136-140
136疑問符
花は萎れて
鉢ごと人目につかないところへ
どかされる
人の目を喜ばすことが
そんなに大事なのか
と疑問符をエクスクラメーションのように
立ててみた
花は萎れている
ぐったりしている
それでもなお
その容姿に気品があったころの
色をくすませながら
生きていると言っている
エクスクラメーションはバランスをとりながら
立っている
137空気
空気は踊りながら
風となり
風はどこかへ
行きたがり
空は大地にひろがり
ぼくはにじんでいる
138クラゲ
太陽がクラゲのように
空に漂い
雲はとんがって
空の窓が開き
そこを虹が渡って
小雨が逆上り
木々は都会に染まり
果物ゼリーは美味しい
139違う
トリケラトプスと名付けられた
鳥がいて
違うじゃんっていうのは
違うじゃんって感じで
違うことが違うことになっていく
明日を書いた新聞が地層のように溜まる
140干芋
星が瞬いているのではない
夜が目を閉じているのだ
干芋をかじる偉い人の言葉だ
干芋をかじってなかったら
別に偉くはない




