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【完結】 学園の聖女様はわたしを悪役令嬢にしたいようです  作者: ナロー


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79/120

79 新聞の見出し


 図書館の停車場に馬車を置いて、アリエス、シャンディー、ピナ、およびメイドのメークが付き添いとして図書館に入っていく。入口に掲げられている立札には開館時間が記載されており、閉館まで二、三時間の猶予があった。


 入口正面に設置されていたカウンターにピナが近付いていき、一年前の新聞記事がどこに保管されているか聞く。新聞は一階の一区画に保管されており、十年前までならばそこにあるらしい。


「それ以上前の新聞をお探しの場合は、改めてカウンターか係員に仰ってください。専用の収納魔法のデータベースまで問い合わせますので」

「いえ、必要なのは一年前の新聞なので……でもありがとうございます」


 礼を述べてから、ピナが再びアリエス達のほうへ来る。


「さ、行くわよ。四人でやっても閉館までに間に合うか分からないんだから」


 記事の探索に、ちゃっかりシャンディーとメークも含まれていた。メークが口を挟む。


「お嬢様や私もお手伝いするのですか?」

「お嬢様が嫌ならやんなくていいわよ」


 シャンディーがメークに手を合わせて、


「ね、お願い、メーク」

「……お嬢様がそう仰るのなら」


 二人の言葉を聞くと、ピナはすたすたと新聞の区画まで向かっていくのだ。


「それじゃあ、早く行くわよ」


 その姿を見て、メークはアリエスにやれやれと肩をすくめて、アリエスもまた、


「あはは……お願いします、二人とも……」


 手伝わせてすまない気持ちを表すように、苦笑を漏らすのだった。



 目当ての新聞記事はわりかしすぐに見つかった。シャンディーが事故に遭った日付の夕刊、およびそれから一週間以内の街の新聞を、四人で手分けしてしらみ潰しに探していくことで見つけたのだ。

 とはいえ、それでも三十分くらいはかかったが……それはともかく。高名なシューグ家の令嬢が危うく轢かれかけ、また彼女をかばって一人の女子学生が命を落としたことで、どの新聞社の記事も大見出しでセンセーショナルに取り上げていた。


「なになに……『シューグ家の令嬢をかばって女子学生死す! 不良と呼ばれた彼女の素顔!』ね」


 ピナが目についた新聞の見出しを読み、シャンディーやメークも手に持つ新聞を読む。


「『シューグ家に直撃インタビュー! 悲しみを押し隠しながらもインタビューに答えるシューグ家の人々!』……あれ? インタビューとか来たことないよ?」

「そっとしてくださいと旦那様と奥様がお断りしていたはずなんですがね……えーとこちらは、『被告人の御者が激白! 避ける暇がなく応急処置をしようにもほとんど即死だったと涙ながらに後悔する』、ですか……」



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