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第1話

短いです。

書き溜めを一気に投稿します。。。

 眺めていた。

 ただただ、静かに流れる時に身を任せて、眺めていた。

 広く、暗い、そんな暗黒の中にポツリと光る、月を眺めていた。

 昼間は眠り、夜は眠ることなくずっとこの地球を照らし続ける、そんな月を飽きることなく眺めていた。

 昔、ある一時だけ、夜に光がなく、ただただ真っ暗な時があったという。

 それは月食だ。と誰もが言っているが、それが本当か定かは一握りの者しか知らない。 いや、知ってはいけないことなのだ。知られてもいけないことでもある。

 ここに今の自分があるのも、その時があったからかもしれないのだ。その時がなければもっと違う人生を歩んでいたかもしれない。

 だが、今はこの人生を全うしよう。そうでなければ、意味がない。

 意味のある時を生きよう。生きられるところまで…。

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