。もはや通例の漫才といってもいい。口癖は「イケメンなんて死んじまえ!」何か因縁でもあるのだろうかとピジェは思案するが、単に食って掛かってるだけにも見える。

 彼女のディッツに対する第一印象は、――あ、……犬っぽい、だった。


 ちなみに、妹から見てもカイルはイケメンだ。心の中でそう呟いてピジェは大きく頷く。

 容姿も性格も絶賛の域。贔屓目とかではない。

 うっかりすると、本当に戦争が起きる。……ほんとに。


 そうして当事者二人は少年と騎竜をディッツたちに任せた後、班長の元へ報告に向かった。

 カイルの前をピジェが先だって歩く。


「療養車……ってことはクーノが看るかもしれないわね」


「それが当たってたら、少年は相当俺たちと縁があるってことになるな」


「……カル兄の思い付きは、実際結構な確率でそうなるから怖いんだって……」


 

 そうしているうち、ピジェ・カイルの所属する三班の班長の後ろ姿が見え、ピジェが声をかける。


 屈強な肉体に鎧をまとい、お堅い匂いを漂わせているが、


「おぉ!! お疲れ様ですピジェさん、カイルさん!

 いってぇどうなったんだか分からず、心配してたんですよ?」


 実は陽気な人物だったりする。ゴート班長。階級は中尉。ピジェ達の第三班の班長だ。


 強面の中年男性が振り向き満面の笑顔を向けると、見事な丸みの頭部と純白の歯が一瞬眩い光線を放つ。

 光線を放つ――。


 ……光線を放つ。


 毎度のことであるが、ピジェはどういう原理になっているのか疑問に持たずにいられない。


 しかし彼を彼たらしめる特徴は、別にある。


 一本真っ直ぐに垂れている、三つ編みあご鬚――。


 なかなかチャーミングだ。ピンと張っているそれがトレードマークであると主張している。

 ――なぜ三つ編みなんですか?――誰か聞いてほしい。

髭とは紳士の嗜みではあるのだろうが、……なぜに三つ編み……。

ピジェが過去の戦場で彼と肩を並べて以来の疑問であった。


 質問に敬礼と言葉で答える。


「心配をおかけしまして申し訳ありません。……遭難者と思しき男性の対応に手間取りました。」


「何か面白いことでもあったんですかい」「面白くはありません」「そうですかい」


 ――断固、即答した。


 彼の三つ編みを撫でる様子に和んだが、ピジェは息をついて表情を正す。

 本題に入り、事のあらましを軽く説明した。ゴート班長はうんうんと頷きつつ聞いている。自身の失態部分に関して話が行き詰まると、カイルがちょこりとフォローを入れた。


 ――すると小さめの瞳を瞬かせたかと思うと、

 突如、合点がいったというように大きく笑い出した。


 悟らないでほしい。恐らく若干顔が赤くなっている。汗が出る!


「はっはっはっ! なるほど分かりやした!、――おっといけねぇ……、

 ――とりあえず、その黒坊主をどうすんのかってことと一緒に、隊長に報告してもらおう。

 ――少尉、准尉、ついてこい!」


「「了――」」


 ピジェ、カイルが敬礼し、ゴートもそれに頷く。その後微かに、三人はお互い苦い笑みを浮かべた。




 三人連れ立って報告に向かう。その間は打って変わって静かなものだった。


 ピジェたちの帰還報告が速やかに回っており、《索敵魔法(サーチ)》の魔法陣のある竜車――警護隊隊長の車両横にはピジェ、カイルの他、班長三名が集まっていた。隊長以外の五名は竜車横に整列し、一同がその方向に敬礼する。

 

 商隊中央の屋根付きの車両の中には、まさに寛いでいる、といった風体の三十路の男性がいる。軽薄そうな痩せた男は外の隊員に心底つまらなそうな視線を投げた。


 その男、本国での評判は芳しくなく、裏で悪巧みをしているという噂の堪えない男である。

 実際、ピジェが足を掬われた相手に他ならない。


 その後のやり取りは、冒険者が盗賊に襲われている現場に遭遇する前例もあってのことか、極めて即座に終わった。

 街道から外れて一人で、ほぼ無傷で、というのはあまり例を見ないようだったが、その事実はそのままに追求はなく、一般の遭難者と同様の処理をする運びとなった。

 

 その処理とは具体的にはこうだ。



 商隊の最終目的地であり、本国である『死の国』、――帝都〈レザンティウム〉――、

 ……までの中継地、コレージュ領〈イスファン〉まで同行を許可。

 世話は発見したピジェ准尉、カイル少尉及び治療に当たった士官候補生がつくように――。



 士官候補生とはつまりクーノのことだ。当てずっぽうが当たっていたらしい。


 世話役について、ピジェ、カイルは快く同意。ピジェには反論する理由もなかった。でなければ謝る機会を得るのも難しくなってしまう。むしろいい方向に転がったと言っていい。


 <イスファン>までは順調にいけばあと丸々二日もあれば到着する距離だ。

 

 元手の資金もない彼がもし冒険者でなかったとしたら……という心配は残るが、コレージュに着く前に相談があれば聞こう――とピジェは想像を巡らしていた。


 どう謝ろう……でも謝ってもらうのが先? ……いやいや、、……無言通されたらどうしよ―――。


 そのままシンが起きるまで悶々と悩み続けるコミュ障の姿があった。



 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※




 魔物の死骸から出る瘴気に魔物が釣られてくるのを避けるため、商隊が移動を始めてほどなく――、


 ある人の耳にシンの、黒髪の少年の話が入ってきていた。


 商隊なかほどに位置するところに、黄竜四頭を先頭に配した、黒塗りの有蓋竜車がある。それに乗る主を警護し、無事帝都まで送り届ける。それが警護隊の一つの役割だった。

 帝国の一騎士が、厳粛な雰囲気を醸す車両に並走しながら先の一件――騎士二名が保護したという遭難者について受け答えをしている。


「――――して……、その男性は軽傷……、ということなのね?」


「はっ。その通りにございます。中将閣下……」


「ご苦労様。――下がってよくってよ」


「はっ!――失礼させていただきます」


 騎士の目に窓ごしに窺えるのはその横顔のみだが、透き通る肌の白と、艶っぽい滑らかな桔梗色髪の対比が美しい。まだ若者ながらも洗練された雰囲気を醸している。

 ただの一語一句。それだけでさえ、周りにいる者を委縮してしまうだけの鋭気が彼女にはあった。


 騎士は緊張から解放されるように、自身の騎竜を加速させ、警戒の任に戻る。

 長髪の美女はしっとりとした切れ長の眼を綻ばせ、微睡むように呟く。


「――――黒髪……」



 この時期に、ね……、

 ――見極めてみるのも一興、……かもしれないわ。


 薄紅の唇が密かに笑った。




 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 




「「 わ~~~! 」」「 ……わ、わ~…? 」




 現在、カイルとクーノがシンの両手を繋ぎ、輪を作ってバンザ~イしている。



 いや、いやいやいやそれは……。


 ピジェ、光景にちょっと……――いや、結構引いている。


 さっきまでいい雰囲気ちょっとしてたじゃない。私の時なんで話さなかったとかいろいろ言いたいことあるけど、

 ぶち壊しすぎてない?

 三人でバンザイ決めて回り出すって……なんの儀式?

 ここ竜車だから!騎手に不審がられるから!

 何が楽しいのか、――さっぱど分からん――!!


  ピジェは恐る恐る、ためらい気味に声をかける。


「いや……ね? どういうノリよ……」


 先ほどまでのびっくり仰天顔を動揺の顔にしぼませていき、不審者を見るような目で眺める。


 こういうときの二人のテンションは不合理が過ぎる。

 テンションがハイってやつだわきっと。

 シンがたじたじになっているのは理解できる。よく分かる。


 ……ちょっと親近かん……――――っだから湧かないって!!


「ほら、緊張も解れるし、いいかなと。ピジェも混ざるか?」


「なんか変な気分になってくるよ、ピジェ!」




 二人がが楽しそーに笑いかけてくる。――「さぁ来なさい」と。やめてお願い。




「いやよいい年して!!?? 何が楽しくてこの面子でバンザイ!? シュールにもほどがあるわよっ!!

 シンがアンタらどうしちゃったのって顔してるし!! あとクーノ変だって分かってんなら止めなさいよ!?目を輝かせないで!」


 顔が若干青ざめ、その語気に無闇と熱が宿る。モーションも盛大だ。

 さしものピジェも自身の蒼竜にそんな心境で眺められたことが最近あったが、ピジェは知らない。



「心は若いんだけどなぁー。な、クーノ」


「おじさん臭いよ~カル兄、それすっごい残念。僕はまだ十歳だし、大丈夫だけど!」


 そのセンスもどうかと思うが若者よー――。


 口出ししたい猛りをぐっと堪え、

 高速回転中の三人の輪を体当たりで粉砕。 




 一旦落ち着こう。




「っ……それより!、……一体絶対どうゆーこと? アタシの時はなんにも喋らなかったくせに……! 心境の変化? 言いなさいよ・何・と・か~~!」


 ピジェが転げたシンの眼前に迫りシンの額を指でツンツンつつきだす。負のオーラが漏れる漏れる。嫉妬とではない不満だ、不満。


「う゛……」


「また手が出てるよ~、ピジェ」


「おかしいわね からだ が かってに……」


 狙いすました棒読みをかます。

 私たちはそういう星のもとに生まれたのかもしれない。いや、謝る。謝るけど――。

 まぁまぁとクーノがピジェの粘着モードの解除にかかる。何だかんだ冷静なのはクーノの方なのかもしれない。

 と、三人がごたごたやっている間、カイルは腕を組んでなにやら沈思して噤んでいた口を開く。


「―――――――――、…………シン、もしかして……、君、記憶がないのかい?」


 ぽつり、真顔でそう言ってのけた。




 ……………。




「――――――え?」




 ―――今、なんて言ったカル兄。カル兄?記憶が――なんだって??


 カイルはそれにさらに言葉を付け加える。


「言葉も分かってないよな、多分。聞こえてないわけじゃないみたいだし、それしかない。――」



 なんだって!?



「――握手とか、さっきの無理やりの奇天烈なノリへの反応を見るに、記憶繋がりで常識とかもこぼれちゃってるんじゃないかな――、それなら自殺未遂をした後にあっけらかんとしてるのも納得はいく――」



 なんだって???――ていうか奇天烈やらかす前にもっと別の方法あったんじゃ……。



「……なんて、考えてるんだけど、間違ってたら謝るよ。どうかなシン、

『はい』か『いいえ』で」


 カイルが丸、バツのジェスチャーを交えて質問を終える。

 シンは――、


「………?」



 ――いや、なんか、ないの?そうなるとさ……必然的に………ね?アタシが説得も何も……




 ぽく――――、


 ぽく――――、


 ぽく――――、



 チーン。



 ――きょとーーん。。。




 …………つまり、そういうことらしい。



「―――――…………、え???? 


 ええええええぇぇぇぇぇ~!?」


 シンの容態が判明。色々と混乱したピジェが阿保っぽい顔を作り、

 クーノは困った笑いを浮かべ、やっぱり……?と口にした。


「じゃあ私のこの葛藤はどこに!?うわ~~っ!もやもやするぅうぅーーー!!」


 傍から見てその頭を掻き毟りる様はやはり、恥じらう乙女度ゼロ%。

 普通であればもっとの不運な少年を哀れみ、悩んでやるところのはずだが、その雰囲気は一切、欠片もなかった。




 ――ピジェが焦燥に打ち震える。カイルはそれを余所に、ぽんっと手を叩き、


「そうなるとこれだ。シンにはこっちが深刻な問題だったよな。ごめんごめん」


 荷台の隅に置かれた麻袋の中をがさごそと探る。その様子をシンはじっと眺めている。

 そしてカイルは目的のものを見つけたという顔をして「はい」と手を出し、取り出したものを見せる。



「干し肉」



 シンはそれを受け取ると興味深く眺め、これは何だろうかと吟味するように匂いを嗅ぐ。それが何となしに食べ物だと理解すると口に含んだ。


 シンの動きが止まり、カイル、クーノはなぜか息をのむ。




「……ほしにく……。」



 美味だったらしい。



 シンがやっとまともな食物にありついた瞬間だった。そこはかとなく幸せそうな目をして、ちまちま大事そうにそれを食べる。周りにぽわぽわ花が咲きそうな威力がその味にはあった。当然生肉より美味しい。

 カイルは少し安堵の表情だ。黙々としているように見えて、感情の起伏はきちんとあるのだと分かる。


「あ! 干し肉って言った!? 覚えた!?」

 

 クーノはシンの呟きを聞き逃さず、それに食いつく。

 いつになく熱いクーノ。カイルは久しぶりにそんな弟を見た気がする。


「本当におなかすいてたんだな、悪いことをしたみたいでごめんな。

 ……でもこの調子だと、まずいな。<イスファン>までの残り二日、どこまでやれるか……」


「やるっきゃないよ、カル兄!」


「――そうだな、やるぞクーノ、ピジェ。―――……ピジェ? おーい」


「ピジェ、もう復活しよう、ね?」


 シンが美味なるものを噛みしめている間に、グダグダしているピジェを二名が蘇生する。



 そして三人は意識を共にして重要なに当たる覚悟を決めた。

 この少年の行先が危ぶまれる事態に、この三人、結構、いやかなりポジティブだった。




 シンが干し肉を食べ終わり、意識を周りに移すと、三人がしゃがみ込み塊になっているのが見えた。


「まず名前だな……ひとりひとり別個に認識してもらわないと」「自己紹介ぐらいできなきゃやっていけないわよ。『私』……違うわね、『僕』いや『俺』?」「僕の絵本とってくるよ」「「でかしたクーノ」」―――


 何か話しているようだが、シンの耳にはひそひそとした音しか聞こえない。首をかしげて覗き込むようにしてそれを観察する。すると、三人がこちらを凝視。

 突然立ち上がり一直線にこちらに迫り猛進してくる。

 さらに間髪無くカイル・ピジェ・クーノが左肩・頭・右肩をつかむ。


 近い近い。


 シンは正座のまま硬直する他なかった。


「――――よ~し、シン。言葉から、はじめよう。カイルだぞ」

「なにがなんでも覚えさす。ピジェだからね」

「二日で詰め込みむからね。クーノだよ」


 カイ、ル……ピジェ……クーノ……?


「お……、おぉ……?」


 シンはただならぬ気配を感じた。三人の覇気が背後でめらめらと燃えている。二人は純粋に介護欲に燃え、一人はやけくそに燃えていた。

 笑顔が好意的なものと捉え始めた矢先の、この物騒な笑顔。三人でテンションがどこかに飛んで行ってしまったらしい。


 背筋が寒くなるシンであった。



 こうして三人がかりの教育的指導が開始されることと相成るわけだが、

 実際、――毒物まで食べようとしてしまう近世代、ほっとくわけにいかない。――三人は使命感に燃えていた。




 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 




 ――そんなこんなで日が傾き始め、商隊の夜営の準備が始まる。


 三人の先生役はそれぞれの仕事で忙しなく動き回っていた。


 地平線に沈む夕日は空を茜色に染め上げ、日の終わりを告げている。

 動きを止めた竜車の荷車に残されたシンは、ほろのかかっていない窓からそれをただじっと眺めていた。

 暗くなる世界を恐れるということもなく。むしろ落ち着いていく感覚さえ、シンにはあった。


 三人の教育が始まった後、彼はみっちり一時間言葉と身振り手振りについて詰め込まれた。

 はじめは上手くいかなかったが、ものの名前を覚えるところから入ろうと方針を変えたあたりから、シンはするすると理解を深めていく。


 名前を語らせる術、語る術、肯定・否定、今までかけられた言葉を思い出す。

 

 三人がここを離れるとき、『また後で』という言葉を聞いた。

 別れ際に使われた、この言葉の意味は……。

 深いところで考えを巡らせていると、


「シン! いる?」


 クーノの声がかかった。高めの声に意識を引き戻される。シンは荷台の後ろへ――入り口を遮っている布を手で払って顔を覗かせる。

 シンがその顔を見下ろすと、先ほどまでの黒い服の上に白い布を纏っているのが目についた。頭にも同じく髪を覆い隠すように布を巻いている。


「ちょっと来てくれないかな、お手伝い! 頼みたいんだ」


「おて、つだい?」


「そ! お手伝い! いいかな?」


 そう言って投げかけられた明るい笑顔に、シンは間をおいて、頷きを返した。




今後しばらくほのぼのパート、のちシリアス。

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